建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 16:29 に投稿

いま、世界が日本の建築に注目しています。丹下健三、谷口吉生、安藤忠雄、妹島和世など多くの日本人建築家たちが国際的に高い評価を得ているのは、古代からの豊かな伝統を礎とした日本の現代建築が、他に類を見ない独創的な発想と表現を内包しているからだとはいえないでしょうか。

日本は、明治維新からの150年間、大いなる建築の実験場でした。幾多の実践のなかで、日本の成熟した木造文化はいかに進化したのでしょうか。西洋は日本の建築にどのような魅力を見いだし、日本建築はそれにどう向き合ったのでしょうか。日々の暮らしや自然観といった目に見えないものの変遷も日本の建築を捉える上で重要な要素となるはずです。

本展は、いま、日本の建築を読み解く鍵と考えられる9つの特質で章を編成し、機能主義の近代建築では見過ごされながらも、古代から現代までその底流に脈々と潜む遺伝子を考察します。貴重な建築資料や模型から体験型インスタレーションまで100プロジェクト、400点を超える多彩な展示によって、日本建築の過去、現在だけでなく、未来像が照らしだされることでしょう。

収蔵品による秋の小企画展 日本近代絵画の巨匠Ⅱ ~黒田清輝・和田英作・橋口五葉・有島生馬~

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
今回、長島美術館の収蔵品の中から日本近代絵画の巨匠第2弾として、黒田清輝、和田英作、橋口五葉、有島生馬の4人の画家の作品をご紹介いたします。 日本近代絵画の父と呼ばれ、外光派の技法を広めた黒田清輝、黒田の弟子にあたり、終生写実を貫いた和田英作、アール・ヌーヴォー調の装飾本、美人画を描いた橋口五葉、雑誌「白樺」で日本に初

日韓コンテンポラリーアート交流展 ーヒト・モノ・コト 釜山から大川へー

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
今回の企画展は、福岡を拠点に国内外の作家とアート交流活動を展開しているアーティストグループ Studio NEXUS(スタジオ・ネクサス)の作家と釜山で活躍しているアートユニント集団及びGachi art グルーブの作家、総計22名の日韓現代美術作家による交流作品展です。 これらのアーティストグループは、今回のサプタイ

印象派への旅  海運王の夢  バレル・コレクション

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
産業革命期にイギリスの海港都市として繁栄したグラスゴー・その地に生まれ、海運業により莫大な財を築いたウィリアム・バレル(1861-1958)は、古今東西に及ぶ多彩な美術作品を収集し、自身で集めた秀逸なコレクションを愛でながら暮らしました。彼が築いたバレル・コレクション(The Burrell Collection)は、

生誕130年記念 旅する文人 小林和作(市制施行120周年記念展)

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
平成30年(2018)、尾道市は市制施行120周年の記念すべき年を迎えました。市制施行は、明治31年(1898)、その10年前の明治21年(1888)、8月14日、のちに尾道市の文化振興に深く関わり、名誉市民にも選ばれた画家・小林和作が、当時の山口県吉敷郡秋穂村(現 山口市)に生れました。 本展は、小林和作生誕130周

装身具から見た社会−南アジアのカーネリアン・ロードを巡って

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
有史以前から人類は珍しく希少な石を嗜好し、ビーズやペンダントとして身に着けてきました。その中でも半透明で赤く輝く紅玉髄と呼ばれる石は、時代、地域を問わず広く人類を魅了しています。紅玉髄は世界各地で採れますが、その中でも数千年間採掘、ビーズ加工が続けられている南アジアの事例を過去・現在に跨って紹介します。 時間:13:

人間にとってビーズとは何か?−つなぐ・かざる・みせる

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
わたしたちの祖先が、およそ10万年前に生み出して以来、世界の広範な地域で使用されているビーズ。人とのかかわりは「つなぐ」「かざる」「みせる」の三つに大別されます。その素材やかざり方は、文化や自然環境によってさまざまで、諸民族のあいだでは、儀礼に使い、社会的地位や民族のアイデンティティを示すなど、大きな役割を果たしてきました。地球に暮らす人びとの多様な営みを、ビーズをとおしてさぐります。

画業50年‟突破”記念 永井GO展

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
マンガ界の鬼才・永井豪。社会現象を巻き起こした「ハレンチ学園」、マンガ界の歴史に燦然と名を残す「デビルマン」、巨大ロボットマンガの金字塔「マジンガーZ」など、さまざまなジャンルの作品を世に送り出しました。これまでに発表した作品数は350を超え、その無限ともいえる創造力は、現在も留まることを知りません。 画業50年突破

浜松市博物館ができたころ―1979― テーマ展

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
浜松市博物館は、浜松の歴史的遺産を総合的に収集・保存・展示を行う博物館として、1979年4月7日に蜆塚遺跡のある蜆塚に開館しました。 浜松市博物館が開館した1979年の浜松では、東海道線の高架化が行われました。「平田の開かずの踏切」に象徴されるように、浜松の街は東海道線により南北に分断されていました。高架化により浜松の

花鳥風月 こころに響く美の世界 光ミュージアムの名品より

ARTLOGUE 編集部2018/09/11(火) - 02:30 に投稿
岐阜県高山市にある光ミュージアムは、平成11年4月に開設された、中部地区最大級の博物館・美術館の複合施設です。太古の化石資料から古代文明にまつわる遺物、古画、浮世絵、日本画、書、洋画、工芸、現代美術など、収蔵内容は多岐にわたります。なかでも、近代日本画・浮世絵・書を軸とする美術コレクションは、質・量ともに有数のコレクシ