鍋島と古九谷ー意匠の系譜-展 ナベシマトコクタニイショウノケイフテン
古九谷様式の時代にあたる17世紀中期、佐賀・有田では技術革新によって斬新な伊万里焼が誕生。
そして、その技術革新があってこそ成立したのが、献上品たる鍋島焼でした。
約80点の鍋島焼と17世紀中期の伊万里焼による美の競演をご堪能下さい。
イベントについては、当館ホームページをご覧ください。
館長 山梨 俊夫
前館長建畠晢氏の後を襲って、今春四月に着任いたしました。
国立国際美術館が中之島に移り8年目を迎え、これまでを振り返ると、千里の万博記念公園に開館して以来30数年の歴史の蓄積のなかに貫かれている美術館活動の方向性が見えてくる。もっとも顕著なのは、現代に積極的な関心をもち、美術の現代から発せられる様々な問題を探り出し、人々とともに考えていこうということである。もちろん、当美術館の活動はそれだけに限られない。しかし、国立国際美術館は、この一貫した方向性をもっとも重要な軸線と考え、それを持続させることで自らの個性を形成してきた。新たに舵取りを務めるにあたって、この軸線を大きく変更せずに維持していくことがまず肝要だと考えている。