吉村芳生の世界展~超絶技巧を超えて~

ARTLOGUE 編集部2018/09/18(火) - 02:30 に投稿
超絶技巧?そんな単純な言葉で説明することはできません。延々と17メートルにわたって描かれた金網、1年間毎日描き続けた365枚の自画像、1文字1文字をすべて書き写した新聞紙-。吉村芳生が生み出した作品は、どれも超絶リアルでありながら、見る者の度肝を抜く凄味を感じさせます。本展は吉村芳生の東京初となる回顧展で、初期のモノトーンによる版画やドローイング、後期の色鮮やかな花の作品、生涯を通じて描き続けた自画像など、全62件600点を超える展示品によって吉村の全貌を伝えます。2013年に惜しまれつつ早透した吉村芳生の、ただ上手いだけの絵ではない、描くこと、生きることの意味を問い直す真撃な作品の数々を、ぜひその眼で目撃してください。

アルヴァ・アアルト もうひとつの自然

ARTLOGUE 編集部2018/09/18(火) - 02:30 に投稿

フィンランドを代表する建築家アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto,1898-1976)はパイミオのサナトリウムやマイレア邸をはじめ数々の名建築を生み出し、家具デザインにおいても、有機的なフォルムや素材の組み合わせの秀逸さが高く評価されています。

ドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアム企画の世界巡回展である本展は、日本における20年ぶりのアアルトの個展でもあり、その魅力の再発見の機会となるでしょう。

ポーラ美術館コレクション モネ、ルノワールからピカソまで

ARTLOGUE 編集部2018/09/15(土) - 15:49 に投稿

2002年、箱根に開館したポーラ美術館は、国内屈指の充実した西洋絵画コレクションを誇ることで知られています。本展では、そのコレクションの中から、特に人気の高い印象派を代表するモネ、ルノワールをはじめ、ポスト印象派のセザンヌやゴーガン、フォーヴィスム(野獣派)のマティス、さらにはキュビスムのピカソといった巨匠たちによる作品72点をご紹介し、個性豊かな作品群が織りなす豊潤なフランス近代絵画の魅力に迫ります。

作品紹介

第Ⅰ章|印象派の誕生:モネとルノワール

都市と自然の中で風景画の制作に勤しんだクロード・モネと、肖像画を得意とし古典的モティーフである裸婦の表現を追究したピエール・オーギュスト・ルノワール。印象派を代表するこの二人は、1869年にセーヌ河畔のラ・グルヌイエールでともに戸外制作を行った際、筆致を強調しながら混じり気のない明るい色彩を並べる「筆触分割」と呼ばれる技法を創り出しました。
この章では、ポーラ美術館の誇る西洋美術コレクションの中でも特に人気の高い印象派の画家たちの作品と、彼らに先駆けるギュスターヴ・クールベやエドゥアール・マネらの作品あわせて31点を紹介し、印象派の誕生とその展開を辿ります。

ちびまる子ちゃんの蓋も登場! 路上の芸術・デザインマンホール蓋の楽しみ方

森本庄治2018/09/15(土) - 15:12 に投稿
アートは日本中の路上にも転がっている。手軽に楽しめる身近なアートとして、近年新たな盛り上がりをみせるデザインマンホール蓋の世界。その魅力と楽しみ方をご紹介していきます。

誕生30周年記念 ウォーリーをさがせ!展

ARTLOGUE 編集部2018/09/14(金) - 10:08 に投稿
さまざまな時代や場所を舞台に、赤白シャツの主人公を人混みの中から探し出す人気絵本シリーズ「ウォーリーをさがせ!」は、世界38カ国、30言語に翻訳され、シリーズ世界累計6,500万部発行。日本国内でも、1000万部を超えるベストセラーです。1987年の誕生から30周年を記念し、ウォーリーの絵本原画が初めて大阪にやってきま

明治150年 川島織物 傑作「冨士巻狩」に挑む   -明治宮殿 西溜之間 綴織壁掛の出来るまで-

ARTLOGUE 編集部2018/09/14(金) - 10:08 に投稿
綴織壁掛「冨士巻狩」は、明治31年(1898)に完成し、明治宮殿の西溜之間に飾られた、一対(2枚一組)の壁掛です。縦3.03メートル、横6.06メートルの巨大な壁掛には、建久4年(1193)5月8日に源頼朝の指揮により壮絶な巻狩を展開する鎌倉武士の様子が描かれています。 壁掛は第二次世界大戦で消失してしましましたが、拘り抜いた製作過程が感じられる資料が現存しています。巨大な原画や織下絵を是非ご堪能下さい。

明治150年記念 華ひらく皇室文化 明治宮廷を彩る技と美

ARTLOGUE 編集部2018/09/14(金) - 10:08 に投稿
本展は、明治宮廷前史として幕末から政治の舞台となった京都における天皇と皇室の波乱に満ちた時代から始まります。1869(明治2)年、明治天皇が東京へ移居し、天皇を中心とした近代国家の建設が進められますが、欧米と並ぶ文明国家をめざす明治政府は、欧米諸国との融和を図るため鹿鳴館や明治宮殿で外国使臣をもてなすなど欧化政策をとります。一方で江戸時代から続く日本独自の優れた美術・工芸を世界に発信するため、帝室技芸員制度を作り、その保護・育成にも努めました。京都から多くを輩出した帝室技芸員の貴重な作品からも明治宮廷文化の美と技をご覧いただけます。

京都の御大礼―即位礼・大嘗祭と宮廷文化のみやび―展 明治150年・平成30年記念

ARTLOGUE 編集部2018/09/14(金) - 10:08 に投稿
「御大礼」は皇位継承に伴う儀式・祭祀として平安時代以来、京都で磨き上げられた宮廷文化の精粋です。本展では、江戸時代以降の「御大礼」(即位礼と大嘗祭)を伝える貴重な史料、絵図、絵巻、屏風等々、さらに、即位礼・大嘗祭の建築や儀礼を再現した復元模型・装束などを数多く展観し、その全貌に迫るとともに、舞台となった京都の町や人々と

穏やかに時は流れ 小杉小二郎の世界展

ARTLOGUE 編集部2018/09/14(金) - 10:08 に投稿
小杉小二郎(1944年生まれ)は、洋画家・中川一政に師事し、長きにわたるフランスでの制作を経て、現代洋画界の第一線で活躍する画家です。静物や風景を主なモチーフにした、深みのある色彩による詩情豊かな作品は、多くのファンを魅了しています。油彩にとどまらず、岩彩の使用やガラス絵、オブジェ、陶芸作品など、多様な表現方法を試み、