メアリー・エインズワース浮世絵コレクション

ARTLOGUE 編集部2018/09/22(土) - 02:30 に投稿

アメリカ・オハイオ州オーバリン大学のアレン・メモリアル美術館には、1950年にアメリカ人女性メアリー・ユインズワース氏の寄贈した1500件以上の浮世絵や版本が所蔵されています。エインズワースは、明治39(1906)年来日の際に浮世絵に魅了され、以降約25年間にわたり初期浮世絵から幕末の北斎・広重まで幅広く収集しました。特に最初に収集したのは初期浮世絵で、世界に1点しかない稀少作を含め100点近く収集しています。コレクションの過半数を占める歌川広重も、保永堂版《東海道五拾三次之内)や《名所江戸百景》など有名作に初摺や優品が多く、質量共に最も注目すべきところです。また、六大浮世絵師(春信、清長、歌麿、写楽、北斎、広重)も揃い、浮世絵の歴史を辿ることができます。
その優れた内容は一部浮世絵研究者の間では注目されていましたが、アメリカでもあまり紹介される機会がありませんでした。本展覧会は、現地調査をもとにした選りすぐりの200点を展観するもので、その全容を日本に紹介する初めての里帰り展です。

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