LCCサービスがもたらした変容、近未来に起こり得る社会状況を映す展覧会「ポストLCC時代の  」開催!<br>「国境を越える人や物や情報の移動がもたらす力学」とは?

ARTLOGUE 編集部2019/12/27(金) - 16:10 に投稿

2020年1月11日から、大阪を拠点とするアートハブ「TRA-TRAVEL」と京都芸術センターの共同で、展覧会「ポストLCC時代の  」が開催されます。世界的に格安航空会社LCCが普及して以降、国を越えて都市間の物理的・心理的距離が急激に縮まり、人や物や情報の移動が加速することで、世界各地の生活はそれぞれに変化しました。本展覧会では日本を含む東・東南アジア圏の4ヶ国7名の作家が、同じ時代の、場所により異なる状況を共有しながら、時に共同で制作を行い、展示します。
 

若手作家の登竜門!VOCA賞はNerholさんに決定 上野の森美術館「VOCA展2020」

ARTLOGUE 編集部2019/12/24(火) - 07:52 に投稿

1994年より毎年開催されている美術展「VOCA展」は、平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的とし、多くの新進気鋭の作家を輩出、若手作家の登竜門として知られています。

全国の美術館学芸員、研究者、ジャーナリストなどから選ばれた各推薦委員が40歳以下の若い作家1名を推薦、推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼するシステムをとっており、全国で活躍する作家たちにスポットがあたることが同展覧会の特徴の1つです。

27回目を迎えた「VOCA展2020」の出品作家は33人(組)。これらの作品の中からグランプリとなるVOCA賞を含む各賞が選出されました。
 

  • VOCA賞

Nerhol さん(田中義久さん/飯田竜太さん)

「キャノン写真新世紀 2016」グランプリの写真家・金サジ氏の個展「白の虹 アルの炎」開催!

ARTLOGUE 編集部2019/12/23(月) - 22:30 に投稿

キャノンが実施する新人写真家の発掘・育成・支援を目的とした「キャノン写真新世紀」で、2016年度グランプリに選出された写真家・金サジ氏の個展「白の虹 アルの炎」が2020年1月8日~1月19日まで開催されます。

これまで、舞、歌、祭、語りなど民間のくらしのなかで伝承されてきたものから着想を得ながら、精緻な写真表現を通して、自らの身体感覚にもとづいた創造の物語を生み出してきた金サジ氏。生/死、動物/植物、男/女、人間/獣、聖/俗などの境界を媒介する図像を生み出し、戦後ディアスポラである自身にとっての「故郷」とは何かを問い続けてきました。これらの活動から生まれた「物語」シリーズの新作が、多文化共生地域の京都駅東南エリアに誕生した小劇場、THEATRE E9 KYOTOの空間に展示されます。

12名の名だたる写真家たちの作品を展示! 日本展を皮切りに13カ国を巡回する、サステナビリティを考える「プリピクテ国際写真賞 東京展『HOPE(希望)』」が開催

遠藤 友香2019/12/23(月) - 20:05 に投稿

2019年12月12日(木)から12月28日(土)まで、代官山ヒルサイドフォーラムにて、「プリピクテ国際写真賞『HOPE(希望)』」展が開催中です。第8回となる今回は、プリピクテの受賞者ジョアナ・ショウマリ氏ほか、12名の名だたる写真家たちの作品が展示されます。
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日本展を皮切りに13カ国を巡回する本展は、2008年スイス、ジュネーブに本拠を持つ資産運用会社、ピクテグループによって設立されました。近年、世界有数の写真およびサステナビリティのアワードとして急速に認められはじめています。一方で世界主要都市の美術館、ギャラリーにてこの10年で90回近い展示会を開催、地球の抱えるサステナビリティの問題を多くの方に理解してもらうべく活動を続けています。

国境なき医師団企画による「エンドレスジャーニー展 ~終わらせたい、強いられた旅路~」。詩人の谷川俊太郎と現代美術作家の諸泉茂のコラボレーション展示も。

遠藤 友香2019/12/21(土) - 13:39 に投稿

世界各地ではいまも多くの人が紛争や迫害、暴力や貧困によって住まいを追われ、難民や国内避難民となる人が世界で戦後最多の7000万人を超えています。移民を含めるとさらに多くの人びとが安全な生活を求める移動を強いられています。国境なき医師団は、こうした人びとに寄り添い医療を提供しています。

日本では、そんな生きるために移動を強いられた人びとに関する広報キャンペーン「エンドレスジャーニー ~終わらせたい、強いられた旅路~」を実施し、その一環として展覧会イベントを開催。エンドレスジャーニー展の見どころとして、国境なき医師団のテント式手術室や四輪駆動車など実物を展示、各地における人道危機についての詳細な展示、人びとが生きるために使用していた道具や直筆の絵の展示があります。また、今回のテーマに寄せた谷川俊太郎さんの書き下ろし詩作品と、美術作家・諸泉茂さんと国境なき医師団のコラボレーション展示、そして作家・クリエイターのいとうせいこうさんによるトーク(12月21日に終了)など様々なイベントが予定されています。

谷川氏は今回の展覧会に次の詩を寄せています。

国際的な写真祭「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のスペシャル・エディション「TOKYOGRAPHIE(トウキョウグラフィー)」が東京に巡回!

遠藤 友香2019/12/10(火) - 18:55 に投稿

毎年春、京都市内各所を舞台に開催される「KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー) 京都国際写真祭」。日本でも数少ない国際的な写真祭として、国内外の重要作家の貴重な写真作品や写真コレクションを数多く紹介し、趣きある歴史的建造物やモダンな近現代建築で展示を行ってきました。
展示作品のクオリティーもさることながら、京都ならではの空間や街並みを楽しめる魅力もあいまって、2019年春に開催された第7回までに約73万人もの方が足を運んでいます。

森村泰昌が”M”に扮する!「Mの肖像 第2期 作品を解く鍵はエムだ」

徳中 千恵2019/12/09(月) - 23:36 に投稿

美術家・森村泰昌氏の作品にはマリリン・モンロー、モナ・リザ、三島由紀夫など”M”で始まる人物がしばしばモチーフとして登場します。そんな”M”にまつわる作品の系譜を辿る展覧会がmorimura@museumで開催中です。

マイケル・ジャクソン、マドンナ、偉大なポップスターである二人の偉大な”M”のイメージを再構築させた《サイコボーグ》シリーズも多数展示されすが、こちらはなんと25年ぶりの公開!

展覧会会期中には、森村氏の新書『自画像のゆくえ』の読書会が開催され、森村氏とこちらの本について自由にお話する機会が設けられるとのこと。その他森村作品の制作に携わったスタッフによるギャラリーガイド等、多数のイベントが企画されており、森村ファンには見逃せないイベントが目白押しです。

森村作品の様々な”M”を是非ご堪能ください!

 

【展覧会情報】

「Mの肖像 第2期 作品を解く鍵はエムだ」

会 期:
第1期 10月4日(金)~ 12月22日(日)
第2期 2020年1月10日(金)~5月10日(日)

清春芸術村にある安藤忠雄設計の「光の美術館」と共鳴する、脇田玲「PHOTONS」 展

遠藤 友香2019/12/04(水) - 08:00 に投稿

山梨県北杜市に所在する文化複合施設「清春(きよはる)芸術村」をご存じでしょうか? 1977年、東京・銀座にて吉井画廊を営んでいた吉井長三氏が、小林秀雄氏、今日出海(こん ひでみ)氏、白州正子氏、谷口吉郎氏、正田英三郎氏、東山魁夷夫妻らと、桜の季節に清春の地を訪れたことがきっかけとなり始まった「清春芸術村」。広大な敷地内に、シンボル的存在「ラ・リューシュ」をはじめ、建築家 谷口吉生氏の設計によって開館した「清春白樺美術館」、建築史家 藤森照信氏設計の「茶室 徹」、杉本博司氏と榊田倫之氏の新素材研究所によるゲストハウス「和心」など、数々の名建築が一堂に集うアートスポットです。この芸術村が位置するのは、廃校になった旧清春小学校の跡地。1925年に校舎落成の記念として植えられた桜の老木が敷地を囲み、春には桜の名所としても知られています。

清春芸術村には、2011年、安藤忠雄氏の設計により創設された、自然光のみの美術館「光の美術館」もあります。一切の人口照明がない展示室では、四季や天気、そして昇りまた沈む陽の動きによって、刻一刻と変化する光の中に身を置くこととなります。無機質なコンクリートの空間に差し込む光の美しさを最大限に使った、まさに安藤氏ならではの建築と言えるでしょう。