ダ・ヴィンチの夢を実現!?世界初、現代の技術が叶える未完のダ・ヴィンチ作品

ARTLOGUE 編集部2020/01/08(水) - 10:00 に投稿

今や世界で知らない人は誰もいないのでは?という程あまりにも有名な絵画作品《最後の晩餐》や《モナ・リザ(ラ・ジョコンダ)》を手掛けたレオナルド・ダ・ヴィンチは、1519年に67歳で没するまで、科学や工学、建築等様々な分野でも精力的に才能を発揮し続けた知の巨人です。

中でも画業で突出した業績を残したダ・ヴィンチ。彼の現存する絵画が実は16点程しかないのをご存知でしょうか。しかもその多くは未完、あるいは欠損があり、完成品はたったの4点しかありません。

そんなダ・ヴィンチの没後500年となるメモリアルイヤーに、彼のすべての絵画作品が完全な状態で展示される、世界初の展覧会「ダ・ヴィンチ没後500年 『夢の実現』展」が開催中です。

未完の作品、いわば叶えられなかったダ・ヴィンチの夢の実現に取り組んだのは、東京造形大学。ダ・ヴィンチ研究の第一人者である同大学の池上英洋教授が監修を務める「Zokei Da Vinci Project」を立ち上げ、ダ・ヴィンチの絵画、彫刻、建築、工学系発明品等の未完作品約30点を、最新技術や研究を駆使して現代に復元させました。

超リアリズム。SNS上に街角のリアルを描き出す雪下まゆの個展「CHANGE ME」開催!

芝田 江梨2020/01/07(火) - 18:30 に投稿

朝日新聞夕刊に掲載の、朝井リョウさんの連載小説《スター》の挿絵やクリープハイプのトレーラー映像、東京モード学園2019年版2019年度テレビCMのイラストで知られる画家・イラストレーターの雪下まゆさん。SNS上に街角のリアルを描写して5年。満を持しての個展が原宿のJOINT GALLERYで開催されます。

一見日常の瞬間を切り取ったスナップショットのよう。写実的なのにラフな筆致で描き出された少年、少女、若者たちはポップなのにどこか気だるげ。思わず目を奪われる作品は必見です。
[gallery 8585]

■個展開催に向けて

タグ

絶世の美女、京都に集結。福田美術館開館第2弾は上村松園の作品を中心に、東西で活躍した画家による美人画がお目見え!!

ARTLOGUE 編集部2020/01/07(火) - 15:43 に投稿

容姿や装い、あるいは感情の動きや内面から醸し出される美しさなど、さまざまな観点から女性の魅力を描いた絵画「美人画」。

明治時代以降、日本画の重要なジャンルとなり、多くの画家が絵筆を振るいました。中でも、京都を代表する日本画家・上村松園(1875~1949)は、女性が画家を職業として生きることが困難だった時代に、独自の美人画で道を切り開いた功績で女性初の文化勲章を受章しました。

本展では理想的な「美」を追求した松園作品を中心に、鏑木清方(1878~1972)や伊東深水(1898~1972)など、東西で活躍した画家による美人画が展示されます。近年注目を集める木島櫻谷(1877~1938)の、長らく所在が確認されていなかった大作《婦女図屏風》、木版画としては知られていたものの、所蔵者とわずかな関係者の間でしか存在が知られていなかった松園の原画《雪女》は必見です。

華麗な衣装、美しい仕草や表情を巧みに捉えた画家たちの描写力を是非ご堪能ください。
[gallery 8580]※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為は法律で禁止されています。
 

奈良市美術館で初の映像展示!<br>映像作家 林勇気展「ANIMATION(アニメーション)」開催

ARTLOGUE 編集部2019/12/29(日) - 11:19 に投稿

観光型複合商業施設「ミ・ナーラ」5 階に位置する奈良市美術館。

2019年度、美術館を無料で開放し、こどもから大人まで現代芸術の展覧会を通して、日常の見え方や感じ方に変化を与える鑑賞体験を提案する「オープン・ミュージアム・プロジェクト」を展開しています。今回ご紹介するのは、その初回となる、映像作家林勇気展「ANIMATION(アニメーション)」です。奈良市美術館〈初〉となる映像の展覧会でもあります。

「ANIMATION」の語源は「anima(アニマ)」。展覧会では、この言葉が持つ精神、生命といった意味から映像のあり方の問い直しを試みています。無数の写真を素材に、モニターやデバイスなどで現実世界とつながる「もうひとつの世界」をテーマに制作された作品の数々は、画面の向こう側で起こるコミュニケーションなどの事象を描き出し、私たちの眼前に立ち現れる世界とは何かを鋭くダイナミックに問いかけます。