岩田榮吉の世界 フェルメールへの憧憬

ARTLOGUE 編集部2018/08/11(土) - 02:30 に投稿
横浜本牧絵画館では、これまで様々な角度から「岩田榮吉の世界」をご紹介してまいりましたが、このたびは岩田がもっとも尊敬し、影響を受けたフェルメールとの関わりを基軸とした展示を行います。 今日のように、広くフェルメールが知られていなかった1950年代末から、その足跡を追い、そして学んだ日本人画家の一人が岩田榮吉です。その

MOLA(モラ)~パナマの先住民クナ族の衣装と意匠~ エリザベス・ハンスコレクション

ARTLOGUE 編集部2018/08/11(土) - 02:30 に投稿
南北アメリ力大陸をつなぐ地峡部に位置するパナマ共和国では、クナ族という先住民が独自の生活様式を守りながら暮らしています。 「モラ」は、元々はクナ語で、クナ族の女性が身につけている民族衣装のブラウスのことを意味します。かぶって着るブラウスの前面と背面の2枚の身ごろには、多重アップリケの手法で、様々な意匠がカラフルに刺繍

心をつなぐあたたかな色 柿本幸造の絵本の世界

ARTLOGUE 編集部2018/08/11(土) - 02:30 に投稿
絵本の画家・柿本幸造(1915-1998)が描いた愛らしい動物や子どもたち。100万部を超えるベストセラーとなった『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド)や、小学校の国語の教科書に1971年から掲載が続く「くじらぐも」(光村図書出版)の絵に馴染みのある人も多いでしょう。ですが戦中戦後にかけて、広告関係のイラストを手がけて

藝大コレクション展2018

ARTLOGUE 編集部2018/08/11(土) - 02:30 に投稿
東京藝術大学のコレクションは、前身である東京美術学校の開校に先立って開始された芸術作品・資料の収集にはじまります。以来130年間、学生たちの学びに役立つものを、という収集方針のもと、約30,000件にも及ぷ様々な分野の作品がコレクションされてきました。その中には、「制作の過程が見えるように」、また「作家の試行錯誤の跡が

双葉山 没後50年を迎えて

ARTLOGUE 編集部2018/08/11(土) - 02:30 に投稿
昭和43年(1968)12月18日に35代横綱・双葉山定次(ふたばやまさだじ)が亡くなり、今年で50年を迎えます。大分県宇佐郡天津村布津部(ふつべ、現・宇佐市)に生まれた双葉山は、立浪部屋に入門し、昭和2年3月に16歳で初土俵。以来、昭和20年11月までの18年間に多くの記録を打ち立てました。なかでも、69連勝・5場所

清川泰次 昭和の学生旅行

ARTLOGUE 編集部2018/08/11(土) - 02:30 に投稿
1940年代より約60年にわたり、独自の抽象芸術を探求し続けた画家・清川泰次(1919-2000)は、慶應義塾大学を卒業後、本格的に画家としての活動をはじめましたが、その一方で、学生時代には写真部に所属するなど、写真にも強い関心を持っていました。 本展でご紹介するのは、清川が学生時代に、旅先で撮影したモノク口写真の数

美術への挑戦 1960´s-80´s:秘蔵されていたアート・ブック

ARTLOGUE 編集部2018/08/11(土) - 02:30 に投稿
現代美術において作品の在り方が多様化したのは1950年代半ば以降であり、同時に既存の美術制度や概念に対する疑問が顕在化してゆきました。そのような状況の中で、美術のために用意された空問ではない、新しい表現の場として簡易で大衆的な出版物に着目したアーティスト達がいました。彼らは豊かな発想力やユーモアによって、アーティスツ・

ヘレン・フランケンサーラ―[エクスペリメンタル・インプレッション] タイラーグラフィックス・アーカイブコレクション展Vol.31

ARTLOGUE 編集部2018/08/11(土) - 02:30 に投稿
ヘレン・フランケンサーラー(1928-2011)は1950年代に抽象表現主義の第二世代として作家活動を開始し、にじみ止めを施さないキャンバスに薄く溶いた絵の具を注いで染み込ませる、ステイニングという技法を用いた絵画によって注目を集めました。 即興的な色面の広がりが独創的な絵画空間を生み出す作品は、モダニズムにおける抽

篠山紀信展 写真力

ARTLOGUE 編集部2018/08/11(土) - 02:30 に投稿
写真家.篠山紀信(1940-)は、1950年代後半からその活動をスタートさせ、現在に至るまで、時代のトップを走り続けています。 本展は篠山紀信という稀有な写真家が、「写真」というメディアに内在する強力な「写真力」をあらためて世に問う大規模な個展です。 ジョン・レノンとオノ・ヨーコや山口百恵といった有名人から東日本大

スプツニ子!が新作に込めた想いとは<br> シリア難民キャンプに建てられた映画館を「アート×寄付」で救う

スプツニ子!2018/08/10(金) - 18:47 に投稿

アーティストのスプツニ子!が、8月1日に新たなアートプロジェクトを立ち上げた。それは、ヨルダンのシリア難民キャンプに建設されたものの、まだ一度も使われていない映画館に息吹をもたらそうという支援活動でもある。自身も映画から多くのことを学んだという彼女が、このプロジェクトに賭ける想いとは──。

今回のプロジェクトのきっかけとなったのは、ある友人との会話でした。その友人は半年くらいのあいだ、ヨルダンの難民キャンプ「ザータリ」のNGOで活動していたので、現地の様子についての話を聞いていたんです。