独往の人 會津八一

ARTLOGUE 編集部2018/08/09(木) - 02:30 に投稿
八一が出版した歌集『南京新唱』の自序に、「獨往にして獨唱し、昂々として顧返することなし」とあります。「独往」とは、「他人にたよらず自分の力で歩み進める」の意味で、伝統的な歌壇、書壇の外側で独自の世界を切り関いた、八一の生き方を示す言葉といえるでしょう。 1881(明治14)年に新潟市の料亭 會津屋の次男として生まれた

野口哲哉「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 16:32 に投稿
「Clumsy heart」 技法:ミクストメディア 2018年


ポーラミュージアムアネックス(東京・中央区銀座)では、表情豊かな鍔姿の人物を制作し、国内外でも人気の若手作家 野口哲哉氏の展覧会「~中世より愛をこめて From Medieval with Love 」を2018年7月13日(金)から9月2日(日)まで開催します。

一般的に鎧兜と言うと、美麗で猛々しい試士のイメージにつながりますが、野口氏が作る人物像はまるで日常のーコマのようであり、頬杖をついたり、棒立ちのまま空を見上げたりする姿には、楽しそうにも悲しそうにも、見る人の気持ちを投影する余白が広がっています。そんな不思議な佇まいと、纏う鎧兜の精巧さが織りなす作品は、どこか他人事には思えないペーソス(哀愁)と、思わず微笑んでしまうユーモアが同居しています。

「武士の心を知る前に、人の心を知りたい」という気持ちが込められた野口氏の作吊には、想いにふけったり、喜んだり、傷ついたりと、日々を懸命に生きる私達と同じ感情が息づいています。

本展では、ポーラ・オルビスグループの商品にちなんだ新作を含む約50点を展示予定です。

 

木梨憲武展 Timing-瞬間の光り-

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 11:47 に投稿
感謝 ©NORITAKE KINASHI 2013


2018年7月13日(金)から9月2日(日)までの期間、大阪文化館・天保山にて「木梨憲武展 Timing-瞬間の光り-」を開催中。

とんねるずとして活躍する一方、アトリエを持ち画家としても活動している木梨さんは、2014年~2016年に「木梨憲武展×20years INSPIRATION-瞬間の好奇心」で国内8つの会場を巡回。約43万人を動員しました。

本展は、2018年6月21日(木)から開催の初ロンドン展での新作を含み、大阪を皮切りに、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年まで、国内14会場を巡回します。

木梨憲武profile

1962年東京生まれ。とんねるずとして活躍する一方、アトリエを持ち画家としても活動している。1994年に「木梨憲太郎」名義で名古屋で初個展「太陽ニコニカ展」を開催した。

嗅覚で感じる戦争 ー 「あの場所」にあった匂いを再現する《戦争の果汁~広島と長崎》

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 11:32 に投稿
時に、嗅覚は私たちに強く働きかけ、感情や記憶を揺り動かします。そんな嗅覚とアートの融合を試みる嗅覚のアーティスト・上田麻希さんと、上田さんが2015年ベルギーで開催された「戦争の匂い」展に出品した《戦争の果汁~広島と長崎(The Juice of War - Hiroshima & Nagasaki -) 》をご紹介します。

正木美術館開館50周年記念名品展 一片開花 滴凍翁の一粒の種

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 02:30 に投稿
正木美術館は創設者正木孝之が昭和43年(1968)11月に開館し、今秋で50 周年を迎えます。孝之は中国絵画「果蓏秋虫図」(伝銭選筆、当館所蔵)との出会いをきっかけに東洋古美術の世界に魅せられ、日本の中世水墨画や墨蹟、茶道具などの蒐集に情熱を注ぎ、生涯をかけて正木コレクションをつくりあげました。 本展では開館50 周

幕末狩野派展

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 02:30 に投稿
室町時代から続く長い狩野派の歴史のなかで培われた技術や知識を駆使し、時代にあわせて新しい表現をとり入れた幕末狩野派の絵師たちの作品は、気品と清新な魅力にあふれています。 近年、江戸時代に活躍した狩野派の研究が進み、幕末狩野派の個性的な画風などが注目され、その評価は高まりつつあります。 本展では、こうした動向を踏まえ

PLAYトーク「遊びのある ⇄ ないかたち」

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 02:30 に投稿
ショップやオフィス、住宅まで、さまざまな仕事を手がける建築家・荒木氏に、遊びのある(ない)かたち・空間づくりについて、自身のキャリア形成を踏まえてお話しいただきます。 〈荒木信雄氏 プロフィール〉 建築家。1967年熊本生まれ。1990年西日本工業大学建築学科を卒業。 その後、豊川建築研究所を経て1997年The A

竹久夢二 版画展

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 02:30 に投稿
岡山県出身の画家であり詩人でもある、竹久夢二(1884-1934)は、ほっそりとした体に大きな瞳で憂いの表情を描き、「夢二式美人」とも呼ばれ、大正ロマンを代表する画家となりました。また、多くの書籍の装幀、広告宣伝物、日用雑貨のほか、浴衣や千代紙などのデザインも手掛けており、日本の近代グラフィック・デザインの草分け的存在

北斎の橋 すみだの橋

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 02:30 に投稿
古来より橋は、人々が交通のために川や谷といった自然を克服する一手段として架設されてきました。橋の構造や種類は、各時代における政治的、技術的制約の中で、様々に発展しており、その背景には、建設に携わった人、橋が架けられる地域の人など、多くの人々の思いがあります。 本展は、北斎の作品に加えて、北斎が一生をすごしたすみだとい

須永剛司 退任展「情報のかたち 社会のかたち」

ARTLOGUE 編集部2018/08/08(水) - 02:30 に投稿
須永剛司は、1990年代に情報デザイン領域を開拓したデザイナーであり教育研究者です。情報デザインは、デジタル技術が可能にした情報のはたらきに「みえる・わかるかたち」を与えるデザインの専門領域として発展。いまそこでは、デザインを社会的なプロセスにする新たな方法の探究がはじまっています。 須永は、日本で初めての情報デザイ