私たちが生きるこの世界でもっとも色彩にあふれるものといえば、なにより花の存在を挙げることができます。同様に、動物のなかでもっとも華やかなものといえば、鳥よりほかにはありません。花と鳥の美を愛でる行為は、洋の東西、古今を問わず、人類の歴史とともに連綿と続いてきました。
とりわけ東洋においてこのふたつは、「花鳥」という美術のジャンルとして定着していきました。四季折々に咲く花、そして花々に集う鳥たちの姿は、単純に鑑賞者の目を楽しませるだけではありません。その力強い生命カに裏打ちされた花鳥の美しさは、富や栄達、繁栄の象徴として、人々の思いを託す対象にもなってきたのです。
このたびは、出光コレクションが誇る東洋・日本の名品を通して、人々が愛し、願いを託した花鳥の歴史をたどっていくこととします。
開催期間
-
上位美術館・ギャラリー
画像
アクセス数
0
1
1