アートと科学:電磁波で観たフラアンジェリコの壁画

ARTLOGUE 編集部2018/08/04(土) - 02:30 に投稿
紀元前6000年頃から人類は石灰と土を用いて絵を描いてきました。現代ではフレスコ画と呼ばれるその技法による作品は、世代を超えた修復家によって美しく伝えられています。1970年代以降は修復前の作品理解のため、科学調査が積極的に導入されるようになりました。 本講演では、ルネッサンス時代の代表的な壁画のひとつであるフラアンジ

ヒロシマ・アピールズ展

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 21:40 に投稿
「ヒロシマ・アピールズ」ポスター第1作「燃え落ちる蝶」亀倉雄策(1983)


原爆の記憶を絶やすことなく、平和を希求する想いを広く伝えようと、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)とヒロシマ平和創造基金、広島国際文化財団が行っている
「ヒロシマ・アピールズ」。純粋に中立な立場から「ヒロシマの心」を訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを毎年一名のグラフィックデザイナーが制作し、国内外に頒布する活動を続けています。

本展ではその第1回となる1983年に制作された亀倉雄策(1915-1997)の『燃え落ちる蝶』より今年度まで、全21作品を紹介。さらに、13歳のときに被爆し、平和への願いを込めた100枚のポスター制作に挑んだ広島出身のデザイナー、片岡 脩(1932-1997)の作品も特別展示します。

デザインによって伝えられる鮮明なメッセージ。ヒロシマの記憶と未来への願いについて、多くの方々と考える機会となれば幸いです。

enocoおしゃべり美術館

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 21:37 に投稿

この夏、大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)では子どもも大人も楽しめる展覧会「enocoおしゃべり美術館」展を開催します。近年、全国の美術館ではキッズデーや会場で会話OKなフリートークデーを設ける施設が増えてきています。日本の美術館では、静かに黙って作品鑑賞をすることがマナーとして一般的ですが、作品をみて感じたこと、考えたことなどを複数人で共有することで、新しい気付きや価値観にふれることが出来ます。

本展では、展覧会場内での対話は終日OK。作品をじっくりみて、一緒に鑑賞している人達と作品についてぜひお話してみてください。会期中の週末にはイベントを開催します。スタッフのナビゲーションによって、美術に関する知識の差を気にすることなく作品鑑賞を楽しめます。また、会場内には鑑賞を楽しむヒントを書いたワークシートもご用意しています。親子での美術館デビューの場として、夏休みの宿題としてもぜひご活用ください。


■対話型鑑賞とは:ナビゲーターと一緒に、複数人で1つの作品をじっくりみて、感じたこと、考えたことを同じ場にいる人たちと共有しながら、作品をみていく鑑賞方法です。美術に関する知識がなくても、気軽に美術鑑賞を楽しむことができます。

石上純也―FREEING ARCHITECTURE

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 18:26 に投稿
Junya Ishigami in the exhibition « Junya Ishigami, Freeing Architecture », presented at the Fondation Cartier pour l’art contemporain from March 30 to September 9, 2018. Photo © Renaud Monfourny:「石上純也―FREEING ARCHITECTURE」カルティエ現代美術財団(Fondation Cartier pour l'art contemporain)

 

ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 – 1780年パリに始まるエスプリ

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 15:01 に投稿

時空を超える宝飾芸術の世界 1780年パリに始まるエスプリ

The Worlds of Chaumet, The Art of Jewellery Since 1780


東京の三菱一号館美術館にて開催中の「ショーメ時空を超える宝飾芸術の世界 - 1780年パリに始まるエスプリ」展は、ショーメの歴史、文化、サヴォワールフェール、スタイルを巡る新たな旅です。メゾンが築き上げてきた芸術との歴史的なつながりは、日本で西洋近代の造形・視覚芸術を中心に活動してきた三菱一号館美術館の使命と共鳴しています。

本展はルーヴル美術館名誉館長のアンリ・ロワレットと三菱一号館美術館館長の高橋明也の共同監修の下、それぞれ異なるテーマに沿って展開し、ジュエリーと芸術的潮流、また歴史的作品と現代の作品との絶え間ない対話によって彩られます。さらにビュロー・ベタク社がデザインする展示演出(セノグラフィー)によって、今まで見たことのない新たなジュエリーの魅力と出会うことになるでしょう。

特別展 縄文―1万年の美の鼓動

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 14:31 に投稿

今から約1万3000年前、氷期が終わりに近づいて温暖化が進み、入り江や干潟が生まれ、現在の日本列島の景観が整いました。この頃に日本では土器作りが始まります。縄文時代の幕開けです。当時の人びとは、自然環境を生かして狩猟や漁撈、採集による生活を営んでいました。彼らが日々の暮らしのなかで作り出した、土器や石器、土偶や装身具などのさまざまな道具は、力強さと神秘的な魅力にあふれています。躍動感あふれる《火焰型土器》やユニークな姿形をした《遮光器土偶》は、縄文時代の造形美を象徴するものとして広く知られていますが、1万年続いた縄文時代には、まだまだ知られていない多彩な造形が数多くあります。

本展では「縄文の美」をテーマに、縄文時代草創期から晩期まで、日本列島各地で育まれた優品を一堂に集め、その形に込められた人びとの技や思いに迫ります。縄文時代1万年にわたる壮大な「美のうねり」を体感できる展覧会です。

 

没後200年 大名茶人・松平不昧

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 09:59 に投稿
本年は、大名茶人として名高い松江藩主松平不昧(1751-1818)が没して200年になります。不昧は松江藩主として治世にあたるとともに、文化的な活動を介して広い人脈をもち、とりわけ茶の湯には造詣が深く、江戸時代後期を代表する大名茶人として大きな足跡を残しています。ことに不昧の蒐集した美術品や茶道具には、早くから名物、名

生命の尊厳―猪風来の土偶展

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 09:59 に投稿
縄文造形家・猪風来は1986年から北海道の大自然に暮らし、四男をみずから助産し柔らかくあたたかい鼓動に触れたとき、この生命の尊厳と祈りこそが“縄文の心”なのだと開眼した。そこから縄文造形の根源に根ざした作品を多数制作する。子を宿した母のふたつの命の輝きを表現した『妊婦』、赤子の生命力とそれを産み出す命がけの躍動美『出産』、あわい生命を両手に授かった感動を表した『授受』、大自然と万物に祝福される生命の喜びにあふれた『宙およぐゲンヤ』――現代縄文造形の原点というべき《生命のシリーズ》から、縄文野焼き作品と絵画約30点を展示。