現代美術

7月3日よりスタート!特別展「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が兵庫県立美術館にて開催

ARTLOGUE 編集部2020/07/03(金) - 09:50 に投稿

はじまり おわり すすみ もどる 心と象のつくるとつづく
beginning, ending, enhancing, returning, mind and shape, circle of creation goes on...
 

デザイナーの皆川明氏(1967-)が設立したブランド、ミナ ペルホネン。流行に左右されず、 長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトとし、 オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のものづくりを続けてきました。

1995年にミナ ペルホネンの前身となる「ミナ」を立ち上げ、ファッションからスタートした活動は、「せめて100年つづくブランドに」という思いを元に、インテリアや食器など次第に生活全般へと広がり、現在ではデザインの領域を超えてホスピタリティを基盤にした分野へと拡張。2020年には25周年を迎えました。

展示名として冠された「つづく」という言葉は、ブランドのたゆまぬ歩みを表すだけではなく、つながる・連なる・手を組む・循環するなど、モノや人が連鎖し何かを生み出していく生成のエネルギーを想起させる言葉でもあります。

オンラインで緊急開催!「DOMANI・明日展 plus」<br>文化庁主催としては初のオンライン企画展が開催へ

ARTLOGUE 編集部2020/07/03(金) - 09:01 に投稿

この春以来の世界的なパンデミックで、国内外の展覧会、アートフェア等様々なイベントが延期、中止を余儀なくされました。

若手中堅美術家の支援を第一義とする「DOMANI・明日展」は、再び日常への一歩を踏み出す作家たちとの連帯、共感を示すべく「DOMANI・明日展 plus」をオンラインで緊急開催します。

今回のサブタイトルは「〈前夜〉を生きる」。

2020年1月11日(土)~2月16日(日)の会期で実施された「DOMANI・明日 2020展」は、サブタイトルを「傷ついた風景の向こうに」とし、20世紀以降の大きな自然、人為的災害の「あと」に焦点をあてるものでしたが、その会期中から今も続くコロナ禍の「予兆」に見舞われました。

我々は「災後」だけでなく次の「災前」、災害と災害の「あいだ」を生きている。「DOMANI・明日展 plus」では、その事実を「〈前夜〉を生きる」という言葉に込めて、参加作家に投げかけています。
 

〈出品作家〉
小金沢 健人、田村 友一郎、奥村 雄樹、山本 篤、山内 光枝、加藤 翼、やんツー

青山 悟(ゲスト作家)
 

[チケットプレゼントあり!]<br>「ファッション界で最も聡明な女性」(ワシントンポスト紙)と評されるNYの名キュレーターによる特別展「Treasures of Fashion ヴァレリー・スティールの審美眼」が、神戸ファッション美術館にて開催中!

遠藤 友香2020/06/24(水) - 16:46 に投稿
※記事最後に特別展「Treasures of Fashion ヴァレリー・スティールの審美眼」チケットプレゼントのお知らせがあります。


1997年、ファッションを専門とする日本で初めての公立美術館として開館した「神戸ファッション美術館」。2018年には、デザイナーで画家としても活躍するコシノヒロコ氏が名誉館長に就任するなど、ファッション関係者からも支持を受けている美術館です。同館3Fにはライブラリーもあり、国内外のファッション関連の蔵書約40,000冊のほか、20世紀初頭からのファッション雑誌のバックナンバーを閲覧できます。仏・米・伊の「VOGUE(ヴォーグ)」や「ELLE(エル)」のほか、最新ファッションがわかるスタイル・マガジン、インテリア雑誌なども充実しており、思わず夢中になって、時間の経過を忘れてしまうほど。

作品を自由にお持ち帰り!?same galleryで「盗めるアート展」開催

ARTLOGUE 編集部2020/06/18(木) - 14:58 に投稿

7月10日よりsame galleryにて「盗めるアート展」が開催されます。

本展が何よりユニークなのは、その名の通り作品を盗んでもよい点。
24時間無人で営業される会場にはセキュリティがなく、五味彬、エキソニモ、伊藤ガビン、中村譲二、NAOKI “SAND” YAMAMOTO、平野正子(skydiving magazine)、村田実莉(skydiving magazine)、Merge Majordan、ヌケメ、やんツー、加賀美財団コレクション等、国内外で活躍する11人の作家の作品を、自由にお持ち帰り出来るのです。

盗んでよいものとして作品が展示される時、アーティストはどのような作品を展示するのか?鑑賞者と作品の関係性はどうなるのか?

ギャラリーや美術館という守られた展示空間と芸術作品の間にある既存の関係性が壊れることで、現代における芸術作品のあり様が新たに浮かび上がってくるのではないでしょうか。

アートに興味のある方はもちろんのこと、家の壁が寂しいから何か飾りたい方、絵画泥棒をやって見たかったけどできなかった方は、是非同展で、アート泥棒に!
ただし、以下のルールはお忘れなく。

Rules

オンラインと現実空間で同時進行する新時代のアートフェア「EASTEAST_Tokyo」が開催!

遠藤 友香2020/06/14(日) - 17:54 に投稿

2020年6月、新時代のアートフェア「EASTEAST_(イーストイースト_)」が始動します。その第1回目として、2020年6月26日(金)~28日(日)に馬喰町・ログズビルにて、6月25日(木)~7月5日(日)に特設サイトと「OIL by 美術手帖」にて、オンラインと現実空間を同時進行し「EASTEAST_Tokyo(イーストイースト_東京)」を開催します。

当初、アートフェア東京の時期に開催を予定していましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて時期を変更。延期にあたり、現在の状況下におけるアートやギャラリーの存在意義を模索し、アートフェアのあり方を再定義する新たな開催方式に挑戦するといいます。

東東京に位置する馬喰町・ログズビルを会場として、リアルな展示の場を公開すると同時に、3Dスキャンによるオンラインビューイングを開催。遠方からの参加、鑑賞を可能とする他、オンラインでのみ参加可能なコンテンツを用意することで、オンラインと現実空間の双方向でアートを体感する発信を行います。また、メディアパートナーである美術手帖が運営するECサイト「OIL by 美術手帖」の協力により、旧来の購入方法に加え、オンラインでの作品販売も並行して行います。

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インタビュー:アートハブ「TRA-TRAVEL」<br>コロナ禍で振り返る、展覧会「ポストLCC時代の  」にみる国境を越える人や物や情報の移動がもたらす力学

芝田 江梨2020/05/27(水) - 14:20 に投稿

本記事は2020年1月11日から2月16日の期間、大阪を拠点とするアートハブ「TRA-TRAVEL」と京都芸術センターの共同開催で行われた展覧会「ポストLCC時代の  」に関する寄稿として、2月2日に行ったインタビューの内容を紹介するものです。
しかし入稿を前に新型コロナウイルスによる状況が深刻化したこと、また展覧会がまさにグローバリズム化した世界における「移動」を問うものであったことを受け、世界の「移動の力学」が一変した現状をどのように捉えているかを改めて質問させていただきました。
インタビュー記事の前に紹介させていただきます。 (2020年5月25日)

ARTLOGUE(以降A):新型コロナウイルスの影響で社会状況や暮らし方、これまでの価値観が一変してしまいました。この状況を経て、「ポストLCC時代の  」展やその後のプロジェクトに関して意見をお持ちですか。

ネクストブレイクを探せ!!若手アーティストのグループ展「A-Lab Artist Gate 2020」開催

ARTLOGUE 編集部2020/05/26(火) - 11:58 に投稿

尼崎市が運営するアートスペース、あまらぶアートラボ「A-Lab」で毎年開催されている展覧会「A-Lab Artist Gate 2020」は今後の活躍が期待される若手アーティストによるグループ展です。今春、大学を卒業ないしは大学院を修了し、新たなステップに羽ばたこうとしている若手アーティストを紹介します。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来場の際には、マスクの着用や手指の消毒など、ご協力ください。「あまらぶアートラボ(A-Lab)」で取り組んでいる対策を公式サイトで事前にご確認の上、鑑賞をお楽しみください。

〈出品作家〉

坂本大地
大東真也
玉木和葉
土取郁香
山口芽生・西川涼香
吉岡優輝
[gallery 8657]

■概要
会 期:2020年6月1日(月)~7月12日(日)
会 場:あまらぶアートラボ「A-Lab(えーらぼ)」
時 間: 11:00~19:00
*土日は10:00~18:00
休 館:火曜日
料 金:無料 

3DVRは展覧会の新しい楽しみ方!? <br>『ピーター・ドイグ展』3DVRが公開

チバヒデトシ2020/05/25(月) - 19:56 に投稿

COVID-19の影響により臨時休館中の東京国立近代美術館において、展示の再開が待たれている『ピーター・ドイグ展』の会場の様子を収録した3DVRコンテンツが無料公開されました。先立って公開された森美術館での『未来と芸術展』3Dウォークスルー同様に臨場感のある展覧会の疑似体験ができます。

 

『ピーター・ドイグ展』3DVR

アーティスト・遠藤一郎、『ほふく前進御百度参り』を達成!<br>無期限延期となった「さいたま国際芸術祭2020」の地で

チバヒデトシ2020/05/21(木) - 18:49 に投稿

未来美術家・遠藤一郎が招聘アーティストとして参加予定だった「さいたま国際芸術祭2020」(無期限延期)の開催地・さいたま市大宮にある「武蔵一宮 氷川神社」の参道を “ほふく前進” で御百度を踏むパフォーマンスを2月上旬から行い、このほど2020年5月17日(日)に100日目を達成した。実は予定通り行われていれば、この日が「さいたま国際芸術祭2020」の最終日だった。

さいたま市大宮にある武蔵一宮氷川神社の参道は、さいたま新都心駅から旧中山道を大宮方向に10分ほど歩いたところにある「一の鳥居」からはじまる。氷川参道はここから「三の鳥居」までおおよそ2キロの住宅街を貫くけやき並木になった大宮のシンボルだ。沿道には区役所や図書館、カフェ、レストランなどがあり、地元の憩いの場となっている。

一の鳥居でパフォーマンスの準備をする遠藤の周りには、記録撮影やパフォーマンスの運営を支援するスタッフに加え、アート関係者の姿も。スタッフやギャラリーは「三密」にならないようにそれぞれ距離をとって参道に散らばり、遠藤を見守る。

【5月26日開館!!】杉本博司が現代において幻視する仮想浄土<br>詳細レポート!京都市京セラ美術館の開館記念展「杉本博司 瑠璃の浄土」

鈴木 大輔2020/05/18(月) - 19:54 に投稿

「浄土」ー「再生」

悠久の昔、人は死を意識化し死後の世界を想うことによって人となった。そしてそれはまた文明の始まりでもあった。
私は現代にあっても、人々の魂が向かう場所としての浄土、その観想はどのような姿として現れるのかを幻視してみたいと思う。

私は昭和天皇の即位を顕彰して「大礼記念京都美術館」として昭和8年に発足したこの美術館がリニューアルされるにあたって、再生が果たされる記念展として、果たされるべき再生とは何か、と考えた時、この岡崎の地に法勝寺の八角九重の塔が聳え、白河院が院政を布いていた頃の、人々の持っていた浄土への希求の念ではないかと思うのだ。

杉本博司

引用:京都市京セラ美術館開館記念展『杉本博司 瑠璃の浄土』カタログ8頁

2020年3月19日、大規模改修を経た京都市美術館こと京都市京セラ美術館の開館記念展「杉本博司 瑠璃の浄土」のプレス内覧会が行われました。