建築

4年目を迎えたデザイン&アートイベント「DESIGNART TOKYO」。オンライン&分散回遊型イベントとして、アートやデザイン分野が停滞することのないようにドライブ

遠藤 友香2020/08/20(木) - 17:24 に投稿

2017年に始まってから、毎秋に開催されている分散回遊型のデザイン&アートイベント「DESIGNART TOKYO」。約100箇所にものぼる東京都内各所のショップやギャラリーといった様々な会場を使い、会期中は東京の街全体が美術館になるというコンセプトです。4年目を迎えた「DESIGNART TOKYO 2020」は、新型コロナウィルス(COVID-19)の流行下でも、アートやデザイン分野が停滞することの無いようドライブしていくことが大切と考え、安全対策を充分とった分散回遊型イベントとしてオンラインとあわせて開催。バーチャル展示やデジタルガイドブック、プレゼンテーション動画の導入、オンラインカンファレンスの実施など、開催以来最大でオンラインコミュニケーションを強化します。今年は新型コロナウィルスの影響もあって、出展者数が少なくなっていますが、約70箇所の会場で開催される予定です。

本展は、「NEW HOME OFFICE 展」、「FormSWISS」、「ア・ライトハウス・カナタ」、「UNDER 30」、「OVER 2020」といった5つの展覧会・プロジェクトを包括。次に詳しくみていきましょう。
 

7月3日よりスタート!特別展「ミナ ペルホネン/皆川明 つづく」が兵庫県立美術館にて開催

ARTLOGUE 編集部2020/07/03(金) - 09:50 に投稿

はじまり おわり すすみ もどる 心と象のつくるとつづく
beginning, ending, enhancing, returning, mind and shape, circle of creation goes on...
 

デザイナーの皆川明氏(1967-)が設立したブランド、ミナ ペルホネン。流行に左右されず、 長年着用できる普遍的な価値を持つ「特別な日常服」をコンセプトとし、 オリジナルの生地からプロダクトを生み出す独自のものづくりを続けてきました。

1995年にミナ ペルホネンの前身となる「ミナ」を立ち上げ、ファッションからスタートした活動は、「せめて100年つづくブランドに」という思いを元に、インテリアや食器など次第に生活全般へと広がり、現在ではデザインの領域を超えてホスピタリティを基盤にした分野へと拡張。2020年には25周年を迎えました。

展示名として冠された「つづく」という言葉は、ブランドのたゆまぬ歩みを表すだけではなく、つながる・連なる・手を組む・循環するなど、モノや人が連鎖し何かを生み出していく生成のエネルギーを想起させる言葉でもあります。

京町家をリノベーションした、住まうように泊まれる宿泊施設「京の温所 西陣別邸」

遠藤 友香2019/08/31(土) - 15:36 に投稿

 株式会社ワコールは2019年10月1日(火)に、京町家をリノベーションした宿泊施設「京の温所(きょうのおんどころ)西陣別邸」を、京都・西陣エリアにオープンします。「京の温所」とは、ワコールがプロデュースしている一棟貸し切りの宿です。京都ならではの伝統的な京町家を一軒まるごと楽しみながら文化や環境に触れ、旅の解放感に浸たり特別な体験ができる宿となっています。

1968年 激動の時代の芸術

ARTLOGUE 編集部2018/12/18(火) - 02:31 に投稿
1968年は、20世紀における歴史の転換点と呼ばれています。世界中で学生運動・社会運動が同時多発的に起こり、日本でも全共闘運動が活発化し、社会が騒然とした雰囲気に包まれました。今から50年前のこの混沌とした時代の日本の文化状況を、写真、舞台、建築、漫画など周辺領域も交えて現存作品、写真、映像、グラフィックほか貴重な資料で振り返ります。展覧会場で1968年代の熱気を感じとっていただければと思います。

インポッシブル・アーキテクチャー ― もうひとつの建築史

ARTLOGUE 編集部2018/12/13(木) - 02:30 に投稿
建築の歴史を振り返ると、完成に至らなかった素晴らしい構想や、あえて提案に留めた刺激的なアイディアが数多く存在しています。 未来に向けて夢想した建築、技術的には可能であったにもかかわらず社会的な条件や制約によって実施できなかった建築、実現よりも既存の制度に対して批評精神を打ち出す点に主眼を置いた提案など、いわゆるアンビルト/未完の建築には、作者の夢や思考がより直接的に表現されているはずです。 この展覧会は、20世紀以降の国外、国内のアンビルトの建築に焦点をあて、それらを仮に「インポッシブル・アーキテクチャー」と称しています。 ここでの「インボッシブル」という言菓は、単に建築構想がラディカルで無理難題であるがゆえの「不可能」を意味しません。 言うまでもなく、不可能に眼を向ければ、同時に可能性の境界を問うことにも繋がります。 建築の不可能性に焦点をあてることによって、逆説的にも建築における極限の可能性や骰穣な潜在力が浮かび上がってくるそれこそが、この展覧会のねらいです。 約40人の建架家 ・ 美術家による「インポッシブル・アーキテクチャー」を、図面、模型、関連資料などを通して読み解きながら、未だ見ぬ新たな建築の姿を展望します。

まちかどの近代建築写真展

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:38 に投稿
「まちかどの近代建築写真展」は、1998年に立ち上がった近代建築探訪メーリングリストの有志の方々が、「こうした近代建築を通じて、それぞれの町を見直すきっかけとなれば」との思いでスタートし、全国で開催してきた、身近で素敵な近代建築の「アマチュア写真展」です。 これらの建築には、時々わき役として魅力的なタイルが登場していました。今回はモザイクタイルミュージアムの収蔵資料とのコラボレーションにより、きらりと光る「名わき役」たちを中心に、皆様の周りにもある近代建築をご紹介します。

企画展「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」

ARTLOGUE 編集部2018/12/05(水) - 13:12 に投稿

1928年初の国立デザイン指導機関として仙台に工芸指導所が設立されると、1933年に来日中のブルーノ・タウト(1880-1938)が顧問に招かれ、剣持勇(1912-71)らの指導にあたります。同年アントニン・レーモンド(1888-1976)と高崎の実業家、井上房一郎(1898-1993)が、井上の手がける軽井沢の家具工芸店「ミラテス」で出会います。翌年井上はタウトを高崎に迎え、銀座にも出店した「ミラテス」でタウトデザインの工芸品を販売します。同時代、世界、そして日本各地で、モダンデザインに託してよりよい暮らしを夢みた人々の交流がありました。工芸デザインが装飾から機能へ移りゆく時代の中、装飾が美であったように、機能もまた新たな美でした。そして世界的な建築家やデザイナーが、日本建築や意匠に機能性を見出したまなざしと、椅子や電気照明に代表されるモダンデザインを風土になじませようとする日本の工芸関係者のまなざしとは、ひとしく同時代同歩調のものでした。やがてその夢は、機能の枠にはおさまりきらない趣味性を帯び始めます。モダンデザインという同じ苗床から芽吹いた夢は、その後ひとりひとりの中でどのように育ったのか。そして戦争によってひとたび潰えたかに見えたその夢は、どのように受け継がれたのか…。

吉岡徳仁 ガラスの茶室 - 光庵

ARTLOGUE 編集部2018/11/22(木) - 11:41 に投稿

吉岡徳仁は、デザイン、アート、建築など、幅広い領域において、自由な着想と実験的なテクノロジーから生み出される作品により、世界に影響を与える創り手の一人として、国内外で高く評価されています。彼はこれまで、自然と人間の関係性に着目し、とりわけ光がもたらす感覚に対する追求と研究を重ね、独自の手法で作品を表現してきました。

作品の数々は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥー・センター、オルセー美術館、ヴィクトリア・ンアド・アルバート博物館など世界の主要美術館で展示・コレクションされています。

また、2001年度毎日デザイン質、平成18年度(第57回)芸術選奨文部科学大臣新人貨(芸術振興部門)、Design Miami / Designer of the Year 2007、Maison & Objet I Creator of the Year 2012、Milano Design Award 2017最高代など、国内外を問わず多数の賞を受賞しています。

Nomadic Rhapsody-“超移動社会”がもたらす新たな変容-

ARTLOGUE 編集部2018/11/02(金) - 21:17 に投稿

【本展イントロダクション】
文化は人々の移動によって生まれ、育まれてきました。大航海時代を経て欧州諸国の東南アジア進出により流行したシノワズリとロココの融合、植民地への旅が発想の種となったポスト印象派と様々な表現主義、亡命のために海を渡ったシュルレアリスム、アメリカ大陸を縦断したブルースやジャズ。建築文化もまた、長い歴史の中で人々の移動による交流が起こり、地域間で相互に影響を受け合ってきたと言えます。
デラシネの時代、コンピューターが生活の中心になり、世界への扉が身近になった一方で、地域の不平等や格差、言語多様性の衰退は広がり、地球温暖化、気候擾乱や大地の震えは人々の生活を脅かし、人災によっても人種や民族の離散が起こっています。海外、とりわけアジアと呼ばれる地域で個々に生じているさまざまな事象は、日本が抱えている課題と共通してはいないでしょうか。それらは互いに関連付けられないものでしょうか。建築模型を通じ、その共通点や関連性を是非ご自身の目で発見ください。

【本展の見どころ】
・ファッションデザイナーやアーティストとコラボを手がける小嶋伸也・小嶋綾香(小大建築設計事務所)による複数のプロジェクトを紹介。

建築 × 写真 ここのみに在る光

ARTLOGUE 編集部2018/10/18(木) - 02:30 に投稿
本展では東京都写真美術館のコレクションを中心として、さまざまな建築を捉えた写真を展示します。写真が発明された頃からどのような建築が写されてきたのか、そして現代の写真家がどのように建築を捉えてきたのかを紹介します。その中には、今ではすでに存在しないものや、実際に見ることが困難なものも少なくありません。写真家が建築を撮るときに感じた光を追体験していただけることでしょう。