女性たちを愛した、20世紀を代表する万能の芸術家マン・レイ。マン・レイの女性観を体感できる「マン・レイと女性たち」展が、「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催中!
アメリカとフランスで活躍し、今もなお世界的な人気を誇る芸術家、マン・レイ。マルチな才能を発揮し、自らを「万能の人」レオナルド・ダ・ヴィンチに例えた彼は、その独創的な撮影スタイルや技法で、大胆さと優美さを持つモデルたちの魅力を引き出し、多くの傑作を生み出しました。
マン・レイは、ニューヨークでは既存の価値の破壊を目指すダダイストを名のり、芸術活動を開始。1921年に文化・芸術の中心地であったパリへ渡り、そこで多くの女性たちと出会います。彼は親しい女性たちをモデルにし、写真では、ときに優しく甘美で、ときに強く自立的で、ときには神々しいまでに美しい女性像を生み出しました。女性という存在が作品制作における重要なテーマとなり、彼と人生の一時期を共にした女性たちは、新しい時代に生きる自由な女性像、あるいは時代の“ミューズ”として、写真をはじめ、マン・レイのさまざまな作品に登場します。
9月6日(月)まで「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催中の「マン・レイと女性たち」展では、様々な愛と別れ、知的な発見や考察、冒険や遊びを体験していく時間軸を経糸にし、その時々のミューズとなった女性たちを緯糸にして、親密で詩的で機知に富んだ創作の世界を繰り広げたこの芸術家を、合計250点を上回る選りすぐりの作品で振り返ります。