野口里佳

大大阪から高度成長期まで―映像で辿る大阪の都市の記憶<br>ビルダーズ:工事記録にみる都市再考

ARTLOGUE 編集部2020/01/22(水) - 22:12 に投稿

貴重な工事記録の映像資料を期間限定で上映展示
上映展示×トークシリーズを通じて探る都市の記憶

 

2020年1月24日(金)より大阪のアートエリアB1にて都市の成り立ちを後世に示す文化遺産としての映像アーカイブを多角的に探る「ビルダーズ:工事記録にみる都市再考」が開催されます。

企業等が保有する大阪の都市形成に深く関わる地下鉄や巨大ビルディングの工事記録映像などの上映や現代の中之島を川から捉えた映像の展示、建築家、アーキビスト、視覚文化研究者、工学研究者など、さまざまな専門家による視点から読み解くトークシリーズを並走させることで、過去から脈打つ都市の様相を俯瞰すると共に、映像アーカイブの創造的な活用法、可能性について問い直します。

※同展では写真家の野口里佳による中之島のポスターおよび、現在の中之島を川から記録した映像をあわせて展示予定です。

永遠に、そしてふたたび

ARTLOGUE 編集部2018/02/03(土) - 16:06 に投稿
横溝静《Forever (and again)》、2003、ヴィデオ・インスタレーション 
© Shizuka Yokomizo © GEIJUTSU SHINCHO photo: Tatsuro Hirose,  Courtesy of Wako Works of Art

 

この度IZU PHOTO MUSEUMでは、当館のコレクション作品を中心とした企画展「永遠に、そしてふたたび」を開催いたします。私たちは日々、多くの人と出会い、ときに死をもって離別します。ひとりの生や死にかかわらず連綿と続く時間の流れに、私たちは抗うことができず無力感を抱くかもしれません。しかし人の心の奥底に深く刻まれた記憶は、ひとつの生命が途絶えても、残された人々に受け継がれ、新たな意味をもたらされながらふたたび生き続けます。流れ続ける時間のある一瞬の出来事をとらえる写真は、過去の集積を写し出し、記憶としての物語を観者にふたたび想起させるものでもあります。横溝静、野口里佳、川内倫子、長島有里枝、テリ・ワイフェンバックの5名の現代作家による作品は、時間と記憶のつながりや永続性について思考する手がかりを私たちに与えてくれることでしょう。

現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展

ARTLOGUE 編集部2017/12/28(木) - 03:22 に投稿

■概      要

原美術館は、1979 年日本における現代美術館の先がけとして開館しました。創立者・現館長の原俊 夫は、現代美術の発展と国際交流に情熱を傾け、様々な展覧会を開催する一方、コレクション活動に も力を注いできました。本展は、ひとつひとつ丹念に収集した 1950 年代以降の絵画、立体、写真、 映像、インスタレーションなど所蔵作品約 1000 点の中から、原が初めて自ら選びキュレーションす るコレクション展示です。1970 年代後半より 80 年代前半までの初期収蔵作品を主とする前期、企 画展の開催などをきっかけに収蔵された作品を主とする後期の 2 期に分け、約 40 年に渡る原美術館 の活動の一端を紹介します。