「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展

ARTLOGUE 編集部2017/11/28(火) - 15:00 に投稿
Image taken in Greenland by Fujiko Nakaya, 1994

 

「グリーンランド」 中谷芙二子+宇吉郎展

Greenland by Fujiko & Ukichiro Nakaya

 

 

銀座メゾンエルメス フォーラムは、霧のアーティストとして国際的に活躍する中谷芙二子と、その父・宇吉郎の展覧 会「グリーンランド」を開催いたします。「雪は天から送られた手紙である」という言葉で有名な科学者、中谷宇吉郎 は、1936 年に世界で初めて人工的に雪の結晶をつくり出したことでも知られています。科学の真理を大自然と人間 との協働作業のなかに見出した宇吉郎の姿勢は、霧を媒体とした芸術表現を試みる芙二子に、強く影響を与え続け ています。

マリメッコ・スピリッツ  パーヴォ・ハロネン/マイヤ・ロウエカリ/アイノ=マイヤ・メッツォラ

ARTLOGUE 編集部2017/11/24(金) - 16:33 に投稿
AD新村則人 / D庭野広祐
(Pattern Design: Maija Louekari [Kirsikankukkasade])

 

マリメッコの力強いパターンとユニークな色使いは、1951年以降何十年にもわたって世界中の日常を豊かなものにし、人々がそれぞれの道を歩み人生の喜びを享受できるよう勇気づけました。無駄を削ぎ落とした馴染み深いマリメッコのグラフィカルなパターンは、まるで建築物のような存在感を放つ一方で、自由で有機的な解釈を垣間見ることができます。また、随所には自然の中で過ごす心地よさやフィンランドの伝統的な装飾がふんだんに表現されています。マリメッコは、両極端なこれらの要素の間に存在するたくさんの興味深いニュアンスの集大成であり、常に生まれ変わり続けています。

ミロコマチコ いきものたちの音がきこえる

ARTLOGUE 編集部2017/11/24(金) - 13:53 に投稿
《ジャガー》2015 年

 

初期作から最新作まで約250 点を紹介する初の全国巡回展

 

野生の匂いと息づかい。自らをたのみにたくましく生き抜く自信と気高さ。
2017 年秋から冬にかけ、長崎県美術館の展示室は「いきものたち」の気配と音に満たされます。
ブラティスラヴァ世界絵本原画展で連続受賞を果たすなど、その活躍がますます注目される画家・絵本作家のミロコマチコ。本展では、展覧会のために描き下ろした絵画をはじめ絵本原画、立体作品、人形、家具ブランドとのコラボレーションなど多彩な作品約250 点によって、その魅力に満ちた世界を余すことなくお伝えします。
『オレときいろ』(2015 年、金のりんご賞)、『けもののにおいがしてきたぞ』(2017 年、金牌)などブラティスラヴァ世界絵本原画展の受賞作はもちろん、出来たての絵本『まっくらやみのまっくろ』の原画も展示。イベントやワークショップも充実!またとないこの機会をお見逃しなく!

 

便利堂創業130周年記念 「至宝をうつす-文化財写真とコロタイプ複製のあゆみ-」

ARTLOGUE 編集部2017/11/23(木) - 02:56 に投稿
便利堂による法隆寺金堂壁画原寸大撮影風景 昭和10年(1935)

 

企画趣旨

わが国は先人たちの確かな意思によって伝えられた文化財-いわゆる「伝世品」が数多く遺されている世界でも稀有な国です。その中には、「日本書紀」や「源氏物語」など、オリジナルは失われても「写本」という形によって現存するものが少なからずあります。古代から長い年月にわたり、貴重な文字資料や優れた絵画作品は臨写や模写など人の手によって繰り返し写しが作られ、伝え遺されてきたのです。これらは、大切なものを写して後世に伝えたいという先人たちの思いの賜物です。これは日本が誇る「写本文化」と言えるでしょう。

「石内 都 肌理(きめ)と写真」

ARTLOGUE 編集部2017/11/23(木) - 02:47 に投稿
《Mother's #35》2002年 ©Ishiuchi Miyako

 

横浜の地に暗室を設けて早くも40年の歳月が過ぎた。暗室から生まれた写真はヴィンテージプリントとなり、時間と空気をたっぷり吸って粒子の粒を際だたせる。横須賀からスタートした写真の行方は、固有の気風をのせて歴史と身体と遺されたもの達が一体となり、肌理(きめ)を整え、未来へ向けて発信する。

石内 都

 

石内都(1947年生まれ)は、2014年にアジア人女性として初めてハッセルブラッド国際写真賞を受賞するなど、現在、国際的に最も高く評価される写真家のひとりです。

多摩美術大学で織りを学んだ石内は、1975年より独学で写真を始め、思春期を過ごした街・横須賀や、日本各地の旧赤線跡地の建物などを撮影した粒子の粗いモノクローム写真で一躍注目を集めました。

特別展「ボストン美術館の至宝展 ―東西の名品、珠玉のコレクション」

ARTLOGUE 編集部2017/11/23(木) - 01:35 に投稿
英一蝶《涅槃図》正徳3年(1713年)286.8cm ×168.5cm 一幅、紙本着色
Fenollosa-Weld Collection, 11.4221 Photograph © Museum of Fine Arts, Boston

 

世界屈指の美の殿堂、ボストン美術館の主要なコレクションからえりすぐった、珠玉の80点を紹介します。同館のコレクションによる展覧会はこれまでも繰り返し開催されてきましたが、幅広い内容を総合的にご覧いただく展覧会は、日本では約40年ぶりとなります。1876年に開館したボストン美術館は、国や州の財政的援助を受けずにコレクションの拡充を続け、現在は世界有数となる約50万点の作品を所蔵しています。本展は、この素晴らしいコレクションの形成に寄与したコレクターやスポンサーの活動にも光を当てます。古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術と、東西の名品の数々を堪能できる本展にどうぞご期待ください。

 

オルビス30周年記念 「ケの美」展

ARTLOGUE 編集部2017/11/21(火) - 22:20 に投稿

グラフィックデザイナーの佐藤卓氏をディレクターに迎え、日本人の伝統的な世界観である「ハレ」と「ケ」の「ケ」、すなわち当たり前に繰り返される日常生活の中における「ケ」に着目、そこに潜む「美」とは何かを、クリエイター14名の方々にご参加頂き、浮かびあがらせます。会場では、一般の方々が「朝食」「場所」「漢字」の3つのテーマで日常だと感じる写真の投稿により構成される、参加型展示「みんなのケ」も実施。日々の生活における「ケ」の存在に様々な視点で気付きをもたらします。

 

日本人の伝統的な世界観として、私たちの生活には、非日常的な「ハレ」と、日常である「ケ」の両面があります。「晴れ着」というように、祝い事や特別なイベントが「ハレ」であるのに対して、毎日繰り返されるごくあたりまえのことが「ケ」にあたります。現代社会は、とかく華やかな「ハレ」が注目を集めますが、その華やかな「ハレ」も、一見退屈にさえ思える「ケ」の充実の上にこそ、特別で有り難い(ありがたい)ものとして感じられるのではないでしょうか。この展覧会では、毎日あたりまえに繰り返される日常生活の中における「ケ」に着目し、さらにそこに潜む「美」とは何かを、日常生活に新たな提案をされ続けているクリエイターの方々にご参加いただき、浮かび上がらせたいと思います。