若手芸術家支援企画1floor 2017 「合目的的不毛論」

ARTLOGUE 編集部2017/11/30(木) - 21:20 に投稿
澤田華「Gesture of Rally #1705」2017

 

神戸アートビレッジセンター(KAVC)では30歳未満の若手芸術家を支援する公募企画「1floor(ワン・フロア)」を2008年より開催しています。記念すべき10回目の今回は、大前春菜、菊池和晃、澤田華の3名が、当センターの1階に向かい合う「KAVCギャラリー」とコミュニティースペース「1room」を1つの空間と見なし、展覧会実施における様々な要素と対話しながら展示空間を創り上げます。

絵画の現在 

ARTLOGUE 編集部2017/11/29(水) - 14:13 に投稿
津上みゆき《View, Tokyo Merry-go-round, Winter, 2017》 2017年 個人蔵
顔料、アクリル、リネン 227.3×181.8cm
courtesy of HASHIMOTO ART OFFICE photo: 長塚秀人

 

現代の絵画を積極的に紹介してきた当館の成果を継承し、未来へつなげる企画です。1990 年代から2000 年代の20 年間に制作の基礎を培った作家7 組の絵画への取り組みを解読し、彼らが制作を通して問うている、「絵画の現在形」を探ります。出品作家はみな地域との縁(出身、多摩地域の大学の卒業生、在住等)を持っています。美術大学やアトリエが多く集まるという多摩地域の特性や、その中に位置する府中市美術館の活動の特徴など、さまざまな形で「多摩発」の美術を提案していきます。

 

展覧会の見どころ

 

1 今日のわたしに、会いに行く

ニッポンの写実 そっくりの魔力

ARTLOGUE 編集部2017/11/29(水) - 00:46 に投稿
上田薫 「玉子にスプーンA」 1986(昭和61)年 豊橋市美術博物館蔵

 

何かにそっくりなものを目にしたとき、私たちは「すごい!これ、本物?」と、素朴なおどろきをおぼえます。目に見えるものをあるがままに再現したいという欲望は、私たちの心に深く根ざした、古くて新しい感情なのではないでしょうか。

初期の洋画家たちは、西洋美術の流入を刺激として、再現的描写技法の獲得につとめました。明治の外光派は、自らの感覚に忠実に現実の世界を再現しようとし、続く世代の画家たちは、求道的ともいえる厳しい態度で、対象の本質に迫ろうとする動きも出ました。絵画の表現としての「写実」へのアプローチは異なりますが、感覚に直接はたらきかけるような現実感を求めたという点で、いずれも、「そっくり」であることの魔力に魅入られた画家たちだといえるでしょう。

TOP Collection アジェのインスピレーション ひきつがれる精神

ARTLOGUE 編集部2017/11/28(火) - 22:00 に投稿
ウジェーヌ・アジェ《日食の間》 1912 年 ゼラチン・シルバー・プリント

 

写真の歴史に燦然と輝く、 ウジェーヌ・アジェの功績

本展覧会はフランスの写真家、ウジェーヌ・アジェ(1857-1927)が後世の写真表現にどのような影響を 与えたかについて考えます。当館所蔵の作品と写真集などの資料によって、アジェ自身の作品とアジェ以 降の写真家たちの際立った作品を中心に、その輪郭を浮び上がらせようとするものです。 ウジェーヌ・アジェは 19 世紀末から 20 世紀初頭にかけて、パリとその周辺を捉えた写真家です。1898 年、41 歳の時から 30 年間にわたって 8,000 枚以上の写真を撮影し、歴史的建造物や古い街並み、店先や 室内、看板、公園、路上で働く人々など、近代化が進み、消えゆく運命にあった「古きパリ」を体系的に 記録し、図書館や美術館、博物館などの公的機関や画家、建築家等のアーティストたちに販売しました。 その顧客にはレオナール・フジタもいます。

 

無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol. 14

ARTLOGUE 編集部2017/11/28(火) - 21:57 に投稿
吉野英理香《Untitled》from〈NEROLI〉2013 年 発色現像方式印画 ©Erika Yoshino
Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

 

本展について

 

「日本の新進作家」展は、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘するため、新しい創造活動の展開の場として 2002 年より開催しています。14 回目となる「無垢と経験の写真」展では、日々の生活の中から純粋な個々人の経験を紡ぎ、多様なアプローチで削りだしている作家 5 名の写真表現を最新作と共にご紹介します。

ゲルハルト・リヒター Painting 1992‒2017

ARTLOGUE 編集部2017/11/28(火) - 20:04 に投稿
Abstract Painting (946-4)
2016, oil on canvas, 40 x 50 cm, © Gerhard Richter
Courtesy WAKO WORKS OF ART

 

この度2017年12月16日(土)から、ワコウ・ワークス・オブ・アートにおきまして、現代美術の巨匠ゲルハルト・リヒターによる2年ぶり10度目の個展「Painting 1992‒2017」を開催する運びとなりました。

ワコウ・ワークス・オブ・アートの開廊25周年記念展として、今回、画廊が開廊した年である1992年から今年までの重要な作品をリヒターみずからがアトリエで選りすぐり、本展のために展示構成をおこないました。日本初公開の最新作とともに、世界初公開作品も複数展示致します。

開館30 周年 絵本のひきだし 林明子原画展

ARTLOGUE 編集部2017/11/28(火) - 19:23 に投稿
『こんとあき』(1989 年)林明子・作、福音館書店刊、原画は宮城県美術館蔵

 

絵本作家・林明子さんが1976 年に初めて手がけた物語絵本『はじめてのおつかい』が誕生して40 年が経ちました。本展では、林さんの代表作『はじめてのおつかい』『こんとあき』から最新作『ひよこさん』までの絵本原画のほか、林さんがイラストレーターとして活動していた時の貴重な作品や、角野栄子さん作『魔女の宅急便』に添えた挿絵など、約200 点の原画や資料を展示します。林さんが描く温かく懐かしい絵本の世界をどうぞお楽しみください。

エリック・カール展 The Art of Eric Carle

ARTLOGUE 編集部2017/11/28(火) - 19:14 に投稿

ぽん!とたまごからちっぽけなあおむしがうまれてからおよそ50年。アメリカを代表する絵本作家エリック・カール(1929- )は、小さなあおむしとともに長く豊かな道を歩んできました。本展は、いまなお輝きを失わないエリック・カールの世界を、原画を中心に、初期の素描・版画、立体や最新作のコラージュも交えた約160点の作品、資料により振り返るものです。カールに出会ったばかりの子どもたち、親として再会を果たしたおとなたちに、色彩豊かなその世界が開かれることでしょう。

 

Part I エリック・カールの世界

『はらぺこあおむし』をはじめ、色鮮やかな作品を世に送り出してきたカール。生きものや自然、家族などのテーマにより、シンプルで繊細な原画の数々をお楽しみいただきます。


Part II エリック・カールの物語

他のアーティストからの影響や、絵本を超えたさまざまな創作活動に触れながら、「色の魔術師」と呼ばれるカールの人生をたどります。

 

長島有里枝&ミヨ・スティーブンス-ガンダーラ 「Forever is Composed of Nows」

ARTLOGUE 編集部2017/11/28(火) - 18:43 に投稿
長島有里枝《Backstreet Billiards》1997、写真乳剤、スケートボード
©Yurie Nagashima / MAHO KUBOTA GALLERY

 

MAHO KUBOTA GALLERY では11 月21 日より 長島有里枝とミヨ・スティーブンス-ガンダーラの二人のアーティストによる展覧会「Forever is Composed of Nows」を開催いたします。