没後40年 熊谷守一 生きるよろこび

ARTLOGUE 編集部2017/12/06(水) - 09:06 に投稿
熊谷守一 《雨滴》 1961年 愛知県美術館 木村定三コレクション

 

97年、自分の思うままに 生き、描いた画家の軌跡


没後40年を記念して、画家、熊谷守一(1880‐1977)の回顧展を開催します。

熊谷守一は、明るい色彩と単純化されたかたちを持つ作風で知られます。晩年は花や虫や鳥など身近なものを描きたくさんの作品を生み出しました。飄々(ひょうひょう)とした味わいを持つエッセイでも知られ、『へたも絵のうち』(原著は1971年、現・平凡社ライブラリー刊)は、現在もロングセラーの文庫となって若い層にも読み継がれています。

その作品は一見ユーモラスで、何の苦もなく描かれたように思えます。しかし、若い時期から晩年までの制作を詳しくたどると、暗闇や逆光など特殊な条件下でのものの見え方を探ったり、スケッチをもとに同じ図柄を複数の作品に用いる方法をつくり上げたりと、さまざまな探究の跡が見えてきます。穏やかな作品の背後には、科学者にも似た観察眼と考え抜かれた制作手法とが隠されているのです。

ヌード NUDE ─英国テート・コレクションより

ARTLOGUE 編集部2017/12/06(水) - 07:45 に投稿
デイヴィッド・ホックニー 《23, 4歳のふたりの男子》C.P. カヴァフィスの14編の詩のための挿絵より
1966年 エッチング、アクアチント/紙 34.5×22.3cm Tate: Purchased 1992 ⓒ David Hockney

 

ヌード ─人間にとって最も身近といえるこのテーマに、西洋の芸術家たちは絶えず向き合い、挑み続けてきました。美の象徴として、愛の表現として、また内面を映しだす表象として、ヌードはいつの時代においても永遠のテーマとしてあり続け、ときに批判や論争の対象にもなりました。

ARTISTS AS CATALYSTS 触発される身体展

ARTLOGUE 編集部2017/12/05(火) - 13:27 に投稿

世界最高峰のクリエイティブ・文化機関

「アルスエレクトロニカ」とのコラボレーション第8弾

ARTISTS AS CATALYSTS 触発される身体展

テクノロジーによる「身体の拡張」に取り組む2人のアーティストが登場

 

一般社団法人ナレッジキャピタル(代表理事:宮原 秀夫)ならびに株式会社 KMO(代表取締役社長:小田島 秀俊)は、オーストリア・リンツ市の世界的なクリエイティブ・文化機関「アルスエレクトロニカ」とのコラボレーション企画第8弾「ARTISTS AS CATALYSTS 触発される身体展」を、2017 年 12 月 20 日(水)から 2018 年 2 月 25 日(日)まで、グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル「The Lab.みんなで世界一研究所」にて開催します。

YANG FUDONG THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II

ARTLOGUE 編集部2017/12/05(火) - 13:06 に投稿
THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II (彩色天空 : 新女性 II) 2014 年 
ビデオ ・インスタレーション、カラー、音声 Video installation, color, sound 15 分 48 秒 / 15 min 48 sec 
© Yang Fudong. Courtesy Fondation Louis Vuitton

 

 

YANG FUDONG

THE COLOURED SKY: NEW WOMEN II

SELECTED WORK FROM THE COLLECTION

 

ディアスポラ・ナウ! ~故郷(ワタン) をめぐる現代美術

ARTLOGUE 編集部2017/12/05(火) - 13:01 に投稿

あなたは「ディアスポラ」を知っていますか。 「故郷」に戻れずに生きる人々の思いについて、感じ考えたことはありますか。 作品に込められたメッセージを感じとることができたとき、あなたの胸に「故郷」を追われ た人々の思いが迫り、あなたの生き方を問う作品たちを前にしたとき 「ディアスポラ」は他人事ではなくなるでしょう。 紛争や災害などに巻き込まれ、故郷を追われて戻れずにいる人々。 彼らに寄り添い、奪われた故郷と世界に向けてメッセージを発信しつづける 現代美術のアーティストたちの作品を紹介します。

 

没後50年 藤田嗣治 本のしごと -文字を装う絵の世界-

ARTLOGUE 編集部2017/12/05(火) - 12:56 に投稿
藤田嗣治 1928年頃 撮影:アンドレ・ケルテス ullstein bild / Uniphoto Press

 

没後50年 藤田嗣治 本のしごと -文字を装う絵の世界-

Léonard Foujita Private on Works

 

2018(平成30)年は藤田嗣治の没後50年にあたります。これを記念して西宮市大谷記念美術館では、藤田の画業の中でも挿絵を中心に紹介する展覧会を開催いたします。

小杉武久 音楽のピクニック

ARTLOGUE 編集部2017/12/05(火) - 12:36 に投稿
タージ・マハル旅行団 「Free Rock in Ueno」 (1970 年) 武重隆夫 撮影

 

開催趣旨

小杉武久(1938〜)は作曲家/演奏家として、約60年にわたる活動を行ってきました。しかし、その活動は当初よりヨーロッパの伝統音楽の継承ではなく、つねに既成の「音楽」という概念を拡張しようとするものでした。小杉は大学在学中の1960年に、演奏家たちの自主性に基づいた即興演奏をする「グループ・音楽」を学友たちと結成します。60年代には反芸術集団「ネオ・ダダ」や「ハイレッド・センター」のメンバーなどと協同する一方、ニューヨークを拠点とした芸術家集団「フルクサス」とも関わりつつ、「音」を超えた音楽のありかたを追求していきました。1969年には現代音楽、ロックなどのジャンルを超えた「タージ・マハル旅行団」を7人で結成し、海岸、コンサート・ホール、ロック・フェスティバルなどのさまざまな場所で演奏を行い、国際的な活動も展開することとなりました。さらに1977年からは、ジョン・ケージが音楽監督を務めたニューヨークの「マース・カニングハム舞踊団」の専属音楽家として、さらに、個人としても世界各地で活躍しています。