コラム

占い師が見たTAICOCLUB 〜双子座と乙女座の側面から〜 / OUR ARTS

ルーシーグリーン2016/07/14(木) - 20:40 に投稿
TAICOCLUBは今回で10年目を迎えた野外音楽イベント(野外フェス)で、毎年、まだ肌寒さの残る5月後半から6月前半に開催されています。星占いの世界ではこの期間は毎年、太陽が双子座に滞在している季節、とされています。二十四節気でいうならば小満の日からの1ヶ月のことです。 この季節は星占いで誰がどの星座だと区分けされていようとも、すべての人にとって双子座的な行動様式が促される時期と考えられます。 双子座的な行動様式。それは『好奇心に従順になること』を意味します。あれも知りたいし、これも見たい、それからそれについても話したい。この盛りだくさんな好奇心を満たすことが双子座の季節を楽しむコツと言えるでしょう。 さて、今回、私もTAICOCLUB'15に参加してきました。会場は長野県木曽郡、標高1100mの山間に位置する「こだまの森キャンプ場」です。会場では3つあるステージから聴きたい音楽を選ぶことができます。 特設ステージではDJモノ、Red Bull Music Academyステージではまったりアンビエント、野外音楽堂では日本や世界の主要音楽カルチャーと、それぞれ違った趣のパフォーマンスが楽しめます。

まねる・まなぶ‐「なりきる」表現‐

ARTLOGUE 編集部2016/06/14(火) - 21:29 に投稿
とあるダンサーの手記を読んでいた時、気になる箇所にぶつかりました。 それは、自分が苦労して創り上げた作品が、ツアー中の日本でコピーされたことについて書いているくだり。真似された側としての当惑(不快感?)が見え隠れしていました。模倣、盗作…昔も今もある話ではあります。ではなぜ気になってしまったのか。それは真似した側がむしろ堂々と、ここまで真似できたよ!と誇らし気だったからです。 真似された側はドリス・ハンフリー。アメリカのモダンダンスの振付家でもあります。真似した側は・・・。実は、誰が真似をしたのか、ハンフリーは手記に具体名を挙げていないのですが、当時の資料から「河合ダンス」というグループの可能性ではないかな?と思っています。 今回は、再現性の高さにクオリティーを感じる「河合ダンス」とハンフリーとの間にある温度差について考えてみたいと思います。スタンスの違いから、アートや表現することに対するまなざしが透けてみえてくるような気がします。

ドリス・ハンフリーと『スケルツォ・ワルツ』

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アートの小宇宙プラハ ― シュルレアリストの愛した「星の城」へ

河上春香2016/07/14(木) - 21:30 に投稿

中欧の宝石とも呼ばれる美しきチェコの首都、プラハ。
カレル4世やルドルフ2世といった王たちのもとで文化の中心地として花開き、2度の大戦と共産主義政権の抑圧をくぐりぬけてきたこの街には、12世紀の教会から20世紀初頭のキュビスム、そしてソリッドな現代アートにいたるまで、あらゆる時代のアートがぎゅっと詰まった小宇宙がひろがっています。プラハで1年間日常生活を送った留学生の視点から、観光ガイドにはあんまり載らない、この街の等身大でアーティスティックな魅力をご紹介しましょう。

 

「大大阪モダン建築」とアート&カルチャー

三木学2016/07/14(木) - 21:41 に投稿

見向きもされなかった?近代建築

この度、大阪の近代建築のガイドブック『大大阪モダン建築』(青幻舎)が7回目の増刷となり、新装版として発売されることになりました。大阪の建築書としては異例のロングセラーとなった本であり、僕は編集、著作で参加させてもらいました。近代建築は大阪のアート&カルチャーとも深い関係があるのでその背景をご紹介させてもらいたいと思います。 初版は2007年なので約10年前のことです。今でこそ、大阪は明治・大正・昭和初期のモダン建築が、中心部にたくさんあるということが知られるようになりました。しかし、当時は、大阪に多数の近代建築があることを知っているのは都市計画や建築史の研究者や一部の愛好家に限られており、一般の方はほとんど知りませんでした。その理由として、中心部にあるものの「街並み」として感じるくらい「並んでいない」、「集まっていない」からです。 もちろん、中之島の大阪市中央公会堂、大阪府立中之島図書館、日本銀行大阪支店のように、並んでいたり集まっていたりする場所もあります。しかし、それ以外は集積しているというより、点在しているといった方が正確です。最寄り駅もバラバラですし、専用ガイドブックがなければ、とても近代建築を巡ることはできなかったと思います。

アートが身近に感じられる、ちょっと内緒の話

黒木杏紀2016/07/17(日) - 16:00 に投稿
アートバーゼル香港2016のワンシーン Art Basel in Hong Kong 2016 Gladstone Gallery © Art Basel 美術ライターの黒木杏紀です。今回、「ARTLOGUE」のサイトが新規開設。そこで、「アートには興味がある、けれどあまりよく分からない」という方に向けて、私が感じてきたアートの魅力や個人的な体験「アートが身近に感じられる、ちょっと内緒の話」をお届けします。少しでも参考になればうれしいです。

アートは分かりにくい? アートと読書と映画の共通点

アートを見ることは読書や映画を見ることと似ているなと感じています。読書をするとき、最初の数ページがまどろっこしく、本を読むのを途中でやめたくなることはありませんか。それでも読み進めていくと物語が展開し始め夢中になってページをめくり、わずかな時間があれば本を開き、どんどんのめり込んでいくようになります。そのうち読み終わってしまうのが淋しくなり、また次の一冊を手に取っていたりします。一冊、次の一冊と読むうちに、この一冊に出会うためにこれまで本を読んできたのだと思える瞬間が必ず訪れます。そうなったら、本好きの一丁出来上がり!です。 映画も同じく、最初の何分かは退屈に感じることがあっても、最後まで見終わったときには感動していたなんて体験はないでしょうか。

裸足が最高。この夏、イチオシのアートな冒険へ! DMM.プラネッツ Art by teamLabレポート

チバヒデトシ2016/07/27(水) - 17:08 に投稿
裸足なのがいいんです。なんか、いろんな意味で吹っ切れる。アートだ、って構えていた、どこか偉そうにしてた自分をぶっ壊してくれて、一緒に行った人ともなぜか何十センチも距離が近くなったような気がしたり、それどころか、たまたま会場で居合わせた人とも仲良くなれたような。 そんな体験ができるのが、お台場で開催中の『DMM.プラネット Art by teamLab』です。チームラボといえば、いまや押しも押されもしない、メディア・アート/デジタル・アートを得意とする制作集団。一昨年〜昨年、日本科学未来館で行われた企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」では100万人を超える動員を実現したのは記憶に新しいところです。 そのチームラボのデジタルアート作品が、約3,000㎡もの展示空間内に展開され、その迷路のように構成された作品を歩き回りながら鑑賞、いや、体験、いやいや、ここまでくると冒険するわけです。まさに「アートの冒険」なんです。
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声を大にして言いたい。「アートは育児を救う」。

Seina Morisako2016/08/02(火) - 14:09 に投稿
東京都現代美術館で開催された「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」。この展覧会は、家族と美術館の関係性を改めて問い直す画期的なものでした。 撮影:筆者 アートブロガーのSeina Morisakoです。私は現在、家族と一緒にシンガポールで暮らしています。シンガポールに転居したのは2年前の夏。それまでは東京で暮らしていました。 「子連れアート鑑賞日記」という子供と一緒に、子供向けでないアートも見に行くというコンセプトのブログを9年続けています。こちらは現在も継続中で、訪問場所を日本、シンガポール以外にも広げています。 私は10歳男子の育児中です。ブログ開始は約9年前。親子鑑賞歴は約9年目に突入しました。私のような変わり者の母親がなんとか育児を楽しめているのは「アートがあるから」と言っても過言ではありません。 私は声を大にして叫びたい。「アートは日本人の育児を救う」と。
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PAUL SMITH デザインという編集 —“ひねりの効いたクラシック” そのルーツはどこにあるのか

北原一輝2016/08/07(日) - 23:49 に投稿
「PAUL SMITH」と私の出会いは10年以上も昔の話になります。 私の育った長野県松本市は、全国のどこにでもあるような地方都市の一つです。城下町や民芸で少しは名の通った街ですが、市街地を離れるとファスト風土化とも言える、画一化されたロードサイド風景が広がります。服を買うならイオンやしまむら、またはユニクロのような量販店が当たり前でした。当時はインターネットで洋服を買うことも一般的ではなく、洋服を買う環境は限られていました。しかし、そんな街にも「PAUL SMITH」の店舗はありました。 当時は洋服のことを何も知らない私でしたが、「PAUL SMITH」の名前くらいは聞いたことがありました。カラフルなストライプ柄のシャツに憧れ、初めて買いに行った時の緊張と、袖を通した時のワクワクは一生忘れないでしょう。 「PAUL SMITH」の服は「ひねりの効いたクラシック」と評されます。フォーマルにも、カジュアルに合わせることも出来る彼の服に、まさにぴったりな表現であると今になって思います。 今回、「ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH」を観に行くにあたり、久々に当時の記憶を思い返してしまいました。 それでは、展示の内容をご紹介させていただきます。

この夏は芸術祭でアートダイエット! Walking「あいちトリエンナーレ2016」

羽田沙織2016/08/17(水) - 15:54 に投稿

愛知県美術館 大巻伸嗣《Echoes Infinityー永遠と一瞬》 アートはダイエットになる! 私が、『アートサプリウォーク』というアート×ウォークの講座を担当するようになって、まもなく半年が経とうとしています。 この半年間、講座の準備に下調べ、ロケハン、開催当日と、美術館やギャラリーにこれまで以上に足しげく通う生活を送っていたところ、ふと気が付くと、なんと体重が1キロ減っていたのです。 ダイエットを意識したことは全くなく、1日3食の食事に3時のおやつ、深夜のアイスクリームもやめることなく、です! なぜでしょうか? 思い返せば、この半年間、私は、知らず知らずのうちに毎日たくさん歩いていることに気が付きました。 美術館に行ったら、想像以上に歩いて疲れた。展示室内に用意されている椅子がありがたかった。 あなたにも、そんな経験はありませんか? そうなんです。美術館ってけっこう疲れるんです。 つまり、アートはダイエットになるんです! そこで、このコラムでは、わたくし羽田がおすすめのアートダイエットについてご紹介したいと思います。

継続は力なり アートダイエットの3つの掟

アートダイエットの掟 その1 1日1万歩を目標とする

アートフェアって何するところ? 「アート・ステージ・ジャカルタ 2016」 レポート

Seina Morisako2016/08/19(金) - 17:03 に投稿
今年初めての開催となるアート・ステージ・ジャカルタ。ブラックのポスターがシックな装い。 インドネシアのジャカルタで「アート・ステージ・ジャカルタ 2016 (Art Stage Jakarta 2016)」が、8月5日から7日までジャカルタ市内のシェラトングランド・ジャカルタ・ガンダリアシティーホテル(the Sheraton Grand Jakarta Gandaria City Hotel)にて開催されました。今回は、この始めて開催されたアートフェアをレポートします。
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ヒジャブ(イスラム教の女性が着用する頭髪を隠すスカーフのような布)を着こなす女性たち。 
 

インドネシアという国

今回、「アート・ステージ・ジャカルタ」が開催された場所はインドネシアの首都、ジャカルタです。