チェコ

【5月26日より開催・会期延長!】アート・デザインで辿るチェコ100年史:「チェコ・デザイン 100年の旅」展

ARTLOGUE 編集部2020/05/22(金) - 16:05 に投稿

※2020年7月5日(日) まで会期延長決定のため、開催概要に追記しています。(2020年4月21日時点)
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策で臨時休館していた京都国立近代美術館が5月26日より再開館となります。
来館の際は、事前に開館時間等の最新の情報や感染拡大予防のため美術館が実施している対策を公式サイトでご確認ください。
なお、団体での観覧は不可、夜間開館は休止となっております。(更新:2020年5月22日)

アール・ヌーヴォーを代表する芸術家アルフォンス・ミュシャ(ムハ)の生まれ故郷であり、フランス絵画の影響を受け、「チェコ・キュビズム」と呼ばれる独自の様式を生み出したチェコ。

チェコの現代糸あやつり人形とアート・トイ

ARTLOGUE 編集部2018/12/12(水) - 15:41 に投稿
チェコと人形との関係は深いものがあり、例えば「人形劇は文化の命綱」とまでいわれるほどです。 チェコは、16世紀から第一次世界大戦までの間、オーストリアのハプスブルク家に支配された歴史があり、プラハなどの都市部では、ゲルマン化のためにチェコ語からドイツ語を使うように強制されました。しかし、人形劇は民衆の為の娯楽、風俗的なものであったために、危険視されなかったことがチェコ語の禁止を免れ、チェコ語を守るために人形劇が意欲的に上演されたと伝えられています。 つまり、チェコの人々にとって人形劇やその人形は単なる人形玩具というだけではなく、チェコの伝統文化そのものといえるのです。 チェコには、世界初の人形を専門に学べる国立大学機関があり、各都市には人形劇専門の劇場があります。現在のチェコにおいても、祭礼や地域のイベントでは盛んに人形劇が上演され、人形づくりのワークショップもたびたび開かれるなど、伝統的な人形劇を国の文化として継承しています。さらに、人形劇とは別にアートとしての人形を使った表現もチェコならではの展開として見逃せません。 本展では、そうしたチェコの現在の人形文化の一部を、世界の玩具や遊具の研究者である春日明夫氏のコレクションから糸あやつり人形やアート・トイなどの作品を中心に4名の作家を取り上げて紹介するものです。 チェコ在住の佐久間奏多は、魁力的な糸あやつり人形やハンドパペットの制作など人形作家の分野の世界で活躍し、日本を中心に世界中にコレクターが存在します。同じくチェコ在住の林由未は、人形劇の舞台美術家として活動するかたわら、人形劇用の人形も自身で制作し、チェコの国内外で注目されています。また、どこか暖かみのある造形を感じさせるチェコ人のバーラ・フベナーは、糸あやつり人形をはじめ、舞台や人形を中心とした造形作家として活躍し、チェコ人のミロスラフ・トレイトナルはそれらの表現に加え、色彩も豊かでユ二ークな形を持つアート・トイと呼ばれる作品を手掛けている点で特に異彩を放っているといえるでしょう。 展示では、それら4人の作家を中心にコレクション以外の参考作品も一部交えながら、約100点以上の作品で紹介します。本展を通じて、現代チェコの人形文化の一端をお楽しみいただければ幸いです。

アートの小宇宙プラハ ― シュルレアリストの愛した「星の城」へ

河上春香2016/07/14(木) - 21:30 に投稿

中欧の宝石とも呼ばれる美しきチェコの首都、プラハ。
カレル4世やルドルフ2世といった王たちのもとで文化の中心地として花開き、2度の大戦と共産主義政権の抑圧をくぐりぬけてきたこの街には、12世紀の教会から20世紀初頭のキュビスム、そしてソリッドな現代アートにいたるまで、あらゆる時代のアートがぎゅっと詰まった小宇宙がひろがっています。プラハで1年間日常生活を送った留学生の視点から、観光ガイドにはあんまり載らない、この街の等身大でアーティスティックな魅力をご紹介しましょう。