「対面コミュニケーション」がままならない今、「コミュニケーション」について考える。<br>佐藤史治+原口寛子個展「ツーツー」開催!

ARTLOGUE 編集部2020/11/23(月) - 10:50 に投稿

2020年11月28日(土)より、金沢アートグミで、佐藤史治+原口寛子による個展「ツーツー」が始まります。

第5回目となる「金沢アートグミ企画公募 2020」で選出された佐藤史治+原口寛子は、2011年の結成以来、「2人」というユニットの単位に着目し、遊びをはじめとしたコミュニケーションを生成するルールを編み出しながら、主に映像インスタレーションによる作品を発表してきました。

個展タイトルを耳にして思い浮かべるのは何でしょうか。電話の話中音である「ツーツー」?「Two」や以心伝心を意味する「つうつう」という音も聞こえてくるかもしれません。

「対面」ということがリスクを伴うようになってしまった今だからこそ、ビデオレターや葉書、そして身体接触を想起させる2人の作品がコミュニケーションについて問いかけます。

日本を代表する建築家・村野藤吾氏が設計した北國銀行武蔵ヶ辻支店の空間を活かして展開される同展に是非足をお運びください。
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「岡山芸術交流 2022」のアーティスティックディレクターに、リクリット・ティラヴァーニャが就任!

遠藤 友香2020/11/20(金) - 12:13 に投稿

岡山県岡山市を舞台に展開される「岡山芸術交流 2022」の開催が決定し、アーティスティックディレクターに、アーティストのリクリット・ティラヴァーニャが就任することが発表されました。

岡山芸術交流は、芸術を通じて国境や文化、世代を超えた様々な交流が生まれることを目指し、岡山市で3年に一度開催される現代アートの国際展覧会です。世界の第一線で活躍するアーティストがアーティスティックディレクターを務めるのが特徴でもあるこの国際展覧会は、これまで2016年にはリアム・ギリック、2019年にはピエール・ユイグがその役割を担ってきました。彼らのディレクションのもとに、世界各地からアーティストたちが様々な作品を発表し、成功を収めてきた実績があります。第3回目となる「岡山芸術交流 2022」は、2022年の秋(9月下旬~11月下旬)に、約50日間の開催を予定しています。

ティラヴァーニャは、1961年アルゼンチン生まれ。現在はニューヨーク、ベルリン、チェンマイを拠点に制作活動を行っています。これまで、グレンストーン美術館やハーシュホーン博物館、ナショナル・ギャラリー・シンガポールなどで展覧会を開催。国内でも作品を発表しており、2016年には「岡山芸術交流」にも参加。ヴェニス・ビエンナーレをはじめ、国際展にも多数参加している注目のアーティストです。

描くこととはなにか、表現することとはなにか?「絵画」という概念を超えた表現の可能性へ。展覧会「f の冒険 ~ 7 人のアーティストによる平面表現の魅力~」開催!

ARTLOGUE 編集部2020/11/19(木) - 18:41 に投稿

2020年12月19日(土)から、あまらぶアートラボ 「A-Lab」 (えーらぼ) にて「f の冒険 ~ 7 人のアーティストによる平面表現の魅力~」 展が開催されます。

平面というフィールドで、 現在の新しい表現を発表し続けている若手作家に焦点をあてた同展では、テーマも技法も素材も様々な、7人の作家が一同に会します。

多くの人が子どもの頃から体験している「絵を描く」こと。身近であるだけでなく、最も基本的な美術表現のひとつといえるかもしれません。

 「f の冒険」 の 「f」 には、 flat な媒体を通じた、 figure、 freedom、 fine、 find、 feel、 fact、 fun、 future、 fantasy、 friendly など様々な f の要素が含まれています。

描くこととはなにか、表現することとは何か。

会場で繰り広げられる「f の冒険」に心躍らせながら、平面の多彩な表現をお楽しみください。
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「目黒区美術館コレクション展 LIFE ― コロナ禍を生きる私たちの命と暮らし」コロナ禍に私たちはアートから何を学びうるか?

日比生梨香子2020/11/18(水) - 20:27 に投稿

コロナ禍で、映画館や劇場など多くの芸術や文化に関する施設が休業を要されました。美術館も特に大きな打撃を受けた業界の一つと言っても良いでしょう。

営業を再開した現在も、入口に置かれた消毒液に、ソーシャルディスタンスを意識した展示、施設によっては完全予約制にするなどの変化から、私たちは依然コロナの渦中にいると自覚させられます。

目黒区美術館では現在「目黒区美術館コレクション展 LIFE ― コロナ禍を生きる私たちの命と暮らし」が開催されています。

目黒区美術館外観

本館の学芸員、山田真規子氏によると本展は休館中に「今人々が一番関心があることはなにか?」と考え、急遽企画、開催されたものだそうです。

今回の展示は目黒区美術館のコレクションから構成されています。コロナの影響で今後、海外から作品を借りることが難しくなることが予想されるこの状況を、コレクションを見直す機会と捉えたいと語っていました。

「あいちトリエンナーレ」が名称変更し、国際芸術祭「あいち2022」に。芸術監督に片岡真実氏が就任

遠藤 友香2020/11/18(水) - 19:03 に投稿

2010年に始まって以来、愛知県で3年に1度開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」。国際展として認知度を上げてきた「あいちトリエンナーレ」ですが、昨年度、企画展「表現の不自由展・その後」が物議を醸し出し、一時、展示が中止されるなど不測の事態に陥りました。そのイメージを刷新するためか、名称と体制を大きく変えて、「国際芸術祭「あいち2022」」として新たに始動すると、11月17日(火)に愛知芸術文化センターで開かれた記者会見で発表されました。

動画表現を多角的に探る。第13回恵比寿映像祭「映像の気持ち」が来年開催決定

日比生梨香子2020/11/18(水) - 18:42 に投稿

2009年より毎年開催されている、映像領域と芸術領域を横断するフェスティバル「恵比寿映像祭」。映画、アニメーション、実験映像、ドキュメンタリー、現代美術ほか、多様なジャンルの映像芸術表現が一堂に揃うのが魅力です。

13回目を迎える今回は「映像の気持ち」をテーマに、見る人の感情を動かす映像の力に着目し、あらためて「動画」であるということについて向き合います。

本フェスティバルのアーティスティック・ディレクター、岡村恵子氏は今回のテーマについて「さまざまな工夫により編み出されてきた動画表現の原理とその歴史を参照しつつ、映像(動画)の魅力を楽しむ手がかりを提示し、さらなる拡張を続ける同時代の映像のありかたと、あたりまえのように映像とともに生きる現在を見つめなおす機会をつくりたい」と語っています。

文化都市東京・恵比寿から、東京都写真美術館の全フロア、恵比寿ガーデンプレイスおよび地域に広がる文化施設を舞台に、多様な映像表現の可能性を探求した恵比寿映像祭。ぜひ現地で体感してみてください。

〈参加アーティスト〉
赤松正行+ARARTプロジェクト、カワイオカムラ、木本圭子、シシヤマザキ、チョ・ヨンガク、トニー・アウスラー、ペトラ・コートライト、松本力、渡辺豪ほか