以“身”伝心 からだから、はじめてみる
本展に出展する8組の作者は、絵画や彫刻、インスタレーション、パフォーマンスの美術の領域から、オーダーメイドの車いす製作といった福祉の領域まで、それぞれの方法で身体に向き合っています。彼らの表現や製作は、身体を巡る様々なテーマ――身体に滲む自己のルーツ、身体で感得する非言語的な感情、身体を駆使した更なる表現の可能性――について考えるきっかけを与えてくれます。
一方で、現代は科学技術のめざましい進展によって、あらゆることがオートメーション化されたり、デジタル上で処理されることにより、日常の暮らしから物理的な身体性は減少しているといえます。そのような時代を迎えた今、ひたむきに身体やその感覚と向き合うことで生まれる作者の表現は、私たちに原初的な体験をもたらすのではないでしょうか。
なお、本展では、実際に手で触れたり、耳で聞くことで、身をもって味わうことのできる体感型作品も展示します。
※会期中、展覧会関連イベントとして「観る」・「創る」・「繋ぐ」……3 つのテーマから、様々なイベントを開催。詳細はこちら。
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長くつ下のピッピの世界展 ~リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち~
1941年の冬、アストリッド・リンドグレーンは、風邪で寝込んでいた愛娘を喜ばせようと、天衣無縫な女の子の活躍を次々に即興で語りました。これが『長くつ下のピッピ』誕生のきっかけです。
そして1945 年、第2次世界大戦終戦の年に出版された世界一強い女の子ピッピの本は、またたくまに世界中の子どもたちの人気を集め、今日まで7
特別展「第十三回 お守り刀展覧会
古来よりお守り刀は、多くの職方の手を渡って製作されてきました。その一口が完成するまでに、作刀・刀剣研磨・木工芸・金工芸・漆芸・組紐といった日本伝統美術工芸の粋が込められます。
本展は、現代の匠による珠玉の新作お守り刀を、全国より公募し、審査・表彰されたお守り刀総出品数32点を展覧いたします。
さらに、「拵・刀装具の美
笹倉鉄平 空想や印象を描いた作品展
閑静な住宅街にある私設美術館で、兵庫県出身の画家・笹倉鉄平(1954~)の企画展を開催いたします。
笹倉鉄平は“光の情景画家”と称され、その多彩な光の表現は、観る人の心に“希望の明かり”をともすと言われています。
実在していない風景や、印象を膨らませて描いた作品で、"想像すること"の楽しさ・豊かさを
吉左衞門X WOLS ヴォルス作品+樂吉左衞門・碗
第9回目となる吉左衛門Xは、音楽と詩に親しみ、独自の世界観を描くも、若くして不運な死を遂げた芸術家ヴォルスとのコラボレーション展です。
細いひっかき傷のような線の集合と、とこか内臓的な不定形の抽象を描いたヴォルス(本名:アルフレート=ヴォルフガング・シュルツ、1913-51)の作品は、孤独で傷ついた魂の叫びのようです
住友財団修復助成 30年記念 「文化財よ、永遠に」
住友財団の文化財修復助成30年を記念して開催する展覧会。
泉屋博古館(京都)、泉屋博古館分館(東京)、九州国立博物館、東京国立博物館の四館で同時開催。
今に伝わる大切な文化財は、その時代の修復や保存技術によって守られ、長い間の劣化や、天災による損傷をくぐり抜けてきました。
本展は、住友財団文化財修復助成によって近年よみ
2018イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
イタリアのボローニャで毎年春に開催される児童書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」では、世界最大級の規模を誇る絵本原画コンクールが行われています。
子どもの本のために描かれた5枚1組のイラストを審査するもので、出版経験の有無にかかわらず応募できることから、イラストレーターの登竜門として、また児童書の
ギュスターヴ・モロー 展 ー サロメと宿命の女たち ー
19世紀末フランスに花開いた象徴主義。その巨匠であるギュスターヴ・モロー(1826-1898)の描いた「サロメ」像は、世紀末ファム・ファタル(宿命の女性)のイメージ形成に影響を与えました。本展では、パリの国立ギュスターヴ・モロー美術館の全面協力のもと、モローが愛した身近な女性たちからファム・ファタルまで、モローの表した多様な女性像を紹介し、その創造の原点に迫ります。
マイセン動物園展
古今東西、動物をモチーフとする美術作品は制作されてきました。何かを象徴するために描かれたり成形されたりするものもあれば、そのもの自身の愛らしさを伝えるために制作されるものなど様々ですが、マイセンも同様です。とりわけアール・ヌーヴォー時代の動物作品群は、模様から表情まで、動物のやわらかさを表現することに成功し、リアルさと