長くつ下のピッピの世界展 ~リンドグレーンが描く北欧の暮らしと子どもたち~

ARTLOGUE 編集部2018/10/25(木) - 02:30 に投稿

1941年の冬、アストリッド・リンドグレーンは、風邪で寝込んでいた愛娘を喜ばせようと、天衣無縫な女の子の活躍を次々に即興で語りました。これが『長くつ下のピッピ』誕生のきっかけです。
そして1945 年、第2次世界大戦終戦の年に出版された世界一強い女の子ピッピの本は、またたくまに世界中の子どもたちの人気を集め、今日まで70年以上にもわたり読み継がれてきました。

本展では、スウェーデン王立図書館所蔵、ユネスコ“世界の記憶”に登録された『長くつ下のピッピ』等の貴重な原画をはじめ、スウェーデン、デンマーク、エストニア他より、「ピッピ」「ロッタちゃん」「やかまし村」シリーズ等の原画や、オリジナル原稿、愛用品など約200 点が出品され、その多くが日本初公開となります。さらに、本展のために制作された特別映像や、ピッピの住む〈ごたごた荘〉を精巧に再現した大型模型もお楽しみいただけます。
また、リンドグレーン作品に描かれる、スウェーデンの生活文化、自然との共生、子育てといったテーマにも焦点があてられます。

94年の生涯に多くの子ども向け作品を生み出し、“子どもの本の女王”と呼ばれたリンドグレーンは、その人生と作品において、子どもの人権を守り、権力に屈せず正しいと思うことをユーモアをもって貫き通し、子どもたちのために、いちばん大切なものを守る努力を続けました。そんな作者の知られざる人生もご紹介します。
すべての子どもたちと家族、かつて子どもだった大人たちに贈る、ノスタルジックで心温まる展覧会です。

開催期間
-
アクセス数
0
0
0