THE CLUB
2017年4月20日に、新しいアートギャラリー、THE CLUBが誕生しました。
丁寧なキュレーションのもと、日本ではまだ目にする機会が少ないコンテンポラリーアーティストを中心に、それのみに留まらず、時代や分野を超えた展示を行って参ります。訪れるお客様ひとりひとりが持つ審美眼によって、数あるアート作品のなかから、自分色のアートを見つけ出す楽しさを味わって頂けたら幸いです。
またTHE CLUBでは、お客様のご要望に応じて、プライベートセール並びにアートアドバイザリーサービスも行っております。
生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。
2018 年、いわさきちひろ(1918-74)は生誕 100 年を迎えます。にじむ色彩で描かれた子どもたち、花々、そして大きく空けられた余白。絵本、挿絵、カレンダーなど、さまざまなメディアを通じてその絵は生活の隅々にまで浸透し、没後 40 年を超えてなお膨らみ続ける人気は今や世界に広がりつつあります。一方で、その作品に関しては、「子ども、花、平和」などのモティーフ、あるいは「かわいい、やさしい、やわらかい」といった印象ばかりが注目されやすいようです。
「いわさきちひろ、絵描きです。」――のちの伴侶と出会った際に自己紹介したちひろの言葉をタイトルに掲げる本展は、「絵描き」としてのちひろの技術や作品の背景を振り返る展覧会です。ちひろはどのような文化的座標に位置し、どのような技術を作品に凝らしたのか。新出の資料も交えた約 200 点の展示品を通じて作品の細部に迫り、童画家としてのちひろイメージの刷新を試みます。
開催概要
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花も実もあるイタリア野菜:ズッキーネとカボチャ
ジョヴァンナ・ガルツォーニ《Still life with pumpkin flowers and vine leaves》制作年不明、羊皮紙にグアッシュ画法、25× 33.5 cm、プライベート・コレクション
[Public domain], via Wikimedia Commons
アメリカ大陸の発見とともにヨーロッパにもたらされたウリ科の果菜ズッキーニ。イタリアは、ヨーロッパでも特にズッキーニを愛する国として知られています。ローマ以南では主に〈ズッキーネ〉で親しまれており、私も馴染みのある呼称〈ズッキーネ〉を使いたいと思います。
庶民の食生活に密着しているズッキーネ、実の部分だけではなく花も食用としてよく調理されます。ヨーロッパにもたらされて早くも20年後には、ラファエロの弟子によって絵画に描かれたウリ科の野菜たち。その楽しい逸話をご紹介いたしましょう。
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6月4日は「虫の日」。タイのアクセサリーのような小さな生き物
6月4日は「虫の日」。漫画界の巨匠・手塚治虫(1928〜1989)らによって設立された「日本昆虫クラブ」が、虫が住める街づくりを願って提唱しました。昆虫を含む生き物たちは、時に自然界のアートといった美しい色彩や形をわたしたちに見せてくれます。タイの田舎暮らしで出会った、小さな生き物たちの写真を掲載します。
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モダンアート再訪―ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展
三岸好太郎 《海と射光》 1934年
国内屈指のモダンアート・コレクションが来広
様々な運動で彩られる20 世紀美術を巡る旅へ誘います
20 世紀の美術は、次々に現れる前衛的な美術運動によって彩られています。シュルレアリスムから戦後の抽象表現主義、ポップ・アートまで、欧米を中心に展開した美術の流れは「モダンアート」とも呼ばれています。
1979 年に開館した福岡市美術館は、近現代美術と古美術を二つの柱とした16,000 点に及ぶ幅広いコレクションをもつ美術館として知られています。2019 年のリニューアルオープンに向けた大規模な改修工事の期間にあることを貴重な機会として、この展覧会では同館が所蔵するヨーロッパとアメリカ、そして日本の優れた作品約70 点を一堂に紹介し、モダンアートの歴史を改めてたどります。
京都精華大学50周年記念展「アスピレーションズ-8つの扉」
《地球へ…》ソルジャー・ブルー©竹宮惠子
塩田千春、タナカカツキ、竹宮惠子、黒崎彰ら
時代を切り拓いた京都精華大学卒業生
教員による展覧会を6/8から開催
開学50周年にあたり、京都精華大学は建学の精神を振り返りつつ、教育・研究・社会貢献を通じて、今、そして未来のために何をなすべきか、そして学生たちにどんな問いやヒントを投げかけ、ともに歩んでいくべきかを考えていきます。京都精華大学50周年記念展「アスピレーションズ―8つの扉」では、卒業生あるいは教員として本学で時を過ごした多数のセイカ人の中から、今、若い世代に紹介したい8組の作家や研究者の活動を厳選して紹介します。
ダニエル・アーシャム 「カラー・シャドウ」展
DANIEL ARSHAM 「COLOR SHADOWS」
ダニエル・アーシャムは2013年より、現代におけるあらゆる文化的オブジェ ―そのいずれも廃れる宿命にあるもの― を、滅びゆく“遺産” 化させてきました。アーシャムは作品シリーズ「Fictional Archeology」(フィクションとしての考古学)を発展させていく過程で、火山灰、黒曜石、炭粉、紅水晶など天然の物質からオブジェを制作するユニークな鋳造技術を用いた特徴的な彫刻スタイルを確立しました。
本展「カラー・シャドウ」(Color Shadows)では、地質物質、石膏、金属、アーシャム初となるブロンズを用いた鋳造作品が一堂に展示されます。アーシャムは常に一貫して幅広い実践をするとともに、作品と建築との関わりを重視しており、今回展示される作品の一端である子どもらしいぬいぐるみの形をした鋳造作品は、展示スペースでの作品同士の関係性に留意しながら戦略的に配置されます。さらに、ギャラリーの内壁を床から天井まで覆うことで腐食と劣化の様相をまとわせ、建物を含めた空間が一体となった雰囲気を創り出します。
絵画の絆「フランスと日本」展
ポール・シニャック《ポルトリュー、グールヴロ》1888年 油彩・カンヴァス
フランスと日本の近代美術の巨匠55人の名作72点が青森に大集結!
東奥日報創刊130周年と青森放送創立65周年を記念し、ひろしま美術館の収蔵品(コレクション)の中から印象派を中心とするフランスの近代美術、日本の近代洋画と日本画の優れた作品を紹介する展覧会を行います。
ひろしま美術館は平和への願いを込め、「愛とやすらぎのために」をテーマに、1978(昭和53)年に開館した美術館です。そのコレクションはフランス近代美術と日本近代洋画、日本画の優れた作品で構成され、国内外で高く評価されています。本展は、そうした「世界の至宝」と呼び得るコレクションの中からモネ、ルノワール、ドガなどの印象派やエコール・ド・パリの作品群、そしてフランス近代絵画の影響のもと花開いた黒田清輝以降の日本近代洋画、横山大観、上村松園らの日本画作品を、「農村」「人体」「風景」「楽園」などをキーワードに選び紹介するものです。本展は「名画」「傑作」と呼ばれる芸術作品の魅力を余すところなく伝え、それらが時代や場所を越えて輝き続けるものであることを知る機会となることでしょう。
理由なき反抗 展 I LOVE ART 14
アンディ・ウォーホル 理由なき反抗(ジェームズ・ディーン) 1985 年 シルクスクリーン 9 色、9スクリーン 96.5 x 96.5 cm
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̶ どうしてこんな広告の作品(「ADS(1985)」の10点セット)をつくったんですか?
わからない。新しいことをやろうと思ってね。自分が好きなものをとりあげた。
̶ この日本のポスターは?
ああ、ジェイムズ・ディーンのポスターね。これ『理由なき反抗』のやつでしょう?
アンディ・ウォーホル