驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ

ARTLOGUE 編集部2018/06/18(月) - 18:21 に投稿

近年、明治工芸に対する注目度が飛躍的に高まっています。陶磁、七宝、金工、牙彫、木彫、漆工、刺繍絵画など、おもに輸出用としてつくられた工芸作品が海外から里帰りし、多くの人がその緻密な技巧に瞠目するようになったのです。2014年から翌年にかけて、当館など全国6会場を巡回した「超絶技巧!明治工芸の粋」展は、そんな明治工芸再評価の機運を盛り上げるための画期的な展覧会でした。大好評を博したその企画の第2弾として、明治工芸と現代アートの超絶技巧が対決する展覧会を開催します。明治工芸を産み出した工人たちのDNAを受け継ぎ、超絶技巧プラスαの機知に富んだ現代作家の作品も多数展示します。

 

サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法

ARTLOGUE 編集部2018/06/18(月) - 18:16 に投稿

フランスを代表するポスター作家であり日本にも多くのファンをもつレイモン・サヴィニャック(1907‐2002)のかつてない大規模個展が、この夏、三重にやって来ます。

1949年、ベルナール・ヴィルモとの二人展で発表した《牛乳石鹸モンサヴォン》のポスター原画が、モンサヴォンのオーナーの目にとまり、広告へと正式採用されました。遅まきの成功の後、1950年代から60年代にかけては、ビック、チンザノ、シトロエン、ダンロップ、ミシュラン、ティファール、プチ・バトーといった企業の広告を数多く手がけ、代表作を次々に生み出しました。サヴィニャックのポスターは、シンプルな造形とあざやかな色彩、そしてかわいらしくユーモアあふれる表現を特徴としています。その一見素朴なポスターは、広告する製品の魅力を強くアピールするための最良のモチーフや構成が、選び抜かれてデザインされています。 

生誕110年 東山魁夷展

ARTLOGUE 編集部2018/06/18(月) - 18:00 に投稿

東山魁夷(1908-1999)の生誕110年を記念した展覧会を開催します。
東山魁夷は、清澄で深い情感をたたえた風景画により、戦後の日本画の世界に大きな足跡を残しました。自然と真摯に向き合い、思索を重ねながらつくりあげたその芸術世界は、日本人の自然観や心情までも反映した普遍性を有するものとして評価されています。

明治41年(1908)、横浜に生まれた東山魁夷は、東京美術学校を卒業し、ドイツ留学の後、太平洋戦争への応召、肉親の相次ぐ死といった試練に見舞われますが、そうした苦難のなか風景の美しさに開眼し、戦後はおもに日展を舞台に名作を数多く発表しました。

本展では、代表作《残照》《道》《緑響く》のほか、ヨーロッパや京都の古都の面影を描いた風景画など本画約70点と習作により、戦後の日本を代表する国民的画家と謳われた東山魁夷の画業の全貌をたどります。また構想から完成までに10年を要した東山芸術の記念碑的大作奈良・唐招提寺御影堂の障壁画(襖絵と床の壁面全68面)を再現展示します。御影堂の修理に伴い、障壁画も今後数年間は現地でも見ることができないため、御影堂内部をほぼそのままに間近に見ることができる大変貴重な機会となります。京都での開催は30年ぶり、東京では10年ぶりの本格的な大回顧展です。

 

生誕110年 田中一村展

ARTLOGUE 編集部2018/06/18(月) - 15:48 に投稿

公益財団法人佐川美術館では、開館20周年記念の特別企画展「生誕110年 田中一村展」を開催いたします。本年は田中一村(1908-1977)の生誕110年にもあたり、関西では10年ぶりとなる大規模な「田中一村展」を観覧できるまたとない機会になります。
田中一村は栃木に生まれ、幼少期より南画(中国の南宋画に由来する絵画)を描き、1926年に東京美術学校へ入学します。学校は2ヶ月で退学し、それ以降は特定の師にはつかず、独学で画家人生を歩み、千葉で20年間ひたすら写生に没頭します。そして、新しい創作への道を模索する中で、奄美大島へ渡り亜熱帯の植物や鳥などを題材にした日本画を描き、独自の画業を追い求めていきますが、生前それらの作品を発表する機会もなく無名のままこの世を去ります。本展では、生誕110年を迎える孤高の画家・田中一村の幼少期から青年期にかけての南画、南画との決別から新しい日本画への模索、そして琳派を彷彿とさせる奄美の情景を描いた作品まで、各時代の代表作を含む150点以上の作品により、「本道と信ずる絵」を求めた彼の創作の軌跡と一村芸術の真髄に迫ります。
本展では、田中一村記念美術館所蔵作品をはじめ、普段見ることができない個人蔵の作品を多数ご紹介します。是非この機会に田中一村作品をご覧ください。

 

チャペック兄弟と子どもの世界

ARTLOGUE 編集部2018/06/18(月) - 15:34 に投稿

「ロボット」という言葉の生みの親として知られるチェコの作家カレル・チャペック(1890-1938)。最先端の技術革新によって変化していく世界を見据え、時に鋭く、時にコミカルな切り口で魅力的な著作を生み出し、造形作家として活躍する兄のヨゼフ・チャペック(1887-1945)とともに、多彩な才能を発揮しました。カレル・チャペックは文筆家としての創作と同時に写真も手がけ、自らのテキストに愛犬の写真を添えた『ダーシェンカ』などを発表しています。また、兄のヨゼフは日本でもロングセラーとなった『長い長いお医者さんの話』や、『こいぬとこねこはゆかいな仲間』などにより多くのファンを惹きつけています。

本展は、チェコの世界文化遺産都市クトナー・ホラーに新設された現代美術館で開催された「子どもたちを描いたチャペック兄弟の創作」展を基に、ご遺族やチェコ国立文学館、チャペック記念館などの協力によって開催されるものです。日本でもファンの多いヨゼフの絵本原画に加え、これまで日本でほとんど紹介される機会のなかったヨゼフの油彩やパステル画、ドローイング、カレルによる『ダーシェンカ』の写真やデッサンなど、初公開を含む幅広い作品により、チャペック兄弟が子どもたちに注いだ温かい視点で生み出した、チェコの優れた子どものための芸術が紹介されます。

 

ART OSAKA 2018

ARTLOGUE 編集部2018/06/18(月) - 15:21 に投稿

第16回現代美術のアートフェア「ART OSAKA 2018」を、7月7日(土)-8日(日)[内覧会:6日(金)]の日程で、ホテルグランヴィア大阪26階(JR大阪駅直結)にて開催致します。 ART OSAKAは、現代美術に特化したアートフェアとして日本で最大規模であり、一番長く支持されてきた定評あるアートフェアです。参加ギャラリーは国内外より54ギャラリー(関西21、関西以外26、台湾3、韓国4)がラインナップ、内初出展は4軒、展示ブース数は68部屋に上ります。 今年は新たな試みとして、35歳以下の若手注目作家を個展形式で紹介する「U-35セクション」を設けた他、「Exhibition PLUS」も個展で作家を紹介するなど、個性がダイナミックに競演するアートフェアが実現致します。さらに会期中には、来場者の投票による「ベストプレゼンテーションアワード」も実施します。 是非、年に1度の夏のアートの祭典「ART OSAKA 2018」により多くの方にご来場いただき、アートコレクションとアワード参加を通じて、現代美術の世界にコミットする楽しさを味わっていただければ幸いです。

 

カッコいい日本人:抜群のセンスでサウンドをハックするYuri Suzuki

nanchatic2018/06/16(土) - 11:16 に投稿

世界で活躍するクリエイティブな日本人アーティストを知ろう。カッコいい日本人の存在は、本当の意味でのクールジャパンとして、わたしたちに勇気を与えてくれるはず。

「フットボール」と「アート」の融合ーFOOTARTIST JUNの個展in鎌倉

有本圭花2018/06/15(金) - 20:49 に投稿

JR鎌倉駅東口を出て徒歩1分の場所にある鎌倉カトレヤビル(神奈川県鎌倉市小町1-5-27)の2Fギャラリースペースにて614日(木)~617日(日)の期間、「FOOTART GALLERY2018」という、アーティストの個展が開催されています。

FOOTART」とは、フットボールと芸術を融合させて独特の世界観を表現しているアート。この「FOOTART」を制作しているアーティストJUN氏は、「FOOTARTIST」という唯一無二な肩書で活動しています。

 

シドニー・ビエンナーレを親子で体感して理想のアートツーリズムについて考える

Seina Morisako2018/06/14(木) - 19:49 に投稿
とにかく大きい!シドニービエンナーレでした(@キャリッジワークス)。


第21回シドニー・ビエンナーレが3月16日から6月11日までオーストラリアのシドニーで開催されました。森美術館のチーフキュレーターである片岡真実さんがアジア出身者から初の芸術監督に就任ということもあり日本のアートシーンでも話題になりました。

今まで筆者は家族で多くの芸術祭を訪問してきました。今回のシドニー・ビエンナーレは「芸術祭」としてとても面白いのはもちろんのこと、「こんなに初めての鑑賞者に親切(First time viewer friendly)なビエンナーレは初めて!」と驚かされたのが印象的でした。シドニーは国際的な観光都市です。この観光都市にビエンナーレはしなやかに一体化していました。


そんなシドニー・ビエンナーレを振り返りながらビエンナーレをアートツーリズムとしてどう楽しむかを考えてみたいと思います。

プーシキン美術館展──旅するフランス風景画

ARTLOGUE 編集部2018/06/14(木) - 13:45 に投稿

2005年 マティス《金魚》、2013年 ルノワール《ジャンヌ・サマリーの肖像》、

そして、2018年 春、モネ《草上の昼食》。

 

モスクワのプーシキン美術館は、珠玉のフランス絵画コレクションで知られます。なかでも、19世紀後半から20世紀初頭にかけて収集された近代絵画は、世界的に見ても極めて質の高い名品が揃っています。2005年、2013年に開催された大規模な「プーシキン美術館展」に続く本展では、17世紀から20 世紀の風景画65点が来日します。神話の物語や古代への憧憬、あるいは身近な自然や大都市パリの喧騒、果ては想像の世界に至るまで、描かれた時代と場所を軸にフランス近代風景画の流れをご紹介します。様々な情景を舞台にした風景画は、その土地のにおいや太陽の煌めき、風にそよぐ木々や街のさざめきをも感じさせてくれます。

初来日となるモネの《草上の昼食》では、同時代の人物たちとみずみずしい自然の風景が見事に調和しています。印象派の誕生前夜、26歳となる若きモネの魅力溢れる作品です。ほかにもロラン、ブーシェ、コロー、ルノワール、セザンヌ、ゴーガン、ルソーらの作品が集います。新緑がまぶしい季節、巨匠たちが愛した光と色彩が躍る美しい風景を巡る「旅」をどうぞお楽しみください。