兵庫県政150周年記念事業 横尾忠則 画家の肖像

ARTLOGUE 編集部2018/05/30(水) - 15:18 に投稿
ポスターデザイン:横尾忠則

 

1965年の自主制作ポスター《TADANORI YOKOO》以来、横尾忠則は作品にたびたび自身の姿を登場させています。1960年代後半から若者文化を牽引し、作品のみならず作家自身のイメージまでもがメディアによって拡散されてきた横尾にとって、主観と客観が混在する自身の肖像は特別なテーマであったといえます。また、グラフィックデザイナーから画家へ転身する1980年初頭には、確立したデザイン手法を封印し、絵画の中に自分らしさを求めて、多種多様な自画像を描き始めます。

本展の第一部では、移り変わる関心のままに主題や様式を変化させてきた横尾の根底にある自己探求のプロセスを、自画像というテーマから探ります。虚像としての横尾忠則像を自ら複製する1960年代後半から70年代、試行錯誤を繰り返し、様々な手法で自身の姿をモチーフとして取り入れる1980年代、少年期の記憶から自身を見つめる1990年代、日常の延長をスナップ写真のように描きとめる近作など、自画像の変遷は、描くこと、生きることに対する横尾の意識の変化でもあります。

うるわしき美人画の世界 ―木原文庫より―

ARTLOGUE 編集部2018/05/30(水) - 11:26 に投稿
上村松園 《志ゃぼん玉》明治36(1903)年頃

 

本展は、埼玉県在住の木原眞人氏が所蔵する近代日本画コレクション「木原文庫」の魅力をご紹介する展覧会です。木原氏は、少年期より近世・近代の文学に親しみ、職を得た後に、この時代の文学者の書跡や資料を収集し始めました。やがて日本画の線描の精妙さ、美しさに惹かれ、近代日本画、とりわけ美人画を多く収集するようになり、それが「木原文庫」と称されるようになりました。

第1部では木原文庫の粋である美人画の数々をご紹介します。江戸情緒を色濃く残す繊細な女性表現を得意とした 鏑木清方( かぶらき・きよかた)や、大阪で活躍し、艶麗な美人画で知られた女流画家の島成園( しま・せいえん)の作品を中心に、江戸期から昭和期に至るさまざまな美人画を紹介しつつ、日本画における女性表現の魅力を探ります。

また、木原文庫には美人画のみならず、近代日本画の優品も多く含まれています。第2部として、明治、大正期の日本画の名手として知られる 横山大観(よこやま・たいかん)、竹内栖鳳( たけうち・せいほう)、冨田溪仙(とみた・けいせん)らの風景画や花鳥画などにより、彼らが形成した近代日本画の大きな流れを辿ります。

Timeless Elegance

ARTLOGUE 編集部2018/05/29(火) - 10:13 に投稿

Timeless Elegance

~永遠の美しさを閉じ込めた運命のアート展~

会期 2018年5月27日~6月9日

 

 

「アートはその人の人生を豊かにするもの。」
私の人生は数多くのアーティストと作品に出会い、
衝撃を受けるその度に豊かになっているように思います。
そんな人生をも変えるような素晴らしい作品と
出会う楽しみを求めて海外を飛び回る中、
ロンドンで二人のアーティストの素敵なアートと出会うことが出来ました。
今回の展示はその二人の作品を「Timeless Elegance」をテーマに選び、
皆さまにお届け致します。

 

アーティスト紹介

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金継師・黒田雪子さんに聞く「暮らしの美学」

nanchatic2018/05/28(月) - 17:45 に投稿

金継ぎがほとんど世の中で知られていない頃に、グラフィックデザイナーから金継師へと転身をはかった黒田雪子さん。ふだんの暮らしにも、繊細な感受性にもとづく独特の美学を感じます。黒田さんの金継ぎのお仕事と暮らし方について紹介したいとおもいます。


なおす、みなおす。


黒田雪子さんのウェブサイト「なおす、みなおす。」から、器の直しについて―。

私は昔ながらのやり方で、温度や湿度を待ちながら
時間をかけて直すことにしています。
「待つ」ことに大切なものが潜んでいると感じるからです。

ひとつひとつの器が違うことに加え
できた傷もひとつひとつ違います。
手に取り、よく見て、それぞれの個性を見つけ、
従来の伝統を踏まえつつも、
その景色に、今の時代の息をも吹き込めたらと思います。

 

香取慎吾、ルーブル美術館で初個展「NAKAMA des ARTS」展開催。パリ・フランス「ジャポニスム2018 広報大使」就任も決定!。

ARTLOGUE 編集部2018/05/28(月) - 06:51 に投稿
<日本財団パラリンピックサポートセンターオフィスの壁画>※「NAKAMA des ARTS」展での展示は未定

香取慎吾、初の個展「NAKAMA des ARTS」が、日仏友好160 年にあたる本年7月から、パリを中心にフランスで開催する日本文化・芸術の祭典、「ジャポニスム2018:響きあう魂」の公式企画として、ルーブル美術館・シャルル5世ホールにて行われることが決定しました。

「アートを題材にしてNAKAMAとつながりたい」というコンセプトのもとに制作された絵画、オブジェだけでなく、ファッションや「“弱さ”が“強さ”」というコンセプトのもとフランス初上陸となる「ZUKIN【頭巾】」を何個もつなぎ合わせたドーム型の形をとる「新しい建築」とのコラボレーション作品も発表される予定。

アートにゴールはないと思い続け、描き続けているぼくですが、目指すゴールと言ってもおかしくないルーブル美術館でスタートできることにぼくのアート脳が爆発しています。たくさんの人に僕を感じてもらいたいです。
香取慎吾

狂言-山本東次郎の面(おもて)-

ARTLOGUE 編集部2018/05/28(月) - 03:29 に投稿

大学博物館で初!

人間国宝・山本東次郎家所蔵の狂言面32点を展示

特別展「狂言-山本東次郎の面(おもて)-」

 

國學院大學博物館(東京都渋谷区東4-10-28)では、人間国宝の大蔵流狂言方・山本東次郎氏の狂言面32点を中心とした所蔵品計42点の特別展示を2018年5月26日(土)~7月8日(日)の期間で開催いたします。初日には、本学内の百年記念講堂にて山本東次郎氏による講演会を行い、狂言の魅力と展示品に纏わるお話をいただく予定です。さらに、6月29日(金)に、山本東次郎家の方々による面のかけ方や装束のつけ方実演会も開催いたします。

珍しい「狂言面にスポットを当てた展示」

「能」で使う「能面」は、様々な場で展示が行われていますが、「狂言面」はこれまであまりスポットが当たることがありませんでした。こうした中、卒業生でもあり、これまで20年にわたり本学で毎年「狂言の会」を続けている山本東次郎氏の「面を通して、狂言の世界を伝えたい」という願いと、大学の「日本文化の究明」という使命が結びつき、展示の実現に至りました。

絵描きの筆ぐせ、腕くらべ―住友コレクションの近代日本画

ARTLOGUE 編集部2018/05/28(月) - 03:00 に投稿

住友邸宅を飾った日本画家たちの

くせのある名画、勢揃い!

 

日本画には、もともと流派がありました。古くは平安時代に成立した「やまと絵」があり、室町時代には中国画をもとにした「狩野派」が出て一世を風靡します。江戸中期には京にいた円山応挙がリアルな表現を導入した写生表現を打ちたて「円山四条派」の祖となり、さらに中国の明清時代の「文人画」も将来され、画譜などの出版メディアによって文人画風が流行します。近代には、そうした伝統的な諸流派は美術学校という教育システムのなかで継承されながらも解体され、「個性」を重視した個別の描法が絵画表現の中心になります。
本展は、住友家に伝わった近代日本画の名品を、画家の筆ぐせからご鑑賞いただく展覧会です。明治後期から昭和にかけて、大阪や京都、東京にあった住友家の邸宅では、それぞれの地域の画壇に所属する日本画家たちの作品がかけられ、鑑賞されていました。
近代ならではの表現を求めた日本画家たちの腕くらべをご紹介いたします。

 

《LOVE》とインディアナの「LOVE」でない話:アートをおしきせ 20180526

ARTLOGUE 編集部2018/05/26(土) - 21:10 に投稿
By Hu Totya [Public domain], from Wikimedia Commons

 

アメリカのアーティスト、ロバート・インディアナ(Robert Indiana, 1928~2018)が5月19日に亡くなりました。

この名前にピンとこなくても、赤いアルファベットで「LOVE」と描かれた彫刻をご覧になった方は多いのではないでしょうか。

日本でも新宿アイランドタワーに設置されています。

この作品のシリーズはアメリカ国内の様々な都市、美術館だけではなく、世界中で展示されています。

メディアにもしばしば登場し、そのビジュアルは様々な商品デザインにも取り入れられてきました。

かくいう私も《LOVE》の形を模したマグネットが冷蔵庫のドアに…。

作品のイメージが様々なプロダクトに広く拡散、再生産された背景には、「著作権」の問題が関係しています。

ベルトラン・ラヴィエ「Medley - Works from the Collection」

ARTLOGUE 編集部2018/05/25(金) - 11:47 に投稿

BERTRAND LAVIER

MEDLEY

WORKS FROM THE COLLECTION

 

 

エスパス ルイ・ヴィトン東京では、フランス人アーティスト、ベルトラン・ラヴィエを招いた展覧会「Medley」を開催いたします。本展はパリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンのアーティスティック・ディレクションの下、所蔵するコレクションの中から世界のエスパス ルイ・ヴィトン(東京、ミュンヘン、北京、ヴェネツィア) で未公開の作品を紹介する「Hors-Les-Murs (壁を越えて)」プロジェクトの一環として企画されました。このプロジェクトはフォンダシオンの国際的な取り組みを積極的に展開していき、幅広い多くの人々に興味を持っていただくことを目指しています。