生誕110周年 野口久光 シネマ・グラフィックス
野口久光(1909-1994)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、映画配給会社・東和商事合資会社1(のちの東宝東和)に入社し、ヨーロッパ映画の日本公開時のポスターを担当します。野口は豊かな表現力による絵と、タイトル文字を作品世界にあわせて描く「描き文字」により、戦前戦後の約30年で1000枚以上のポスターを手掛け、映画ポスター・デザインの第一人者として活躍します。本展では、野口が制作したヨーロッパ映画のポスターを中心に、レコードのジャケットや、雑誌や本の装丁など約400点の作品・資料により、野口久光の多彩なグラフィック・デザインの世界を紹介します。