岡本太郎と日本の伝統

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:33 に投稿
1951年11月、岡本太郎は東京国立博物館において縄文土器と出会い、その4次元的な造形力に衝撃を覚え翌年、美術雑誌『みづゑ』に「四次元との対話-縄文土器論」を発表します。これに端を発し、岡本はいわゆる「わび」「さび」とは異なる、他の東アジア地域からの文化的影響を受容する以前の、本来の日本の文化、日本人の美意識とは何かについて考察を深め、1956年、著書『日本の伝統』として結実させています。同書のために岡本は本来の日本と考えた文化事象を、自らシャッターを切ってカメラに収めています。縄文土器・土偶、京都の古刹の中世の庭など。その写真は、岡本が撮影した写真のなかでも、記録性を超えた写真芸術の高みにまで到達しています。 本展は、『日本の伝統』をもとに、岡本による写真作品を中心として、「日本の伝統」とは何かを再考する機会となることを願って開催します。

実業と美術 ~ たば塩コレクションの軌跡 ~

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:32 に投稿
たばこと塩の博物館の資料収集の歴史は、昭和初期、日本の喫煙風俗がきせる喫煙から紙巻たばこへと大きく変化した時に始まります。一方、当時の社会に目を向けて見ると、急速な産業構造の変化、震災・戦争、そして好・不況の波など様々な要因を受けて、多数の美術品が移動・散失した時期でもありました。 この展覧会では、たばこと塩の博物館のコレクション形成について、激動する近代日本の世相や実業界の変化、さらには美術・工芸史、たばこ史研究の進展といった背景を絡めて紹介します。

グラフィックトライアル2019

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:32 に投稿
新しい何かが始まろうとする時、未知の世界に向き合う時、人は大きな期待と小さな不安を抱きつつも、抑えがたい高揚感に心を躍らせるものです。今年のテーマは「Exciting」。世代も作風もバラエティに富んだ4人のクリエイターが、自身の内なる「Excite」の源に向き合いながら、刺激的かつ魅力的な表現を目指します。紙と印刷が持つ豊かな表現の可能性をご覧ください。

野蛮と洗練 加守田章二の陶芸

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:32 に投稿
加守田章二(かもだ・しょうじ / 1933~1983)は、20世紀後半に活躍し、50歳を目前に亡くなった夭逝の陶芸家です。陶器の形態に造形、文様、質感の関係性を追求し、独自の陶芸表現を切り拓きました。 大阪府岸和田市に生まれた加守田は、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で陶芸を学び、1959年、栃木県益子町に独立します。灰釉作品で注目されるようになると、新たな制作環境を求めて1969年に岩手県遠野市へ陶房を移しました。遠野で約10年間を過ごした後、晩年の一時期は東京都東久留米市で制作します。 独立後わずか20年程であったその作陶期間において、加守田は旺盛な制作意欲で絶えず作風を変容させていきました。しかし、いずれの作品にも、大地の根源的な力を表すような土肌の荒々しさや、造形に見る鋭さと緊張感、そして器体を覆うように描き込まれる文様の密度といった力感が示され、同時に、造形と文様を緊密に連動させる計画性や、陶器の形態に個人の表現を求める意思といった現代作家としての思考を窺うことができます。 本展では、作品が注目されるようになっていく1960年代半ばから精力的に制作・発表された1980年までの作品65点余によって、加守田の短く濃密な作陶人生における制作の変遷と深まりを追うとともに、その魅力をご紹介いたします。 ※会期中に一部展示替えをいたします

特集展示『仏涅槃図』、第4期特集展示「書跡と新収蔵品」

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:32 に投稿
『仏涅槃図』は、今からおよそ2,500年前、お釈迦さまが80歳で亡くなられた時の様子を描いたものです。お釈迦さまの死を悼んで、さまざまな神々や菩薩、お釈迦さまの母である摩耶夫人、弟子たちから動物までもが集って、嘆き悲しんでいます。当作品は江戸時代に描かれた371cm×256cmの大作ですが、みなさまには間近でご覧いただきたいと思います。 『書跡と新収蔵品』では、金銀泥による中尊寺経、真言宗広沢流・小野流の祖である益信(やくしん)・聖宝(しょうぼう)の筆跡が確認できる東寺解由状(げゆじょう)、陀羅尼経を小型の筒に納めた百万塔陀羅尼、鎌倉時代の図録抄などを展示します。

樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:32 に投稿
出演作は数多。語録は限りなく。活動は気持ちのままに広範囲。多才、鬼才な〈希林さん〉を愛するすべての人に贈るショート・トリップ的展覧会です。 その旅は、来場者自ら進む道を選択してもらい、〈KILIN映画女優の部屋〉〈KILIN一個人の部屋〉を行き来しながら、〈KILIN日常の部屋〉にも誘い込みます。そこには、〈希林さん〉の愛用品が展示され、物について家族について、周りにあるすべてについて、〈希林さん〉の姿勢が感じられるスモールワールドです。自分を知り尽くし、人を活かすことに楽しさを見出した〈希林さん〉の潔い生き方は、出演映画でも大いに発揮され、監督をはじめ、共演者にも影響を与えました。〈KILIN映画女優の部屋〉は、〈希林さん〉自らの言葉で作品をご案内します。また、日本アカデミー賞授賞式で見せた女優としての顔とは違う〈KILIN一個人の部屋〉では、デビュー前の貴重な写真や、75年間の歩み、大切に着続けた服や着物などを特別展示いたします。 時代が大きく変わるこの時―。〈希林さん〉を失った私たちが、自分を使い切って生きるための、何らかのヒントが見つかるはずです。 【会場】西武渋谷店 A館7階=特設会場 【開場時間】 月~土 10:00~21:00 / 日・祝 10:00~20:00 ※入場は閉場の30分前まで ※最終日(4月7日)は17:00時閉場

第22回大手拓次 薔薇忌

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:30 に投稿
大手拓次の命日に合わせて毎年行われている薔薇忌に合わせて墓前祭および朗読会を行います。 13:00~13:15  墓前祭  献花と朗読 13:30~14:50  講演会  演題:「神話の中の詩人、大手拓次」、講師:坪井秀人氏(国際日本文化研究センター教授) 15:00~16:00  朗読会  大手拓次研究会による詩の朗読 〔会場〕安中市磯部温泉会館(安中市磯部1-12-21) ※温泉会館は詩碑公園内赤城神社の隣です。駐車場は鉱泉橋脇の磯部簗駐車場も使用できます。 〔定員〕50名 〔申込方法〕電話でふるさと学習館へ(当日受付可) 〔協力〕大手拓次研究会