植物の力 拡大する日本画 岩田壮平|浅見貴子

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:35 に投稿
現代日本画の登竜門、東山魁夷記念日経日本画大賞展の大賞受賞者・岩田壮平(第6回 2015年)、浅見貴子(第7回 2018年)を紹介します。 岩田壮平は幼少より華道に親しみ、後に日本画家として花を探究し、写実から感覚へ昇華した夢幻の世界は、人々の五感をゆさぶります。一方方、浅見貴子は独特の技法をもって、水墨に新たな地平を拓き、樹々をめぐるモノクロームの世界に心地よい風と光をみたします。 植物は、束山魁夷もひたむきに追い求めた自然の賛歌。多様に広がる日本画をさきがける二人の世界観は、ともに生の輝きをもたらす植物の力と日本画の将来を映し出します。 瀬戸内国際芸術祭2019開催のこの春、野に遊び、花にたわむれるように作品をお楽しみください。 前期:4月13日(土)~5月7日(火) 後期:5月10日(金)~6月2日(日) ※展示内容と配置が変わります(前期=1F 浅見・2F 岩田 後期=1F 岩田・2F 浅見)

五十嵐健太 写真展 ~ 飛び猫・フクとマリモ・ねこ禅 ~

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:35 に投稿
五十嵐健太氏(1984年~)は、千葉県出身の写真家で、これまでに10万点以上の猫の写真を撮影してきました。五十嵐氏がカメラを通して写し出す世界は、本来猫が持つ野性的で躍動的な部分と、猫特有の「きまぐれ」な性格を、愛らしさとともに表現しています。単純に「かわいい」だけではなく、思わずほほ笑んだり、食い入るように見つめたりと、いつの問にか五十嵐ワールドに引き込まれてしまいます。 また、彼の撮った写真は文具や印刷物などに多数採用され、特に写真集「飛び猫」「フクとマリモ」は、テレビや新聞など数多くのメディアでも取り上げられ、これまでに出版した猫の写真集の累計発行部数は10万部を超え、話題となっています。このほか猫に関するイベントの企画を行うなど、猫に対する彼の熱い思いが伝わってきます。 本展では「飛び猫」「フクとマリモ」「ねこ禅」の3タイトルから約100点の作品を展示します。ぜひ、猫の持つ魅力を引き出した作品を存分にお楽しみください。きっととりこになります。 【ギャラリートーク&サイン会開催】 ①3月16日(土)11:00~ / ②5月6日(月・祝)14:00 ※サイン会には写真集が必要です。

コレクション展Ⅰ 特集「境界のむこう」

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:35 に投稿
2019年度コレクション展の第Ⅰ期では、「境界」をテーマとして展覧会を開催します。 私たちの身の周りには、大小さまざまな境界が存在するようです。個々の境界は、緩やかに変化し、移動し、新しく生まれて消えることもあるのではないでしょうか。しかし、境界というものが無くなることはありません。事物を区分する境界は、乗り越えることがときに困難であり、ときに不可能なこともあるでしょう。一方で、境界の存在ゆえに守られているものもあれば、さらに、境界による線引きがあるからこそ、つながりを再認識し、相互の濃密な結びつきが生まれる可能性があるのかもしれません。 本展では、当館コレクションの名品を「境界」にかかわる6つのテーマに沿って展示します。多様なジャンル・時代の作品が、自分がいる境界のこちら側と、むこうにある世界を見つめるためのきっかけとなれば幸いです。 前期展示:3月16日(土)~5月6日(月・休) 後期展示:5月8日(水)~6月23日(日) 【会場】 兵庫県立美術館 常設展示室(1階、2階)

ミュシャの想い

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:35 に投稿
19世紀末にデザイナーとしてパリで一躍その名を馳せたアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、1900年にパリで開かれた万国博覧会で数多くの仕事を依頼されます。その中でもボスニア・ヘルツェゴビナ館の壁画の仕事をきっかけとして、ミュシャは祖国チェコの人々の役に立ちたいという想いを強くします。その後アメリカに渡って祖国への貢献を実現するための資金集めを行い、1910年にチェコに帰国します。そして《スラヴ叙事詩》を始めとして、祖国のための作品を数多く制作しました。 本展ではミュシャの万博以降の作品の変化をたどり、チェコに対する想いを実現した彼の画業後半期の作品を中心にご紹介します。パリ時代の優雅な女性像のポスターが有名なミュシャですが、本展ではグラフィック作品だけではなく、特に大型油彩作品や彫刻、習作など、ミュシャの息遣いを直接感じられる肉筆の作品をお楽しみください。また《スラヴ叙事詩》全20作品の大型画像のプロジェクターによる展示も行います。 協力:OGATAコレクション、箱根ラリック美術館

朝鮮王朝末期の輝き・語り継ぐ朝鮮の美

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:34 に投稿
朝鮮王朝(1392年~1910年)は519年の長きにわたり朝鮮半島を統治した王朝でありました。初期の王朝支配体制確立期から日本・清の侵略による王朝の動揺期、政治の安定期から世界の潮流が押し寄せた王朝後期へと続きます。そして朝鮮王朝末期は上流階級の文化が一般社会に広がりを見せた時代でした。そこにはより朝鮮らしい鮮やかな色彩を追及し、個性を生かそうとする流れも生まれました。たとえば、男性が持つ文房四宝などに見る道具の多様化、女性用の家具に見る色彩装飾などにその輝きが現れてきます。また、王朝時代末期の美術工芸品には混乱した社会情勢から王朝文化を逞しく継承する姿も見て取れます。 本展覧会では、朝鮮王朝末期の文化と輝き、そして近代以降の王朝文化継承の過程で生まれた書、工芸、絵画など、約70点を出品します。 併せて、2017年にユネスコ「世界の記憶」に登録された高麗美術館所蔵の「朝鮮通信使」資料も特別展示します。

ギャラリー開設10周年 土蔵が見守る 京のとらや 展

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:34 に投稿
虎屋は京都で生まれ、明治の東京進出後も京都の店を大切に守ってきました。京一条の地には、江戸の昔から残る土蔵が今も変わらぬ姿をとどめています。今回はギャラリー10周年を記念し、創業の地、京都でのあゆみを振り返ります。 ※毎週日曜日午後2時より展示解説を行います。(予約不要)

堀辰雄と旅

ARTLOGUE 編集部2019/03/12(火) - 02:34 に投稿
堀辰雄は、昭和12(1937)年に京都を滞在中に初めて奈良を旅行します。 その後、昭和14年に神西清と共に再び奈良を訪れ、昭和16年には一人で奈良、京都、神戸や倉敷にまで訪れています。昭和18年にも多恵夫人と共に奈良を訪れるなど、何回も大和を訪れて古代日本の美術に触れることになります。 今回は、後に『大和路・信濃路』に結びついた大和路への旅について、書簡や作品などの関連資料を交えながら、堀辰雄の世界を紹介いたします。