展覧会タイトル発表!!岡山芸術交流2019は「IF THE SNAKE もし蛇が」

ARTLOGUE 編集部2019/03/16(土) - 00:11 に投稿

2016年の開催から今年二回目を迎えるアートプロジェクト「岡山芸術交流」。

アーティスティックディレクターをピエール・ユイグが務める今回、タイトルが「岡山芸術交流2019『IF THE SNAKE もし蛇が』」に決定しました。
タイトルはユイグによるもの。

今回のタイトルは見慣れた世界とは異なる世界(の存在)の可能性を示唆するものといえるだろう。

とのことです。9月の開催に向けて、現在岡山市内でプレイベント「A&C」も実施、カルチャーゾーンを中⼼としたエリアにある映画館、美術館、神社のパブリックスペースに、無料で鑑賞できる現代アート作品が⻑期間展⽰されています。

プレイベントも含め街全体が美術館になったかのように、現代アートとの出会いが楽しめる岡山芸術交流。

詳細は今後随時発表されるとのことですが、ユイグのディレクションで岡山にどんなアートが、どんな世界が出現するのでしょうか。

 

開催概要

植物から汲み出す「日本の色」<br>人と自然の深いつながりから文化は生まれる

赤坂志乃2019/03/15(金) - 23:57 に投稿

culture×nature→future

暮らしもアートもすべての源は自然にある。art×somethingの一つの試みとして、culture×natureをテーマに記事をお届けします。前編は「日本の色」と題して日本の伝統の色を巡る取り組みを、後編は「Where culture meets nature」展をご紹介します。

 

V&A博物館に永久コレクションされた吉岡幸雄さんの植物染め

 

茜色、刈安(かりやす)色、柳色…。日本古来の植物染めで再現した「日本の色」が、イギリスのヴィクトリア&アルバート(V&A)博物館に永久コレクションとして収められ、2019年1月27日まで「Fashioned from Nature」展の一環として特別展示されています。

重要文化財東寺学衆方評定引付修理完成記念「東寺文書をまもり伝える」

ARTLOGUE 編集部2019/03/14(木) - 02:34 に投稿
東寺に伝来した文書は、東寺文書と呼ばれ、わが国でも最高の古文書群の一つです。政治・経済・社会・文化のあらゆる分野を網羅し、日本中世史研究の第一級の資料です。東寺では、宝蔵や西院御影堂において、各組織や庄園の箱にわけて、厳重に保管・管理されていました。特に御影堂に伝わった文書は、重要なものが多く、江戸時代に巻子や掛幅に仕立てられました。これが現在の重要文化財東寺文書六芸之部、千字文之部、五常之部などにあたります。 また、東寺の各組織には、「引付」と呼ばれる議事録が多く伝わりました。学衆方評定引付は、学衆方という教学組織の会議録で、廿一口方、鎮守八幡宮方の引付とともに東寺を代表する引付です。東寺所蔵の学衆方評定引付は101冊あり、主として室町~戦国時代のものです。虫損やいたみが激しいものもみられたため、平成二十四~三十年に国庫補助事業による修理が行われました。 今回の特別展では、重要文化財東寺学衆方評定引付の修理完成を記念して、東寺文書のかたちと保存に焦点をあてて、様々な文書を選りすぐり展示します。この特別展を機に東寺千二百年の寺宝に触れていただければ幸いです。

春季企画展「土器怪人土偶怪獣 松山賢展」

ARTLOGUE 編集部2019/03/14(木) - 02:33 に投稿
縄文土器・土偶が怪人になった彫刻、縄文時代にいた動物や幻獣が文様を身にまとって怪獣になったテラコッタ、焼き飛行体、焼き地球、火焔型土器皿などの焼きもの、「怪人図」「怪獣図」、渦巻文様の線刻に包まれた津南町風景の油彩、水彩、アクリル画など、約100点を展示します。 「なじょもん」野外の竪穴住居を復元した「縄文ムラ」で、縄文時代と同じように薪で野焼きした陶彫です。

はじめての古美術鑑賞 ― 絵画のテーマ ―

ARTLOGUE 編集部2019/03/14(木) - 02:33 に投稿
日本の古美術は、西洋美術と比べて敷居が高いうえ地味で分かりにくい、と思われている方も多いのではないでしょうか。これらの声に応えて、根津美術館では2016年に「はじめての古美術鑑賞 ― 絵画の技法と表現 ―」を開催し、好評を得ました。今回はシリーズの4回目として、近世以前の日本絵画の「テーマ」を知るための展示を企画いたしました。 日本での本格的な絵画制作の黎明期である飛鳥・奈良時代(7~8世紀)の遺品は少なく、わずかな例外を除くとそのほとんどが仏教関係の作例となっています。この状況は平安時代に入っても統きますが、平安時代後1切(11世紀)以降、王朝文学が盛んになると、多くの物語絵巻が描かれて隆盛を迎えます。その後、鎌倉時代後期(13世紀)になると、禅の興隆とともに、中国からもたらされた禅宗関係の人物画などが多数描かれるようになり、やがて室内を飾る扉風や襖にも中国の故事などが採用されることが一般的になりました。 今回は、日本における絵画のテーマの変遷をたどりながら、水墨画の作例を中心に、様々な絵画の主題をご紹介いたします。なかには一目見ただけでは分かりにくいものもありますが、この展覧会でその意味を知ることで、より深い作品理解へと繋がれば幸いです。

萬画家・石ノ森章太郎展

ARTLOGUE 編集部2019/03/14(木) - 02:33 に投稿
マンガ家として『サイボーグ009』『仮面ライダー』『佐武と市捕物控』など数々のヒット作で知られる石ノ森章太郎(1938-1998)は、エンターテインメント作品を量産する一方で実験的作品『章太郎のファンタジーワールド ジュン』や『マンガ日本経済入門』など画期的なテーマにもチャレンジし続け、万物を表現できるメディアとしての<萬画>を提唱しました。また、後進育成のための、マンガ入門書やエッセイ刊行の他、晩年は郷里貢献活動として、「マンガを活かした街づくり」に尽力するなど、教育者や作家、社会企業家(社会変革の担い手)としての側面も併せ持ちます。 石ノ森の<萬画宣言>は当初、「カルチャーに依存した、サブカルチャーとしての漫画」からの脱却でした。漫画は、コマ絵と呼ばれる1枚のスケッチから、手塚治虫らの活動を経て、絵画や映画と同じ芸術の一分野となりました。そして石ノ森は、手塚の歩んだ道を引き継ぎ、マンガをあらゆる事象<森羅萬象>を表現できるマルチメディアとしての<萬画>へと進化させたのです。彼の遺業の総体を振り返る時、<萬画>は教育や文化・社会現象など、人の営み全てに関わりながら拡がりをみせる萬画家・石ノ森章太郎の人生観そのものです。 現在、未完であった代表作『サイボーグ009』は、彼の意志を継ぐ者により完結され、また東日本大震災で被災した郷里では、石ノ森作品に励まされた人々が震災復興に奮闘しています。<萬画>は、石ノ森没後もその可能性を拡げながら、<希望の光>として私たちの心を照らし続けています。本展は「世界一多作なマンガ家」の多様性、先見性を顕彰するものです。

デジタル時代だからこそ、身体性を伴うアナログなデジタル写真を撮るアーティスト・顧 剣亨(コケンリョウ):「sanwacompany Art Award / Art in The House 2019」グランプリ受賞

ARTLOGUE 編集部2019/03/13(水) - 18:48 に投稿

現代アートの分野で活躍する新進気鋭のアーティストをサポートすると共に、より良い LIFE スタイル「アートのある暮らし」を提案する作品展示プランのコンペティション「sanwacompany Art Award / Art in The House 2019」。

レベルの高い作品展示プランに審査が難航する中、94組もの応募の中から、グランプリ、「サンワカンパニー社長特別賞」、ファイナリストに5組のアーティストが選出されました。彼らの応募プランのコンセプトやこれまでの活動、そしてこれからについてお話を伺います。


第一回目は《Inbetweening》グランプリを受賞した顧 剣亨(コ ケンリョウ)さんです。

※グランプリ受賞作品《Inbetweening》の展覧会を現在開催中です。展覧会詳細は以下よりご確認いただけます。
顧 剣亨「Inbetweening」:sanwacompany Art Award / Art in The House 2019 グランプリ作品展 

前原冬樹 木彫 ― 木に刻む時の記憶

ARTLOGUE 編集部2019/03/13(水) - 02:35 に投稿
どこから見ても本物にしか見えない…その精緻で写実を極めた類稀な技巧を超絶技巧と評されることも多い前原冬樹。一つの木の塊から細密にもののかたちを彫り出し、油彩で質感や風合いを表現することで、懐かしくも失われゆく風景や、ものの朽ち果て際の美しさをモチーフに作品をつくり続けています。 1962年、東京都に生まれた前原冬樹は、20代の頃、プロボクサーとして10年間活動。引退後は、32歳で東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻に入学。1998年、卒業制作として絵画と木彫による半立体の作品に取り組んだことを機に、以後、独学で木彫の道を歩む、異色の経歴を持つ作家です。 錆び付いた非常階段にそっと置かれた小さな折り鶴、使い込まれた自転車の皮のサドル、皿にぽつんとのせられた梅干し…前原冬樹ならではの感性によって生み出されるそれらの作品をじっと見つめていると、心に降り積もった記憶のかけらを凝縮した風景が鮮やかによみがえってきます。 本展は、前原冬樹の初期の作品から最新作まで約40点をご紹介する、西日本初の本格的な個展です。前原冬樹の木彫作品を存分に愛で、ご堪能いただければ幸いです。

企画展 古墳文化の珠玉

ARTLOGUE 編集部2019/03/13(水) - 02:35 に投稿
現代の様々なアクセサリーの先駆けといえる「玉」文化は、古墳時代に花開きました。素材には色彩鮮やかな貴石、ガラス、金属など多様な種類を使い、勾玉、管玉、丸玉、切子玉などのさまざまな形の玉類が作り出されました。 しかし、古代の人々は、玉類を単にアクセサリーとして見ていたわけではありません。時のヤマト王権から下賜(かし)を受けたり、朝鮮半島など各地との外交交渉により入手したり、様々な政治・外交・交易の成果として玉類を得ていました。つまり、玉類の所有状況は、その人物の階層、職掌、性別などを考える有効な材料にもなるのです。 島根県は、古墳時代に全国屈指の玉類の生産地であったことは著名です。当県に関わりの深い「いにしえの玉」を通してみた古墳時代像を紹介します。