美の饗宴 若冲と祈りの美

ARTLOGUE 編集部2019/04/05(金) - 02:31 に投稿
今春、開館21周年を迎える細見美術館は、新しい時代の幕開けに臨み、細見コレクションの原点、若冲と宗教美術の展覧を行います。江戸時代絵画を代表する絵師として知られる伊藤若沖(1716~1800)。彼の精緻な彩色表現や自山闘達な水墨画風は、生きとし生けるものの姿を独自の視点で捉え、瑞々しい絵画世界を創り上げました。初期の代表作「糸瓜群虫図」をはじめ、館蔵の若沖作品の数々にその魅力を探ります。 一方若沖と並び、蒐集において特に情熱を傾けたのは宗教美術でした。仏像や仏画はもとより、神仏習合を物語る作品にも広く関心を寄せ、人々から祈りの心を託された諸像や荘厳具に気高い尊さを見出したのです。重要文化財「刺繍大日如来像」、同「線刻十二尊鏡像」などいずれも小品ながら、隠やかな仏の笑みは今もなお、人々に美しく生きる心の在りようを示すかのようです。 若沖と宗教美術、両者に通じるのは表現対象に真撃に向き合い、美に昇華させた作り手の崇高な精神ではないでしょうか。自然や神仏への敬意、それを見事に造形化した日本美術の豊かさをご堪能ください。

芹沢銈介の屏風

ARTLOGUE 編集部2019/04/05(金) - 02:31 に投稿
「芹沢銈介の屏風」展では、「四季曼荼羅図二曲屏風」「丸紋いろは六曲屏風」「四季文尽くし四曲屏風」など、屏風の名作を中心に、着物やのれんなど80点の芹沢銈介作品をお楽しみいただきます。 展示室の後半には、芹沢の収集品から日本の屏風や絵本などを展示します。芹沢が愛蔵していた「誰が袖屏風」(桃山時代)をはじめとして、大津絵、泥絵、丹緑本、奈良絵本、菓子のひながた本など、芹沢が愛した貴重な品々50点をご紹介いたします。

葬り去られた戦争の記憶、展示ケースはなぜ空っぽに?<br>歴史のタブー、現代社会の問題にアートで照射する藤井光 | 表現の不自由時代 06

鈴木 大輔2019/04/04(木) - 14:41 に投稿

連載「表現の不自由時代」では、アーティストの活動や軌跡、「表現の自由」が侵された事例などをインタビュー形式でお伝えします。

本連載を通じて、「表現の自由」について考え、議論するきっかけが生まれ、より健全かつ自由な表現活動が出来る社会になることを期待しています。

掲載予定アーティスト
会田誠、岡本光博、鷹野隆大、Chim↑Pom 卯城竜太、藤井光、ろくでなし子、他

 

〈表現の不自由時代 バックナンバー〉

第一回 ルイ・ヴィトンや日清食品からの圧力のみならず、殺害予告、通報にも屈せず表現をつづけるアーティスト 岡本光博

第二回 なぜ女性器だけタブーなのか? 権力による規制に、アートの力で笑いながら疑問を投げかける ろくでなし子

第三回 エロや政治的表現で度々抗議を受けている会田誠。美術業界は自由?

花鳥虫魚を描く ― 応挙・広重・シーボルト ―

ARTLOGUE 編集部2019/04/04(木) - 02:31 に投稿
所蔵品の中から、動物や植物など生きものの姿や形をとらえた絵に着目して、浮世絵版画も含めた江戸時代以降の日本の絵画と、19世紀以降のヨーロッパで制作された版画を選び、両者を同時にご覧いただく、当館として初めての展覧会です。日本の絵画は、円山応挙の写生図をはじめ、葛飾北斎や歌川広重など著名な絵師が描いた浮世絵版画と、熊谷守一や高間惣七の油彩による現代の静物画を展示します。 ヨーロッパの版画は、シーボルトが出版した『日本動物誌』と『日本植物誌』から手彩色による石版画を展示し、同時期に出版されたイギリスの野生植物図譜やアジアの鳥類図譜も紹介します。 ※会期中展示替え有り。 前期:4月14日(日)~5月6日(月・振) / 後期:5月8日(水)~6月2日(日) ※重要文化財「枯木鳴鵙図」宮本武蔵筆は、前期(4/14~5/6)に展示します。 ※特別出陳 国宝「青磁 鳳凰耳花生 銘万声」は、全期間展示します。

伊豆半島仏像めぐり ― 伊豆13市町の仏たち ―

ARTLOGUE 編集部2019/04/04(木) - 02:31 に投稿
火山が生んだ大地を大小の河川や海が長い時をかけて刻み、複雑で美しい地形を作リとげた伊豆半島。変化に富む地形は、人々の多様な営みを生み、地域ごとに特色ある歴史を紡ぎ出してきました。本展は、伊豆に存在する7つの市と6つの町からそれぞれ1点ずつ仏像を選び、展示いたします。時代は平安時代から江戸時代まで、大きさも選ばれた基準も様々ですが、それぞれ各地の人々の信仰を集め、守り伝えられてきた貴重な文化財です。13市町出身の個性的な仏像との出会いを通じて、伊豆の歴史と文化に触れ、その魅力を再発見していただければ幸いです。

画家たちの旅 ― 梅原龍三郎、牛島憲之、ルノワールが見た風景 ―

ARTLOGUE 編集部2019/04/04(木) - 02:31 に投稿
画家たちは旅をして、風景や人々と出会い、新しい絵画を生み出してきました。本展では、梅原龍三郎、牛島憲之から印象派の画家たちまで、旅からインスピレーションを得た絵画の数々をご紹介します。

服部一郎コレクション近現代絵画展 色彩を観る

ARTLOGUE 編集部2019/04/04(木) - 02:31 に投稿
本展覧会では、コレクションの作品を、色の使い方に注目して展示致します。画面のある場所にその色を置くことによって、作品にどのような効果が及ぼされるのか。本展示が作品により深く親しみ、楽しんでいただくための一助となれば幸いです。 前期:2019年4月12日(金)~9月29日(日) 後期:10月12日(土)~2020年3月8日(日)

清方と金鈴社の画家たちー吉川霊華・結城素明・平福百穂・松岡映丘ー

ARTLOGUE 編集部2019/04/04(木) - 02:31 に投稿
大正期の鏑木清方の歩みは、日本画壇での地歩を固めるとともに、独自の芸術の創造を模索する道のりで、浮世絵の伝統を継ぐ美人画家として知られてもなお、新たな作域を求め続けました。 その頃、清方が重視していた活動の場に、官設の公募展である文展や帝展に次いで研究団体「金鈴社」がありました。大正5年(1916)に結成された金鈴社には、清方と当時、画壇の中堅だった吉川霊華、結城素明、平福百穂、松岡映丘が名を連ねました。それぞれが自由な研究と創作を行い、作品を発表し、互いに批評する。それを各々が制作に活かす会の活動は、大正11年(1922)まで続きました。 清方は、金鈴社同人との交流を通して次第に風景画に傾倒し、風景の詩的世界を美人画に取り入れる新たな画風の確立へ歩みを進めました。 本特別展では、清方の大正期を振り返るとともに、金鈴社とのかかわりをご紹介します。

明大コレクション「中国鏡」

ARTLOGUE 編集部2019/04/04(木) - 02:30 に投稿
明治大学博物館 常設展示室 考古部門エリア内にて、期間限定で中国鏡コレクションを公開しています。どなたでも入場無料で展示をご覧いただけますので、お気軽にお立ち寄りください。※小規模展示ですので、他の展示と併せてお楽しみください。

とりもどすきずな つながるみらい

ARTLOGUE 編集部2019/04/04(木) - 02:30 に投稿
2011年3月11日の東日本大震災により多大な被害を受けた東北の被災地では、被災直後から文化芸術による支援活動が行われました。福島県でも避難所でのコンサート、仮設住宅でのワークショップ、伝統芸能の支援、地域産業とのコラボレーションなど、さまざまなスタイルの支援がありました。被災者・被災地と支援者・全国の親密な交流は復興に向かう福島の大きな支えでした。 本展では、震災直後から活動を開始し、現在まで変容を重ねながら継続、発展している7つのアートプロジェクトをご紹介します。震災から9年目の福島で、あらためて震災のなかで生まれた文化芸術のムーブメントを捉え、2011年以降の交流を未来に届ける場とします。 【会場】 福島県立博物館企画展示室・エントランスホール