大竹伸朗 ビル景 1978-2019

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:32 に投稿
大竹伸朗は1980年代初めにデビュー以降、絵画を中心に、印刷、音、写真や映像などの多彩な表現を展開し、その活動は現代美術の世界だけでなく、文学やデザインなど、幅広いジャンルに影響を与えてきました。その中で、本展では、1970年代から現在までの約40年間にわたり、大竹が制作し続けてきた「ビル景」シリーズに焦点をあてます。 「ビル景」とは、現実の風景をそのまま描いたものではなく、大竹の中に記憶された香港やロンドン、東京といった様々な都市の湿度や、熱、騒音、匂いなどがランダムにミックスされ、「ビル」という形を伴って描き出される仮想の風景です。 今回、多数の未発表作品から最新作まで800点以上を調査し、ビルシリーズ全作品集の発行とあわせて、可能な限り展示することで、「ビル景」シリーズの全貌を明らかにします。 デジタル技術全盛の現代において、一人のアーティストが数十年に渡り、自らの手で絵を描き、作り続けることの意味とは何か。本展を通じて、それを感じていただければ幸いです。

小企画展「荒木十畝 ― 大村市所蔵作品による」

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:32 に投稿
現在の大村市(当時:長崎県東彼杵郡大村久原郷)に大村藩士・朝長兵蔵の次男として生まれた荒木十畝(本名:悌二郎、1872-1944)は、明治25(1892)年荒木寛畝に入門、翌年には寛畝の娘と結婚し「十畝」の号を授けられます。明治28(1895)年、日本美術協会展で一等褒状を受賞し頭角を現すと、以降、日本画会や読画会といった画会の設立にも参加して存在感を強めていきます。当時の日本画壇は、横山大観、菱田春草らを擁する日本美術院をはじめ、様々な主義主張を掲げる団体が登場し、大きなうねりをみせていました。このような状況のなか、十畝は明治40(1907)年設立の正派同志会の幹事長となるなど、いわゆる旧派系画家の代表格と目されるようになりますが、制作のうえでは守旧漸進主義ともいうべき立場をとり、伝統的な画法を基礎としながら、新たな表現を模索し続けました。 十畝ゆかりの地である大村市には、掛軸、屏風などの絵画作品に加えて、写生帖や下絵など、制作の背景に迫ることのできる貴重な作品・資料が所蔵されています。これら資料には、十畝のみずみずしい感覚が率直に表現されており、それ自体が作品としての魅力を湛えています。 本展では、大村市が所蔵する貴重な作品・資料を通して、十畝の絵画世界に迫ります。 【会場】 常設展示室 第1・2室

THEドラえもん展 OSAKA 2019

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:32 に投稿
1970年の誕生以来、日本中にたくさんの夢を届けてくれた、ドラえもん。本展はドラえもんと出会い、夢を膨らませ、世界を舞台に活躍するアーティスト28組と「ドラえもん」が出会う特別展です。アーティストによってつくりあげられたのは、誰も見たことのない「ドラえもん」、世界にひとつだけの新しい「ドラえもん」であり、ジャンルを超えた独創性豊かな現代アートであるとともに、「ドラえもん」への想い溢れる作品となっています。 【参加アーティスト】 会田 誠、梅 佳代、小谷元彦、鴻池朋子、佐藤雅晴、しりあがり寿、奈良美智、西尾康之、蜷川実花、福田美蘭、町田久美、Mr.、村上隆、森村泰昌+コイケジュンコ、山口 晃、渡邊 希、クワクボリョウタ、後藤映則、近藤智美、坂本友由、シシヤマザキ、篠原 愛、中里勇太、中塚翠涛、増田セバスチャン、山口英紀+伊藤 航、山本竜基、れなれな(中島玲菜)(50音順・敬称略)

企画展示「標本を未来に引き継ぐ ~ 新収資料展2019 ~」

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:32 に投稿
自然史博物館では、常設展で展示されているものだけでなく、収蔵庫に170万点を超える標本を収蔵しています。これらの標本は博物館学芸員が収集したものだけでなく、市民からの寄贈や震災などの自然災害や施設の閉鎖により廃棄される可能性のあったものをレスキューすることで加わったものもあります。博物館に収集された標本群は、展示に用いられるだけでなく、研究や教育など様々な目的で使用され、社会の共有財産として未来に引き継ぐことが、博物館の使命のひとつでもあります。 今回開催する企画展示では、主に2011年以降に当館で収集された標本を展示し、その標本の意義と博物館での資料収集活動について紹介します。岐阜県熊石洞で採集された哺乳類化石、鳴橋直弘氏(富山大学名誉教授)のバラ科・ユリ科のコレクション、昭和5年に閉館されその後ほとんどの行方が分からなくなっていた舞子介類館の貝類標本、2017年に淡路島に漂着したオキゴンドウの骨格標本などを展示します。

大恐竜展 in なんば ~ よみがえる地球の絶対王者 ~

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:32 に投稿
全⾧12mを超えるティラノサウルスのロボットや貴重な全身復元骨格を紹介。最新の研究に基づき謎に満ちた恐竜の姿にせまります! 子供から大人まで、私たちの心をつかんで離さない「恐竜」。1億6000万年以上という長い時代、地球の絶対王者であった恐竜は、唯一の手がかりである「化石」を元に、発掘、調査、研究というプロセスを経ることで、その謎に満ちた姿が少しずつ明らかになってきました。 最新の研究では、「鳥類は恐竜の子孫」であることが分かりつつありますが、まだまだ未解明の部分も多く、私たちの興味が尽きることはありません。本展では、恐竜の姿を復元したロボットや全身復元骨格などを通して、恐竜の誕生から絶滅まで、時代を追って恐竜の姿を紹介。これほどの長きにわたり繁栄し続けた恐竜の謎について、最新研究を踏まえて紹介します。 【開館時間】 11:00~18:00 ※土日祝休日は10:00開館 ※入館は閉館の30分前まで

北斎漫画と富嶽三十六景

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
葛飾北斎(1760-1849)は、90歳で没するまでの約70年問にわたり、狂歌絵本、読本、絵手本、錦絵、肉筆面など様々な分野で活曜しました。その画業は、在世当時からヨーロッパに伝わり、特に「北斎漫画」は、ヨーロッパでジャポニスムがおこるきっかけとなったともいわれています。 天保2年(1831)頃より西村永寿堂から刊行された「富嶽三十六景」は、当時の富士信抑の盛行を背景に、斬新な構図や西洋から輪入された化学顔料べロ藍による鮮やかな発色で入気を博しました。「富嶽三十六景」の作品の中には、「北斎浸画」の人物ポーズや構図等を生かして描かれたと思われる箇所がいくつかみられます。本展では、その関連性を考察しつつ「富嶽三十六景」全46図を一挙公開します。

佐々木龍彦 ガラス展 ~ 硝子絵物語 ~

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
山梨県に工房を構える佐々木龍彦さんはさまざまな技法をあやつり、多彩な作品を生みだしています。やわらかく光を宿す吹きガラスや四季折々の花鳥風月が彫刻されたサンドブラスト技法など、繊細な色彩と技が織りなす佐々木さんの世界をお楽しみください。 作家在廊日: 4月13、14、28、29日

PRAYER FOR FERTILITY 豊穣の祈り

ARTLOGUE 編集部2019/03/30(土) - 02:31 に投稿
人類の発祥はアフリカ大陸で、そこから世界中に散らばっていきました。その過程で、狩猟や農耕の様々な手法が考え出され、それと同時に様々な文化が生まれました。生きてゆくためには豊かな実りが必要ですし、それが子孫繁栄にも繋がっていきました。豊穣多産はそれぞれの民族の願いであり、神に祈り、感謝をする儀礼が生まれました。それらに使われる彫像、マスク、テキスタイルや道具には生きるための切実な祈りが込められています。 今回の展覧会では、アフリカ、オセアニア、インドネシア、フィリピンやアジアの民族の豊穣の祈りに関する美術を紹介します。