イラストレーター 安西水丸

ARTLOGUE 編集部2018/08/04(土) - 16:20 に投稿

安西水丸は、1970年代より小説、漫画、絵本、エッセイや広告など多方面で活躍したイラストレーターです。はじめ広告代理店や出版社に勤め、デザイン等の仕事をしながら、嵐山光三郎の勧めで『ガロ』に漫画を掲載、南房総での幼少期を題材とした『青の時代』が高い評価を受けます。独立後は、村上春樹をはじめとする本の装幀や、『がたん ごとん がたん ごとん』などの絵本、和田誠との展覧会、広告や執筆活動など幅広く活躍しました。「その人にしか描けない絵」を追求し、身近なものを独自の感性で表現した作品は、私たちをユーモアと哀愁あふれる世界へと誘います。本展では、「小さい頃よりずっと絵を描くことが好きだった」という安西の幼少期から晩年に至るまでの足跡を、原画と資料あわせて700点以上によりご紹介します。

起点としての80年代

ARTLOGUE 編集部2018/08/04(土) - 16:19 に投稿

1970 年代のコンセプチュアルでストイックな表現に対する反動から、80 年代の日本では絵画や彫刻の復権が唱えられ、好調な経済状況を背景として、色彩豊かで伸び伸びとした筆遣いの「ニュー・ペインティング」などが広まりました。

しかし、90 年以降の美術は、むしろ「おたく」など80 年代のサブカルチャーに影響を受けた表現が主流となります。そのため、それ以降、80 年代の美術は参照されることが少なくなってしまいました。近年、「具体」や「もの派」など1970 年代までの戦後日本美術に関する研究が国内外で急速に進んでいます。今こそ、70 年代と90 年代のはざまにある80 年代の日本美術について深く見つめる時期に来ていると言えます。約30 年を経た今日から振り返ると、80 年代は、今日の美術において重要なインスタレーションという形式、作品制作への参加や社会との関係への意識、オルタナティブ・スペース、 メディア・アート、「美術」という制度を相対化する視点、日常性や軽やかさを大切にする感性などが新たに生まれた、充実した時代であったことがわかります。本展では今日の視点から80 年代の日本の美術を見詰め直し、「起点」となる作品を紹介します。
 

 

同世代作家によるジョイント展 海老原 政秋油絵展・米倉 秀一絵画展・竹 道久作品展

ARTLOGUE 編集部2018/08/04(土) - 02:30 に投稿
長島美術館の貸会場で、鹿児島出身の作家、 海老原 政秋氏・米倉 秀一氏・竹 道久氏の3作家によるジョイント展を開催します。 未発表作品や新作もあり、期間中は、作家の方もいらっしゃいます。 それぞれが思い描き、創り上げた個性豊かな作品約60点を、桜島を一望する美術館の景色とともにお楽しみください。

モダンアート展 MODERN AND CONTEMPORARY ART 現当代藝術展

ARTLOGUE 編集部2018/08/04(土) - 02:30 に投稿
「今は科学と機械の時代、抽象芸術こそ、この時代の芸術表現である。」西洋芸術史学家は、抽象芸術について工業文明独自の時代精神を十分に表現していると語った。  このたび蝸廬美術館は、抽象表現絵画を中心に、近現代を代表する名作家の作品を展示します。 【出品作家】 トゥールーズ=ロートレック / ジャクソン・ポロック / ポー

アートと科学:電磁波で観たフラアンジェリコの壁画

ARTLOGUE 編集部2018/08/04(土) - 02:30 に投稿
紀元前6000年頃から人類は石灰と土を用いて絵を描いてきました。現代ではフレスコ画と呼ばれるその技法による作品は、世代を超えた修復家によって美しく伝えられています。1970年代以降は修復前の作品理解のため、科学調査が積極的に導入されるようになりました。 本講演では、ルネッサンス時代の代表的な壁画のひとつであるフラアンジ

ヒロシマ・アピールズ展

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 21:40 に投稿
「ヒロシマ・アピールズ」ポスター第1作「燃え落ちる蝶」亀倉雄策(1983)


原爆の記憶を絶やすことなく、平和を希求する想いを広く伝えようと、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)とヒロシマ平和創造基金、広島国際文化財団が行っている
「ヒロシマ・アピールズ」。純粋に中立な立場から「ヒロシマの心」を訴える「ヒロシマ・アピールズ」ポスターを毎年一名のグラフィックデザイナーが制作し、国内外に頒布する活動を続けています。

本展ではその第1回となる1983年に制作された亀倉雄策(1915-1997)の『燃え落ちる蝶』より今年度まで、全21作品を紹介。さらに、13歳のときに被爆し、平和への願いを込めた100枚のポスター制作に挑んだ広島出身のデザイナー、片岡 脩(1932-1997)の作品も特別展示します。

デザインによって伝えられる鮮明なメッセージ。ヒロシマの記憶と未来への願いについて、多くの方々と考える機会となれば幸いです。

enocoおしゃべり美術館

ARTLOGUE 編集部2018/08/03(金) - 21:37 に投稿

この夏、大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)では子どもも大人も楽しめる展覧会「enocoおしゃべり美術館」展を開催します。近年、全国の美術館ではキッズデーや会場で会話OKなフリートークデーを設ける施設が増えてきています。日本の美術館では、静かに黙って作品鑑賞をすることがマナーとして一般的ですが、作品をみて感じたこと、考えたことなどを複数人で共有することで、新しい気付きや価値観にふれることが出来ます。

本展では、展覧会場内での対話は終日OK。作品をじっくりみて、一緒に鑑賞している人達と作品についてぜひお話してみてください。会期中の週末にはイベントを開催します。スタッフのナビゲーションによって、美術に関する知識の差を気にすることなく作品鑑賞を楽しめます。また、会場内には鑑賞を楽しむヒントを書いたワークシートもご用意しています。親子での美術館デビューの場として、夏休みの宿題としてもぜひご活用ください。


■対話型鑑賞とは:ナビゲーターと一緒に、複数人で1つの作品をじっくりみて、感じたこと、考えたことを同じ場にいる人たちと共有しながら、作品をみていく鑑賞方法です。美術に関する知識がなくても、気軽に美術鑑賞を楽しむことができます。