新たな時代のジャポニスム旋風が巻き起こる、フランス・パリで日本の美を再発見~大規模な祭典「ジャポニスム2018」展覧会リポート!
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「ジャポニスム 2018」のシンボルマークは、日本の文化が堂々と海を渡って外へ出ていく、その旗印となるようにデザインされています。富士山、太陽、波は、古くから日本の文様などによく描かれるモチーフです。これらの要素を、シャープで現代的な造形と、海の深い青・太陽の赤・波の白の鮮やかなコントラストの色彩で表現してみました。いかがでしょうか?
「ジャポニスム」とは、19世紀中ごろからヨーロッパで始まった日本趣味・日本文化の流行を指す言葉。ちなみに英語ではジャポニ「ズ」ム、フランス語ではジャポニ「ス」ムだそう。今回の日本文化を世界へ発信する取り組み「ジャポニスム2018:響きあう魂」のタイトルは「ス」の方ですね。
どうぞお間違いなく!
アート、サイエンス、テクノロジー、クリエイティビティの境界を越えて、集団的創造をコンセプトに活動し、米メディアCNNの「最も感動した視覚的瞬間」にも選ばれるなど、世界的に高い評価を得ているウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」による大規模な展覧会です。デジタルで描かれた滝が高さ11メートルの壁から床へと流れ、来場者の足元で割れながら空間に広がっていく作品から、自分で描いた動物が世界を創っていく教育的な作品まで、大空間を生かしたさまざまな作品が展開されます。
公益財団法人佐川美術館では、開館20周年記念の特別企画展「生誕110年 田中一村展」を開催いたします。本年は田中一村(1908-1977)の生誕110年にもあたり、関西では10年ぶりとなる大規模な「田中一村展」を観覧できるまたとない機会になります。
田中一村は栃木に生まれ、幼少期より南画(中国の南宋画に由来する絵画)を描き、1926年に東京美術学校へ入学します。学校は2ヶ月で退学し、それ以降は特定の師にはつかず、独学で画家人生を歩み、千葉で20年間ひたすら写生に没頭します。そして、新しい創作への道を模索する中で、奄美大島へ渡り亜熱帯の植物や鳥などを題材にした日本画を描き、独自の画業を追い求めていきますが、生前それらの作品を発表する機会もなく無名のままこの世を去ります。本展では、生誕110年を迎える孤高の画家・田中一村の幼少期から青年期にかけての南画、南画との決別から新しい日本画への模索、そして琳派を彷彿とさせる奄美の情景を描いた作品まで、各時代の代表作を含む150点以上の作品により、「本道と信ずる絵」を求めた彼の創作の軌跡と一村芸術の真髄に迫ります。
本展では、田中一村記念美術館所蔵作品をはじめ、普段見ることができない個人蔵の作品を多数ご紹介します。是非この機会に田中一村作品をご覧ください。