あらゆる領域において情報が氾濫し、グローバル化と多様化が進む今日では、美術館における収蔵品の展示方法も、時代別・地域別という正統な方法が充分には機能しなくなってきています。実際のところ、欧米の現代美術館にはテーマ別で常設展を実施するところも出てきています。この展覧会は、当館のコレクションを19 のテーマに分けて紹介します。テーマとして選んだのは、いま改めて考えてみる意義が感じられるトピックで、それらは「作品の要素」と「描写の対象」に大別できます。展示作品は、テーマを象徴する典型的作品から意外に思えるような作品まで様々です。新収蔵品も約50 点含まれています。時代・地域・ジャンルなどの基本的な美術の枠組みを大前提に選んでいますが、多種多様な作品間のつながりが感じとれる組み合わせになっています。この特別な所蔵作品展は、各自が持つ美術についての知識を再確認するにとどまらず、新たな発見があり、美術を見つめ直すきっかけにもなるに違いありません。
本展のみどころ
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○ 当館の展示室すべてを使う、大規模なコレクション展(出品作品総数196 点)
○ 現代の美術を理解するのに役立つ19 のテーマ別の構成
○ 最新の美術状況を踏まえた、柔軟な類似関係をベースにした作品の組み合わせ
○ 新収蔵作品を多数初公開(約50 点)
開催情報
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【会期】2018 年5 月26 日(土)─ 7 月1 日(日)
【会場】 国立国際美術館
【時間】 10:00 ─ 17:00 ※金曜・土曜は20:00 まで(入場は閉館の30 分前まで)
【休館】 月曜日
【料金】 一般900 円(600 円) 大学生500 円(250 円)
※( )内は20 名以上の団体料金
※高校生以下・18 歳未満無料(要証明)
※心身に障がいのある方とその付添者1 名無料(要証明)
※夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の1:00─20:00)
一般700 円 大学生400 円
※無料観覧日 2018 年6 月2 日(土)
関連イベント
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●講演会「作品と類似:コレクション展のキュレーションについて」
講師:中西博之(国立国際美術館主任研究員)
日時:6月2日(土) 14:00~
場所:B1F 講堂
※参加無料、先着130名
●ギャラリー・トーク
日時:6月16日(土) 15:00~
場所:展示室
※参加無料(要観覧券)
●ギャラリー・トーク
日時:6月29日(金) 18:00~
場所:展示室
※参加無料(要観覧券)