マリノ・マリーニ

彫刻家の版画―ムーア、マリーニ、ジャコメッティ

ARTLOGUE 編集部2018/11/09(金) - 20:25 に投稿

イギリスのヘンリー・ムーア(1898~1986)、イタリアのマリノ・マリーニ(1901~1980)、フランスのアルベルト・ジャコメッティ(1901~1966、生まれはスイス)、ほぼ同世代の彼らは、いずれも20世紀を代表する彫刻家です。

彼らは彫刻制作のかたわら、しばしば絵画表現にも取り組んでいます。しかし、3次元の立体と2次元の平面はまるで別世界であり、アプローチがまったく異なるものです。
一方で、彫刻と版画とでは、意外なことに共通点もあります。それは、木や石、銅といった素材の特性を生かした表現という点や、複数制作によって限定番号(エディション)を入れるという点などです。

彫刻家が絵画、なかでも版画作品を手掛けることに、どのような目的や意図があり、その結果、どのような発見や課題があるのでしょうか。
この展覧会では、彫刻の巨匠たちの絵画制作の試みを、当館所蔵の版画作品から考察します。立体と平面のはざまを往還した、彼らの表現をお楽しみください。

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開催概要

視覚芸術百態:19 のテーマによる196 の作品

ARTLOGUE 編集部2018/05/22(火) - 05:28 に投稿

あらゆる領域において情報が氾濫し、グローバル化と多様化が進む今日では、美術館における収蔵品の展示方法も、時代別・地域別という正統な方法が充分には機能しなくなってきています。実際のところ、欧米の現代美術館にはテーマ別で常設展を実施するところも出てきています。この展覧会は、当館のコレクションを19 のテーマに分けて紹介します。テーマとして選んだのは、いま改めて考えてみる意義が感じられるトピックで、それらは「作品の要素」と「描写の対象」に大別できます。展示作品は、テーマを象徴する典型的作品から意外に思えるような作品まで様々です。新収蔵品も約50 点含まれています。時代・地域・ジャンルなどの基本的な美術の枠組みを大前提に選んでいますが、多種多様な作品間のつながりが感じとれる組み合わせになっています。この特別な所蔵作品展は、各自が持つ美術についての知識を再確認するにとどまらず、新たな発見があり、美術を見つめ直すきっかけにもなるに違いありません。

 

本展のみどころ

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