篠原有司男
岡本太郎と『今日の芸術』<br>絵はすべての人の創るもの
《太陽の塔》やTV・ラジオ出演などを通して文化的アイコンとなった岡本太郎。彼は戦後に数多くの芸術論を残し、とりわけ1954年の著作『今日の芸術』は、創造的に生きるための入門書として、美術書としては異例のベストセラーになりました。
太郎は本書において、「芸術は万人によって、鑑賞されるばかりでなく、創られなければならない」と述べました。自分たちの感性で芸術に触れ、自分たちの手で文化を作り上げていくことを訴えかけたメッセージは、同時代の若者や芸術家を挑発しました。
本展では、太郎が『今⽇の芸術』以降、戦後社会に与えたインパクトを検証します。岡本太郎の作品・映像資料のほか、彼に刺激を受けた芸術家たちの作品を通し、今もなお私たちを⿎舞する太郎の思想を読み解きます。
2018年3⽉には、前橋・広瀬川河畔に《太陽の鐘》が設置されました。「森羅万象が叫ぶような、あらゆる⾳を⽴てる」鐘とともに、岡本太郎の世界を体感してみませんか?
出品作家:
岡本太郎/⾚瀬川原平/池⽥⿓雄/北代省三/篠原有司男/関⼝光太郎/⾼松次郎/⽴⽯⼤河亞/パブロ・ピカソ/アンリ・マティス/村上善男/ヤノベケンジ/横尾忠則 ほか
モダンアート再訪―ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展
三岸好太郎 《海と射光》 1934年
国内屈指のモダンアート・コレクションが来広
様々な運動で彩られる20 世紀美術を巡る旅へ誘います
20 世紀の美術は、次々に現れる前衛的な美術運動によって彩られています。シュルレアリスムから戦後の抽象表現主義、ポップ・アートまで、欧米を中心に展開した美術の流れは「モダンアート」とも呼ばれています。
1979 年に開館した福岡市美術館は、近現代美術と古美術を二つの柱とした16,000 点に及ぶ幅広いコレクションをもつ美術館として知られています。2019 年のリニューアルオープンに向けた大規模な改修工事の期間にあることを貴重な機会として、この展覧会では同館が所蔵するヨーロッパとアメリカ、そして日本の優れた作品約70 点を一堂に紹介し、モダンアートの歴史を改めてたどります。
視覚芸術百態:19 のテーマによる196 の作品
あらゆる領域において情報が氾濫し、グローバル化と多様化が進む今日では、美術館における収蔵品の展示方法も、時代別・地域別という正統な方法が充分には機能しなくなってきています。実際のところ、欧米の現代美術館にはテーマ別で常設展を実施するところも出てきています。この展覧会は、当館のコレクションを19 のテーマに分けて紹介します。テーマとして選んだのは、いま改めて考えてみる意義が感じられるトピックで、それらは「作品の要素」と「描写の対象」に大別できます。展示作品は、テーマを象徴する典型的作品から意外に思えるような作品まで様々です。新収蔵品も約50 点含まれています。時代・地域・ジャンルなどの基本的な美術の枠組みを大前提に選んでいますが、多種多様な作品間のつながりが感じとれる組み合わせになっています。この特別な所蔵作品展は、各自が持つ美術についての知識を再確認するにとどまらず、新たな発見があり、美術を見つめ直すきっかけにもなるに違いありません。
本展のみどころ
----------------------------------------------------------------
現代美術に魅せられて―原俊夫による原美術館コレクション展
■概 要
原美術館は、1979 年日本における現代美術館の先がけとして開館しました。創立者・現館長の原俊 夫は、現代美術の発展と国際交流に情熱を傾け、様々な展覧会を開催する一方、コレクション活動に も力を注いできました。本展は、ひとつひとつ丹念に収集した 1950 年代以降の絵画、立体、写真、 映像、インスタレーションなど所蔵作品約 1000 点の中から、原が初めて自ら選びキュレーションす るコレクション展示です。1970 年代後半より 80 年代前半までの初期収蔵作品を主とする前期、企 画展の開催などをきっかけに収蔵された作品を主とする後期の 2 期に分け、約 40 年に渡る原美術館 の活動の一端を紹介します。
篠原有司男展 ギュウちゃん、“前衛の道”爆走60年
展覧会内容の紹介
ボクシング・ペインティング、オートバイ彫刻、ド派手な絵画で知られる“ギュウちゃん”こと、篠原有司男(しのはらうしお)(1932年東京生まれ)。1950年代末から反芸術の旗手として脚光を浴び、1969年に渡米。以来、ニューヨークを拠点に創作活動を続け、85歳の現在もエネルギッシュに奮闘する前衛美術家です。
本展覧会では、ギュウちゃんの60年にわたる創作の軌跡を、絵画、立体、ドローイング、版画など約100点の作品と関連資料でご紹介します。1960年代の日本美術に大きな足跡を残す初期の作品の中から、モヒカン刈りの姿で制作する貴重な記録写真をはじめ、他人の作品を真似するイミテーション・アート、幕末浮世絵を大胆な表現でデフォルメした花魁シリーズなどを展示。既存の美術の枠組を超える破天荒な活動を振り返ります。
また、渡米後の作品からは、ダンボールや廃材を素材にしたオートバイ彫刻のほか、鮮やかな色彩と激しい筆触でニューヨークの喧騒を描いたド派手な絵画に加え、マイアミやバミューダなどをテーマにした代表的な絵画シリーズを紹介。
ドラマ音楽に聞き耳を。『透明なゆりかご』の清水靖晃が素晴らしすぎる
© NHK
清原果耶(きよはらかや)が主演するNHKドラマ『透明なゆりかご』観てましたかー?
第6話には注目のモデル・女優のモトーラ世理奈がヤンキー少女役で登場。彼女の風にたゆたうような演技と、清原さんの透明感のフォトジェニック対決に悶絶してしまいました。
そして注目してほしいのは、ドラマの中で流れる音楽の完成度の高さ。手がけたのは日本を代表するサキソフォン奏者の一人で、映画やテレビ等で様々な楽曲を提供してきた音楽家、清水靖晃。
劇中音楽、いわゆる劇伴(げきばん)が素晴らしいドラマは、すべての制作が最高で傑作が多い!ということをお伝えするのが今回のテーマです。
清原果耶とモトーラ世理奈の2人のきらめく女優
- ドラマ音楽に聞き耳を。『透明なゆりかご』の清水靖晃が素晴らしすぎる の続きを見る
- コメントを投稿するにはログインまたは登録をしてください