所蔵茶道具展 茶の湯と文芸ー和歌に託した茶の心ー

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
千利休の師であった武野紹鴎は「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮」という藤原定家の和歌をもって茶道の理念とし、利休は「春をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや」と藤原家隆の和歌で侘び茶の心髄を示したといわれます。茶の湯の心得を古歌に託すことで、静寂な余情の中に奥深い趣を感じます。 時代が江戸に移

民家の画家 向井潤吉 人物交流記

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
1945年以降、約40年間にわたって草屋根の民家を描き続けたことで知られる向井潤吉は、1901年に京都に生まれ、1933年からは世田谷区弦巻にアトリエを構え、制作を重ねた作家です。本展は向井の画業を主軸としつつ、彼が感慨をこめて綴ったさまざまなエッセイを手がかりとして構成します。そして、その文中に登場する向井が交流をも

クライム・エブリ・マウンテンvol.2 「漆がつなぐ、アジアの山々」 うるしがうるおす、山地の暮らし

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
しっとりとした光沢をもち、手に口に、優しくなじむ漆の椀。 日本をはじめとしたアジアの山地では古くから、漆を掻き、塗り、日々の生活の中に活かしてきました。 ウルシ科の樹木は世界中に800種近くありますが、その中でいわゆる〈漆〉として樹液が使用できるのはほんの数種しかありません。 その数種すべてが、日本から韓国・中国

向井潤吉 民家の旅 風土のかたちを求めて

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
戦前、戦後をとおして活躍した洋画家・向井澗吉(1901-1995)は、1945年以降、日本各地を訪ね歩き、失われゆく草葺屋根の民家を描くことにその後半生を捧げました。 世界遺産となった白川郷の「合掌造り」や、雪深い地方の特徴的な屋根をもつ「兜造り」、母屋と馬屋がL字の形をかたちづくる「曲がり家」など、約40年間およぶ

平成30年度企画展「堺屋太一監修 万国博覧会展」

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
美術愛住館では8月22日より平成30年度企画展「堺屋太一監修 万国博覧会展」を開催します。1851年のロンドンから始まる万国博覧会の歴史、そして1970年の日本万国博覧会(通称:大阪万博)の熱狂と感動を振り返ります。2025年にふたたび日本での万国博覧会開催への期待も込めた展示となっております。また大阪万博に企画から携

宮本三郎 装飾性の展開

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
写実表現を得意としていた洋画家・宮本三郎(1905-1974)。生前より定評のあったその描写力は、ともすれば技巧的ともとられかねないものかもしれません。 一方で、宮本の作品を眺めるとき、平坦な背景や画面構成のあり方にも目が留まります。宮木の技術を際立たせ、さらに作品としての魅力とバランスを与えていたのは、この、フラッ

埼玉の歴史と文化に触れるⅡ 秩父巡礼

ARTLOGUE 編集部2018/08/28(火) - 02:30 に投稿
本展では、埼玉県秩父市に点在する三十四ヶ所の観音霊場を廻る秩父巡礼を取り上げます。秩父巡礼は、当初、西国三十三札所、板東三十三札所にならい、三十三の札所を巡るものでしたが、 17世紀前半頃より三十四の札所へと変わり、以降三つの巡礼を合せて「日本百観音」と呼び、広く親しまれるようになります。 このたびの展示では、百観音霊