役行者絵巻と親鸞聖人絵伝

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:04 に投稿
修験道の祖である役行者、鎌倉時代の浄土真宗の祖である親鸞の絵伝を紹介します。 絵画を伴った伝記は、釈迦(ブッダ)を発端としており、ガンダーラ地域でその生涯や説話が仏伝図として彫刻され、やがて各地で壁画や絵画として表されていきました。日本においても、釈迦の説話を絵画と経文で表現した中国由来の「絵因果経(えいんがきょう)」が、奈良時代に描かれています。 時代とともに絵伝の対象は広がり、日本においては、奈良時代に「聖徳太子絵伝(しょうとくたいしえでん)」が太子信仰を背景として成立したと考えられています。また、平安時代以降になると、弘法大師や一遍上人など、多くの祖師や高僧の生涯が、絵巻などに描かれていきました。 役行者絵巻(部分)江戸時代(17~18 世紀)や親鸞聖人絵伝(全4幅)江戸時代(17~18 世紀)などを展示します。 仏教の歴史や多様性のある文化にふれていただければ幸いです。