特別展「江戸の戯画 ―鳥羽絵から北斎・国芳・暁斎まで」

ARTLOGUE 編集部2018/05/09(水) - 13:41 に投稿
歌川国芳「きん魚づくし ぼんぼん」 個人蔵(通期展示)

 

太平の世が続いた江戸時代には、多くの戯画(ぎが)が描かれました。一口に戯画といっても多種多様なものがありますが、本展では「鳥羽絵」をキーワードに江戸時代の戯画をご紹介します。

鳥羽絵は、広く戯画や漫画を指す言葉として使われることもありますが、より限られた意味では、18世紀に大坂を中心に流行した軽妙な筆致の戯画を指します。そこに描かれる人物は、目が小さく、鼻が低く、口が大きく、極端に手足が細長いという特徴を持ち、その名は国宝「鳥獣人物戯画」の筆者と伝えられてきた鳥羽僧正覚猷(とばそうじょうかくゆう)に由来するものとされます。

鳥羽絵は、18世紀の大坂で鳥羽絵本として出版され、その人気は近代にまで及びました。また、上方に留まらず、江戸の浮世絵などにも影響を与えています。鳥羽絵を洗練させたとされる大坂の「耳鳥斎(にちょうさい)」はもちろん、鳥羽絵本の影響を受けたと考えられる江戸の「北斎(ほくさい)」や「国芳(くによし)」、そしてその流れをくむ「暁斎(きょうさい)」など、時代や地域により変化しながらも、笑いの感覚は脈々と受け継がれてきました。

「ヌード」をみること・「ヌード」でみること:アートをおしきせ 20180508

ARTLOGUE 編集部2018/05/08(火) - 20:33 に投稿
多彩なコンテンポラリー・アートを中心に展示する美術館「パレ・ド・トーキョー」。ヌーディスト向け特別鑑賞会の実施で話題を呼びました。

 

5月5日、フランスの「パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)」では、「パリ・ナチュリスト協会(Paris Naturists Association)」と協力して、ヌーディストに向けた特別鑑賞会を開催しました。近年のフランスではヌーディストレストランがオープンしたり、パリ市東部の森林公園「バンセンヌの森」の一部が期間限定でヌーディストに開放されたりしています。

今回の特別鑑賞についても、そうした流れの中、美術館の「寛容さ」を示すことを狙っているのだとか。

「あなたの存在に対する形容詞」 ミルチャ・カントル展

ARTLOGUE 編集部2018/05/08(火) - 10:29 に投稿

「あなたの存在に対する形容詞」 ミルチャ・カントル展

Adjective to your presence by Mircea Cantor

 

銀座メゾンエルメスフォーラムは、パリを拠点に制作を続けるアーティスト、ミルチャ・カントルの展覧会を開催いたします。1977 年、ルーマニアに生まれたカントルは、私たちが生きる世界の複雑さや不確かさを、透明な距離や余白をもたらす独特の詩的な表現によって浮かび上がらせます。日本では、ヨコハマトリエンナーレ2011 やいちはらアート×ミックス2014 等へ参加したほか、ポンピドゥー・センター(2012 年、マルセル・デュシャン賞受賞展)、ニューヨーク・映像美術館(2012 年)、チューリヒ美術館(2009 年)等でも個展を開催しています。

アートとこころ ~6.こころの音をアートで伝える!演奏することで癒される?~

佐藤セイ2018/05/07(月) - 21:47 に投稿

音楽を演奏することは、「こころ」と密接な関係があります。

身近な例でいえば、カラオケで大声を出すことでネガティブな気持ちを切り替えて「ストレス解消」という人は多くいますよね。
また、お祭りなどでは太鼓を打ち鳴らし、リズムに乗せて掛け声をかけることで気持ちを高揚させて、みんなと一体感を感じる「こころ」を生み出すことができます。

一方で、仲の良くない人とのカラオケや、自分が歌いたくない場面で罰ゲームのように無理やり歌わされることは恥ずかしい気持ちを呼び起こしますよね。
それは音楽を演奏することが自分の「こころ」をさらけ出すことになるからなのです。

「アートとこころ」最終回では、引き続き音楽に焦点をあて、音楽を演奏することが「こころ」にどう働きかけるのかご紹介していきます。

 

「うつくしい絵」の放つ「うつくしさ」とは?かこさとし著『うつくしい絵』:アートをおしきせ 20180507

ARTLOGUE 編集部2018/05/07(月) - 19:20 に投稿
イリヤー・エフィーモヴィチ・レーピン《ヴォルガの船曳き》、1870~1873、カンヴァスに油彩、131.5 × 281cm、ロシア美術館蔵
via Wikimedia Commons


5月2日、絵本作家のかこさとし(加古里子)さんが亡くなったそうです。

こどもの頃から本が大好きだった私にとってはとても身近な存在でした。そういう方は多いのではないでしょうか。

感じる。NEW YORK ART

ARTLOGUE 編集部2018/05/07(月) - 19:19 に投稿

ニューヨーカーのように、

暮らしにアートを感じる。NEW YORK ART

 

ニューヨークを拠点に活躍するアーティスト15名の作品を展示販売

世界最先端のアートを発信する街、ニューヨークを拠点に活躍する、実力派アーティスト15名の作品を展示販売します。世界中から様々な背景を持つアーティストが集まり、それぞれの文化が共存するニューヨーク。個性豊かなアーティストたちのスタジオに訪れたような会場で、アートが持つ創造性を自由に感じ、楽しんでいただけます。ゲストアーティスト2名によるライブペイントも開催。
また、恒例の99ドルアート(税込11,880円)も約300点販売いたします。ニューヨーカーのように、感性を刺激してくれるアートを、気軽に部屋へ飾る暮らしを提案します。
※為替変動とは関係なく、1ドル111.12円換算で販売いたします。

 

六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展 建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの 

ARTLOGUE 編集部2018/05/07(月) - 15:40 に投稿
杉本博司 《光学硝子舞台(小田原文化財団 江之浦測候所)》 2017年 神奈川 ©小田原文化財団

 

いま、世界が日本の建築に注目しています。丹下健三、谷口吉生、安藤忠雄、妹島和世など多くの日本人建築家たちが国際的に高い評価を得ているのは、古代からの豊かな伝統を礎とした日本の現代建築が、他に類を見ない独創的な発想と表現を内包しているからだとはいえないでしょうか。

日本は、明治維新からの150年間、大いなる建築の実験場でした。幾多の実践のなかで、日本の成熟した木造文化はいかに進化したのでしょうか。西洋は日本の建築にどのような魅力を見いだし、日本建築はそれにどう向き合ったのでしょうか。日々の暮らしや自然観といった目に見えないものの変遷も日本の建築を捉える上で重要な要素となるはずです。

本展は、いま、日本の建築を読み解く鍵と考えられる9つの特質で章を編成し、機能主義の近代建築では見過ごされながらも、古代から現代までその底流に脈々と潜む遺伝子を考察します。貴重な建築資料や模型から体験型インスタレーションまで100プロジェクト、400点を超える多彩な展示によって、日本建築の過去、現在だけでなく、未来像が照らしだされることでしょう。

 

きれいになりたい!「美」の基準って一体…今日は「国際ノーダイエットデー」:アートをおしきせ 20180506

ARTLOGUE 編集部2018/05/06(日) - 20:46 に投稿
正倉院の宝物の一つ《鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)》。
ふっくらとした面立ちは、今とは少し異なる奈良時代の理想の美女像をしのばせます。


今日は「国際ノーダイエットデー」なのだそうです。

「美」の判断基準の一つに「痩せていること」が加わったのはいつのことでしょうか。時代によってはふくよかさが美の象徴であったといいます。