OpenStorage2017 金氏徹平 「クリスピーな倉庫、クリーミーな部屋」

ARTLOGUE 編集部2017/10/18(水) - 01:28 に投稿

 一般財団法人おおさか創造千島財団では、広さ約1,000m²・高さ9mの鋼材加工工場・倉庫跡地を活用した「MASK (Mega Art Storage Kitakagaya)」で保管する大型現代アート作品の一般公開「OpenStorage2017」を、11月3日(金)から26日(日)まで実施いたします。


 4度目となる今回は、メインアーティスト・金氏徹平が、MASKの巨大な空間全体を使い、収蔵作品にも大胆に介入するインスタレーションに挑みます。
また、約60年前に建てられ、造船業に従事していた労働者向けの住居や店舗として使われていた文化住宅を再生し、今年8月にオープンした新スペース「千鳥文化」の極小居室では、サイトスペシフィックな常設作品を初公開します。かつて造船業で栄えた北加賀屋の歴史を物語る工場跡と旧文化住宅、機能の異なる二つの遺構が、金氏の創造性によって如何に連動し変容を遂げるか、是非ご期待ください。

 

※金土日祝のみオープンとなります。詳細は下記サイトにて日時ご確認の上ご来場ください。

 

ジャコメッティ展

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 14:34 に投稿

スイスに生まれ、フランスで活躍したアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966年)は、20世紀のヨーロッパにおける最も重要な彫刻家のひとりです。アフリカやオセアニアの彫刻やキュビスムへの傾倒、そして、1920年代の終わりから参加したシュルレアリスム運動など、同時代の先鋭的な動きを存分に吸収したジャコメッティは、1935年から、モデルに向き合いつつ独自のスタイルの創出へと歩み出しました。それは、身体を線のように長く引き伸ばした、まったく新たな彫刻でした。ジャコメッティは、見ることと造ることのあいだで葛藤しながら、虚飾を取り去った人間の本質に迫ろうとしたのです。その特異な造形が実存主義や現象学の文脈でも評価されたことは、彼の彫刻が同時代の精神に呼応した証だといえましょう。またジャコメッティは、日本人哲学者である矢内原伊作(1918-1989年)と交流したことでも知られ、矢内原をモデルとした制作は、ジャコメッティに多大な刺激を与えました。

態度が形になるとき ―安齊重男による日本の70年代美術―

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 14:17 に投稿
《グループ361° 1973年7月 井の頭公園、東京》1973年
国立国際美術館蔵 © ANZAÏ

開催趣旨

1970 年1 月、安齊重男は同世代の作家たちが生み出す一過性の作品を35 ミリカメラで本格的に記録を取り始めた。画廊に木材、鉄板、綿、砂、パラフィン、粘土…等々、様々な材料を持ち込み、それらの材料をある状態に設置して作品化する一過性の表現は、展示が終了すると当然の如く消えて無に帰した。安齊は、交友関係のあった、李禹煥、関根伸夫、吉田克朗、小清水漸、菅木志雄、など後に「もの派」と呼ばれた作家たちの作品ばかりでなく、自らの嗅覚を信じて、そのような消えて無くなっていくタイプの作品を中心に撮影を始めたのである。

開館20周年記念特別展 桃源郷はここ I.M.ペイとMIHO MUSEUMの軌跡

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 13:09 に投稿

MIHO MUSEUMは、この秋11月3日に開館20周年を迎えます。当館がグランド・オープンした1997年は、10月にフランク・ゲーリー設計のビルバオ・グッゲンハイム美術館(スペイン・ビルバオ)、11月にI.M.ペイ設計の当館、12月にリチャード・マイヤー設計のJ.ポール・ゲティ美術館(アメリカ・ロサンゼルス)と、著名な建築家が設計した美術館が立て続けにオープンし、世界的に話題となりました。その一翼を担った当館設計者のI.M.ペイ氏が、今年4月に満100歳を迎えられたことを寿ぐ意味を込め、「桃源郷はここ -I.M.ペイとMIHO MUSEUMの軌跡」と題して開館20周年記念特別展を開催いたします。
本展は、全展示室を使ってMIHOコレクションの名品を展示します。

ビデオアートの父 ナムジュン・パイク展

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 12:17 に投稿

展覧会『ビデオアートの父 ナムジュン・パイク展』が、12月3日まで鹿児島・湧水町の鹿児島県霧島アートの森で開催されている。

世界で初めてテレビとビデオを用いたアート作品を発表し、「ビデオアートの父」と呼ばれるナムジュン・パイク。1932年に韓国・ソウルで生まれたパイクは、朝鮮戦争勃発後に日本へ移住。東京大学で音楽を研究し、卒業後にドイツへ渡ってカールハインツ・シュトックハウゼンやジョン・ケージらと出会った。その後に芸術運動「フルクサス」に参加し、1963年の初個展において、世界初のビデオアート作品を発表した。その後はテレビやビデオを用いたパフォーマンス、インスタレーションをはじめとする数多くの作品を残し、2006年にアメリカで死去。

同展では、ワタリウム美術館所蔵のコレクションを軸に、ブラウン管モニターを使った立体作品、フルクサスの資料、1980年代から坂本龍一とのコラボレーションへ展開した映像作品などを展示。日本におけるメディアアートの源流を探る。さらにパイクとのコラボレーションも行なったヨーゼフ・ボイスの関連作品も紹介している。

フェリーチェ・ベアトの写真 人物・風景と日本の洋画

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 11:59 に投稿

フェリーチェ・ベアト(1834-1909)は、19世紀半ばに中東やインド、中国などで撮影を行い、異国の風景や、インド大反乱、第二次アヘン戦争など戦場を記録する写真家として活躍しました。1863年には画家ワーグマンを頼り日本に赴き、幕末から明治にかけて、横浜を拠点に、江戸や長崎など各地で風景や風俗を撮影しています。1884年に離日しますが、ベアトが写した写真は、海外向けの輸出品として盛んになる、いわゆる「横浜写真」の嚆矢として高く評価されるとともに、150年前の光景を現代に伝えるものとして、われわれの眼に非常に魅力的に映ります。

一方、近代日本の視覚表現において、写真は重要な役割を果たしています。油彩画の技法と写真技術はともに西洋から日本に伝えられますが、洋画に取り組んだ画家たちは、場合によっては写真も参照しつつ、構図を学び、風景を見いだし、芸術性の高い油彩画をつくりあげてゆきました。

フランス人間国宝展

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 11:04 に投稿

日仏両国が共同で推進する、人間国宝の技と美の結晶の展覧会

日本の人間国宝の制度を基に、1994年にフランスにおいても人間国宝制度(メートル・ダール/Maitre d' Art)が策定されました。2017年9月12日~11月26日。そのフランス人間国宝の海外初の展覧会「フランス人間国宝展」が東京国立博物館の表慶館で開催されます。フランスの伝統技術に現代の息吹を加えたフランス人間国宝の作品は、世界の王族、貴族に愛され、各国の国立美術館にも収蔵されています。本店では、フランス人間国宝の作家を中心に15名の匠たちが選ばれ、珠玉の作品を展示します。日本の工芸作家との共同制作作品も展示される予定です。翌2018年は日仏友好160周年記念にあたり、2018年11月から2019年2月には日本の工芸作家とフランス人間国宝の共同展覧会が、ルーブル宮殿内のパリ装飾芸術美術館の創立150周年を記念して開催される予定です。伝統的な技と美の継承と啓蒙、そしてさらなる進化。国境を越えた手仕事の魅力と未来を、次世代の子ども達や若者にも広く紹介します。

 

六甲ミーツ・アート 芸術散歩2017

ARTLOGUE 編集部2017/10/17(火) - 05:31 に投稿

六甲山の自然を感じながら、現代アート作品を鑑賞

 

六甲山の自然や景観を生かしたアート作品が展示されるアートイベント「六甲ミーツ・アート芸術散歩」。秋の六甲山の散策を楽しみつつ、気軽にアート作品に触れることができるのが魅力です。2010年から毎年開催されて今年で8回目となる六甲ミーツ・アート。今年は初の試みとして先行展示が行われたり、新会場として六甲山牧場が加わったりなど更なる盛り上がりを見せています。芸術の秋にぜひ行きたい、六甲ミーツ・アートの魅力をお届けします。

 

六甲ミーツ・アート 芸術散歩2017 フォトギャラリー

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