学園前アートフェスタ2017 ーメメント・森ー

ARTLOGUE 編集部2017/10/25(水) - 22:13 に投稿

学園前アートフェスタが、今秋も奈良市学園前で開催されます。2015 年に始まり今年で3回目となる「学園前アートフェスタ」。郊外の住宅街を舞台に、住民自らが運営する新しい形のアートプロジェクトです。

今年のテーマは「メメント・森」です。 これはメメントモリ(ラテン語で「死を思え」という意味)をもじったタイトルで、人々に「森を思い出しましょう」と呼びかける言葉になっています。

学園前に限らず、戦後日本に新しくできた郊外の住宅街は、森や林を切り開き造成され、発展して来ました。 しかし今や日本社会に少子高齢化、人口減少の波が押し寄せ、空き家の増加、環境の荒廃など、平和で良好な環境を保つのが難しくなりつつあります。 このまま行けば、郊外の街はもとの森に戻って行くことになるのかもしれません。
しかし、森こそ、再生する命のシンボルと言えるでしょう。緑生い茂る森は、清浄な空気と水の源、生と死の循環の場でもあるのです。

Tab.3 - 書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み 『雲路と氷床』- Lightning talk is working in silence. ライトニングトーク(トライアウト)

ARTLOGUE 編集部2017/10/24(火) - 10:54 に投稿
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2017 フリンジ「オープンエントリー作品」
京都府文化力チャレンジ補助事業

Tab.3 - 書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み 『雲路と氷床』- Lightning talk is working in silence. ライトニングトーク(トライアウト)

2016年11月より月に一度、京都・茶山に位置する喫茶フィガロにて定期開催された「月並みにつぐ」の最終回――
2018年2月22日(木)~25日(日)に京都芸術センターにて、2016年より始動した「書き言葉と話し言葉の物性を表在化する試み - Tab.(タブ)」の第三作目となる『雲路と氷床』ならびに、2017年より始動する「処女戯曲の翻訳と複製 - Fig.(フィグ)」からなる演劇公演を実施。四ヶ月後に控えた新作初演上演に先立ち、トライアウトとライトニングトークを開催。

作・構成・演出 = 杉本奈月(N₂)
出演・テキスト = 森谷聖、益田萠
制作助手 = 岩木すず

中村哲也展 NEW・BALANCE

ARTLOGUE 編集部2017/10/23(月) - 18:09 に投稿

入善町下山芸術の森発電所美術館では、平成29年度夏季企画展として、長野県在住の現代美術作家・中村哲也(1968年千葉県生まれ)の個展を開催いたします。

東京藝術大学院美術研究科で漆芸を学んだ中村は、表面性に着目し、昆虫の標本や亀の剥製、捨てられたトロフィーなど既存の物質を素材として使い、物質の持つ意味性と装飾性を増幅させた作品を発表。
1998年より「スピード」と「改造」という現代社会を象徴するテーマをとりあげたジェット機のような彫刻作品「レプリカシリーズ」を展開し様々なジャンルに発表の場を広げていきます。同時に形状の持つ固有のメッセージ性に着目し、強いものをより強く、速いものをより速くみせる為のペイントパターンそのものを彫刻として自立させ、抽象的でありながら強いイメージの純粋立体作品を発表しています。
造形から塗装まで全て手作業で行われているにもかかわらず、それを感じさせないほど精緻な仕上がりは「速さ」「強さ」といった抽象的概念そのものの表現となり、モノの持つ形と表面性、それに喚起される人間の感情との関係を提示しています。

ポーラ美術館開館15周年記念展 100点の名画でめぐる100年の旅

ARTLOGUE 編集部2017/10/18(水) - 04:28 に投稿

時が流れ、美術も動く。

珠玉の100点でみる、歴史のダイナミズム。

2017年、ポーラ美術館は開館15周年を記念し、特別なコレクション展を開催いたします。
ポーラ美術館のコレクションは、ポーラ創業家2代目・鈴木常司が40数年かけて収集したもので、西洋絵画、日本の絵画、ガラス工芸、東洋陶磁、化粧道具など、ジャンルは多岐にわたりその数約1万点を数えます。特に当館の絵画のコレクションは、19世紀から20世紀にかけて活躍した画家たちの重要な作品が、体系的に集められています。本展覧会では当館収蔵の絵画作品のなかから、ポーラ美術館が選ぶベスト100、西洋絵画71点、日本の洋画29点を厳選いたしました。

遠くからでも見える人 ─ 森北 伸 展 絵画と彫刻

ARTLOGUE 編集部2017/10/18(水) - 03:07 に投稿

待望の初・大規模個展

十和田市現代美術館 常設作品「フライングマン・アンド・ハンター」の秘密が今、解き明かされる!?

 

十和田市現代美術館の不思議な常設作品、《フライングマン・アンド・ハンター》。建物と建物の間で、空を見上げて初めて見つけられる2体の彫刻です。空中浮遊しているのか、空へ向かって飛び立とうとする一人を、もう一人がつかまえようとしているのか?ユーモラスな姿で私たちに「間」や「関係」を考えさせます。

この作品の作者、森北伸は、空間を読み込み、素材の特性を生かした素朴な味わいの絵画や彫刻作品を、絶妙なバランスで展示します。作品には人や家、木といったモチーフがよく見られ、環境と作品、建築と作品、人と作品、作品と作品といったさまざまな関係性が「間(ま)」に漂い、詩的なユーモアに包まれます。

デイヴィッド・シュリグリー「ルーズ・ユア・マインド―ようこそダークなせかいへ」

ARTLOGUE 編集部2017/10/18(水) - 02:33 に投稿

ブラックユーモアが特徴の作品で知られるイギリス人現代美術家、デイヴィッド・シュリグリーによる日本初の大規模個展を開催します。
シュリグリーは、日常の場面を軽妙に描写したドローイングをはじめ、アニメーション、立体、写真などさまざまな手法で制作したアイロニカルな作品で国際的に高い評価を得ています。身近な題材を扱った作品は、美術とポップカルチャーの領域を軽やかに横断し、著名なミュージシャンやファッション・ブランドとコラボレーションを行なう一方、マンガやパブリックアートでも注目され、幅広い層から人気を博しています。

澤田教一 故郷と戦場

ARTLOGUE 編集部2017/10/18(水) - 02:05 に投稿

1936年に青森市に生まれた澤田教一は、米軍三沢基地での勤務を経て、1965年に戦火の絶えないインドシナ半島に赴きました。ベトナム戦争が拡大の一途にあった時期に最前線での撮影を続けた澤田は、34歳で銃弾に倒れるまでの約5年間に、数々の傑作を世に送り出し賞を受賞します。ピュリツァー賞受賞作に含まれる《安全への逃避》(画像左下の中央)では、戦闘で故郷を追われながらも、必死に生き抜こうとするベトナムの人々の姿を捉え、世界中に戦場における過酷な現実を突きつけました。
本展では未発表のカットを含む写真や戦地から送られた電送写真原稿など約300点を展示いたします。写真に写し出された故郷と戦場、そこに交錯する生と死を通じて、澤田教一が身を賭して伝えようとしたベトナム戦争に迫ります。「アメリカの戦争」について考えるよき機会となれば、幸いです。

 

澤田教一 故郷と戦場 フォトギャラリー

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