藝大コレクション展2018
東京藝術大学のコレクションは、前身である東京美術学校の開校に先立って開始された芸術作品・資料の収集にはじまります。以来130年間、学生たちの学びに役立つものを、という収集方針のもと、約30,000件にも及ぷ様々な分野の作品がコレクションされてきました。その中には、「制作の過程が見えるように」、また「作家の試行錯誤の跡が
アーティストのスプツニ子!が、8月1日に新たなアートプロジェクトを立ち上げた。それは、ヨルダンのシリア難民キャンプに建設されたものの、まだ一度も使われていない映画館に息吹をもたらそうという支援活動でもある。自身も映画から多くのことを学んだという彼女が、このプロジェクトに賭ける想いとは──。
今回のプロジェクトのきっかけとなったのは、ある友人との会話でした。その友人は半年くらいのあいだ、ヨルダンの難民キャンプ「ザータリ」のNGOで活動していたので、現地の様子についての話を聞いていたんです。
発明家ニセフォール・ニエプスによって撮影された世界で最初の写真が、作業場の窓から見える納屋と鳩小屋であったように、19世紀に誕生した写真は当初から建築と強く結びついていました。特に20世紀の近代建築運動では、多くの建築家が自らの建築を社会に認知させ、その運動を推進する手段として写真を重視していました。そこで強調されたのは、写真が有する記録媒体としての透明性であり、この傾向は今日でも建築ジャーナリズムを中心として大量に生産・消費される建築写真に受け継がれています。その一方で、そうした建築写真とは微妙に異なる立ち位置から建築に関心を示す写真家や現代美術家がいます。