ミヒャエル・ゾーヴァ新作絵画展
この度メグミオギタギャラリーでは、3年ぶり第2回目となる、ミヒャエル・ゾーヴァの個展を開催します。
ミヒャエル・ゾーヴァは1945年にベルリンに生まれ、1992年、ヴィルヘルム・ブッシュ美術館でのグループ展「二つの世紀」での成功を機に画家としての本格的なキャリアをスタートさせました。
1995年に現代を的確に風刺した画家に与えられるオルフ・グルブランソン賞を受賞、1998年にはフランクフルトのオペラ座で『魔笛』の舞台美術を担当し、続く2001年にジャン・ピエール・ジュネ監督の映画『アメリ』で劇中に使われる絵とランプを制作したことで、世界中からの人気を誇ります。日本でも原画展や講演会、また絵本の挿絵などを通して多くのファンを持ちます。
ゾーヴァは一旦完成したように見える絵や、過去に発表された原画であっても手直しをし続けていく制作方法から、挿絵など出版時そのままの原画であっても同じ作品が既に存在しないケースが多いことで知られ、コマーシャルギャラリーで原画が販売される事は殆どありません。
また美術館などに展示する時のために身近なコレクターにのみ作品を販売しています。そのため、今回は奇跡的に展示・販売の機会を得た、大変貴重な展覧会であると言えます。
吉田稔郎:作品 1953 - 1963
この度ファーガス・マカフリー東京は、吉田稔郎(1928–1997)の個展を開催いたします。
戦後日本美術を代表する前衛グループのひとつ、具体美術協会の初期会員であった吉田ですが、本展覧会では具体美術協会の活動が特に活発だった時期にあたる1953年から1963年の間に制作された作品をご紹介いたします。
ファーガス・マカフリーの東京スペースで吉田稔郎の作品を展示するはじめての機会であり、12月22日までご覧いただけます。
〈吉田稔郎〉
1928年、神戸生まれ。吉田稔郎は、具体美術協会の創設者である吉原治良の父が経営していた油問屋(のちの吉原製油、現在のJ-オイルミルズ)で秘書兼デザイナーとして勤務しながら、吉原の西洋絵画に感化されるようになりました。その才能は具体美術協会設立前の1953年からすでに吉原の目にとまり、設立後もグループのなかで吉田は重要な役割を担うようになります。絵画とパフォーマンスが交差する領域での創造性を追求するよう吉原に助言を受け、白髪一雄、元永定正、田中敦子、嶋本昭三や村上三郎などの具体作家とともに実に表現豊かで独創性に富んだ作品を生み出します。
コレクション展「彫刻−ムーアとロッソを中心に」
「彫刻は野外の芸術である」と語ったヘンリー・ムーア。彫刻の概念や表現の幅を広げたメダルド・ロッソ。
20 世紀彫刻の要となる二人の作家を中心に、所蔵作品 23 点を紹介します。
■ヘンリー・ムーア コレクション
…ひとたび野外に出て陽を浴び、雨に打たれ、雲の移りゆきを感ずるときには、彫刻も生活の一部であるということがよくわかる…
これは、当館の国際公募展「ヘンリー・ムーア大賞展」創設時(1979年)にムーアから寄せられたメッセージです。このムーアの言葉は、そのまま当館の指針にもなってきました。
名和晃平:Element - Black
今年7月からルーヴル美術館ピラミッド内で特別展示が行われている(~2019.1.14迄)、高さ10m の黄金に輝く彫刻"Throne"の制作をはじめ、世界各地での大規模な個展の開催や展覧会への参加、禅寺でのアートパビリオンの設計とインスタレーションや、振付家ダミアン・ジャレとのプロジェクト"VESSEL"での舞台公演、ファッションブランドとのコラボレーションほか、様々なジャンルを横断し彫刻の概念を拡張し続ける作家、名和晃平。
2013年のギャラリーノマルでの開催以来、関西では5年振りとなる名和の個展を開催します。