The ENGINE 遊動される脳ミソ

ARTLOGUE 編集部2019/02/22(金) - 02:47 に投稿
小野耕石と門田光雅の作品には、作家の意図をも超え、身体から生まれ出た「色」がみなぎっています。版を刷り重ねることで幾多のインク層をつくり、独自の版画手法を追求する小野の作品は、立体絵画ともいえる色の厚みとグラデーションが、鑑賞者に百花繚乱たる色の変化を感じさせます。また、動物の頭蓋骨やセミの抜け殻にインクの色が増殖する姿は、視覚のみならず触覚をも刺激するでしょう。 色や顔料の制限を打ち破ろうとする門田の絵画は、近年では石竹色(せきちくいろ)、浅葱色(あさぎいろ)など日本古来の中間色で描かれ、さらに不透明偏光顔料による光を放つ画面からは工芸のような素材感が感じられます。日本だからこそ生みだせる表現に、挑戦し続けている作家です。 作品の形式、それに見合った手法などにはおさまらない、作家自身から溢れでてくるもの、つくる原動力 − The ENGINE(エンジン)。本展は、二作家の作品とセゾン現代美術館コレクションを織り交ぜながら、作品を発動させる”エンジン”について色を手がかりに探究します。私たちの脳ミソを作品コンセプトから解き放ち、未知の感覚へと遊動する展覧会です。

ワンダーフォト写真展

ARTLOGUE 編集部2019/02/22(金) - 02:46 に投稿
この写真展は世代を超えて”写真の愉しさ”を伝える公募展として毎年開催しております。 テーマは「ライフ」として募集し自然や生命の息吹やエネルギーに溢れた作品が揃いました。また審査員として写真家のハービー・山口さんと鳥飼祥恵さんをお迎えし入賞作品に力強い言葉をいただいています。 加えて今回より新たに高岡市長賞が新設され充実した数多く作品が会場を彩ります。 会期中は、応募全作品に加え富山県写真家協会と富山県写真連盟作品や福岡小学校フォトクラブ作品も展示いたします。

センス・オブ・スケール展

ARTLOGUE 編集部2019/02/22(金) - 02:45 に投稿
私たちは科学の進化とメディアの発達によって、目に見えない最小の物質から遠く離れた宇宙の果てまで、あらゆるスケールの事象について情報を得られるようになりました。その一方で、実際の大きさを体感することはとても難しいことです。アーティストにとってもスケールは、作品のコンセプトや展示空間こ影響する現代的なテーマの一つです。本展では、現代美術を中心に、精密な縮小模型から巨大化したオブジェ、視点を対象から離すことで広範囲の世界をとらえた写真や絵画、異なる縮尺が存在するインスタレーションなどを取り上げます。

鏡と天秤

ARTLOGUE 編集部2019/02/22(金) - 02:42 に投稿
私たちは非日常(ハレ)と日常(ケ)の境界が曖昧な社会におり、個々が非日常(ハレ)と日常(ケ)のバランスを取りながら生活しています。 今回は、システムをベースにした表現で注目の2人の若手建築家にインスタレーションを依頼しました。 その作品のコンセプトは「Mirror」と「Libra」です。 鏡は非日常(ハレ)と日常(ケ)の境界が曖昧な社会をどのように映しとっているのでしょうか、天秤は非日常(ハレ)と日常(ケ)のバランスをどのように計っているでしょうか。 AGCの素材・技術を媒体として、非日常(ハレ)と日常(ケ)の境界が曖昧な様相を見せるメディア環境と動的バランスのネットワークを内包したオブジェクト、の2つの作品を展示いたします。 ■クリエーションパートナー 砂山 太一 / 建築家・美術研究者 https://tsnym.nu/ 建築をはじめとした芸術領域における情報性・物質性を切り口とした制作・設計・企画・批評を手がける。sunayama studio 代表。主な活動に、展覧会「マテリアライジング展 情報と物質とそのあいだ」企画代表、研究プラットフォーム「index architecture / 建築知」プロジェクトマネージャーなど。京都市立芸術大学芸術学研究室講師。 浜田 晶則 / 建築家 http://aki-hamada.com/ 建築やデジタルアートの設計を、複雑な情報を細やかに管理・制御する手法を用いて行う。東京大学大学院修士課程修了後、Alex Knezoとstudio_01を設立。2014年に浜田晶則建築設計 事務所を設立し、同年からteamLab Architectsパートナーを務める。2014年-2016年、日本大学非常勤講師。主な作品として「綾瀬の基板工場」、「魚津埋没林博物館KININAL」など。 ■イベントのご案内 期間中、AGC Studioにて、本企画展と連動したデザインフォーラムを開催します。(参加無料) 1. ディスカッション 「スポーツする建築」 2019年3月14日(木)セッション18:30 ~ 20:00(受付18:00~) 登壇者: 浜田 晶則氏(建築家) 上林 功氏(追手門学院大学准教授/株式会社スポーツファシリティ研究所代表取締役) 2. ディスカッション 「2つの像を映す鏡」 2019年4月26日(金)セッション18:30 ~ 20:00(受付18:00~) 登壇者: 砂山 太一氏(建築家・美術研究者) 鈴木 啓太氏(プロダクトデザイナー/株式会社PRODUCT DESIGN CENTER代表) 定員 : 各回70名(事前申込・先着順) 申し込み : ホームページより www.agcstudio.jp/event/

THE BODY ― 身体の宇宙 ―

ARTLOGUE 編集部2019/02/22(金) - 02:42 に投稿
古くから人間の身体は様々なまなざしで見つめられてきました。理想を求める美術、仕組みを明らかにする解剖学、そして天体とのつながりを見いだす占星術など、私たちの感性と知性と想像力はじつに多彩な身体のイメージを生みだしてきたのです。 本展では15世紀の西洋古版画から現代日本の美術家まで、約120点の作品から小宇宙ともいうべき身体のイメージ世界を紹介します。

石田榮 作品展

ARTLOGUE 編集部2019/02/22(金) - 02:42 に投稿
石田榮氏は、戦後、旧満州から引き揚げてきた人からドイツ製の蛇腹式カメラ「セミイコンタ」を譲り受けて、それをきっかけに写真を撮り始めます。その後、アマチュアの写真クラブに入会し、会社員として勤務する傍ら、休日に撮影へ出かける日々を過ごしました。 本展では、昭和30年前後(1950年代前半)の高知で、鉱山、漁村、農山村で働く人々の姿をとらえた作品75点(すべてモノクロ)をご覧いただきます。

すなはち喫茶す ― 中村研一の日常と「茶」

ARTLOGUE 編集部2019/02/22(金) - 02:42 に投稿
本展では、中村研一の暮らしにおける多様な「茶」の関わりを紹介します。なお、旧中利研邸主屋と茶室「花侵庵」は、この度国の登録有形文化財(建造物)として登録される運びとなりました。「美術の森」縁地を散策し、中村研一がかつて暮らした住まいをご覧いただければ幸いです。