中之島香雪美術館 開館記念展 「 珠玉の村山コレクション ~愛し、守り、伝えた~ 」  I 美術を愛して

ARTLOGUE 編集部2018/05/19(土) - 18:49 に投稿

中之島香雪美術館開館記念展

「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」


公益財団法人香雪美術館は2018年3月21日、大阪・中之島の超高層ビル「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」4階に、中之島香雪美術館を開館します。

香雪美術館は、朝日新聞社の創業者である村山龍平(1850~1933)の収集した日本と東アジアの古い時代の美術品を収蔵しています。開館4 5周年を記念し、神戸・御影の本館に次ぐ2 番目の美術館を大阪に開設して、コレクションのさらなる公開と普及を進めることとなりました。

開館から1年間は、開館記念展「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」を開催。村山が収集した美術品から、重要文化財をはじめとする選りすぐりの作品300点余りを5期にわけてテーマ別に展示し、コレクションの全貌を紹介します。都心のビルにありながら「市中の山居」を目指した静謐で格調ある新しい美術館の空間で、珠玉のコレクションをお楽しみください。

また、神戸・御影の本館では、中之島香雪美術館開館を記念してコレクション展「刃金の美 刀剣・甲冑名品展」を3月1日から開催します。村山の美術品収集の出発点である刀剣コレクションに焦点を当てます。あわせてご覧ください。

 

Khadi インドのものづくり - Homage to Martand Singh - 

ARTLOGUE 編集部2018/05/19(土) - 13:06 に投稿

Khadi インドのものづくり- Homage to Martand Singh -

 

インドの人々にとって象徴的な織物、カディ(KHADI)。

チャルカと呼ばれる糸車でゆっくりと綿のわたから一本一本を手で紡ぎ、丁寧に手で織っていくことで、手の温もりが伝わる贅沢な綿布は生まれます。インド・テキスタイルなどの幅広い文化復興活動で知られているマルタン・シン(Martand Singh、1947-2017)は、「独立、雇用、死生、創造」という観点から「自由の布」と呼びました。

イッセイミヤケでは1980年代から続くクリエイションの継続を通し、インド文化との対話ともいえる衣服づくりを行ってきました。その対話は、テキスタイルから発想するブランドHaaTの中で、今日も継続しています。

京都を中心とする東西の人や文化を繋げていくコミュニケーションスペース、ISSEY MIYAKE KYOTOでは、KURA(蔵)のギャラリーにて、カディとその思想をマルタン・シンのインタビュー映像と共に特別展示*いたします。

星野眞吾と高畑郁子 二人の足跡 展

ARTLOGUE 編集部2018/05/19(土) - 13:01 に投稿
高畑郁子「ダンサー」1980年

 

戦後、革新的な日本画に挑み続けた星野眞吾(1923~1997)と、創画会を舞台に叙情的な信仰世界を描き続けている高畑郁子(1929~)。二人はまったく異なる作風と画才を互いに認めあう同志であり、また、長年連れ添った夫婦でもありました。
本展は、平成29年度に高畑郁子氏より約30点の作品寄贈を受けたことを記念して、二人の初期から近年までの足跡を収蔵品によりたどるものです。

 

モネ それからの100年

ARTLOGUE 編集部2018/05/19(土) - 12:52 に投稿

モネが現在パリのオランジュリー美術館の壁面を飾っている睡蓮の大作に取りかかるのは、ちょうど100年ほど前のことです。画家が没した翌年の1927年にこの睡蓮の壁画が公開された時、人々の反応は今では考えられないほど冷淡なものでした。それから20年余、あまりに時代に先んじていたモネの斬新な絵画表現は次第に理解者を増やし、今では現代美術の出発点として位置付けられています。戦後アメリカの抽象表現主義の作家たちはいうに及ばず、21世紀の今を生きる作家たちにとっても、モネは尽きることのない創造の泉として生き続けているのです。

この展覧会では、約90点の出品作品によって、印象派を超えて現在にまでつながるモネ芸術の深みと広がりを、彼の精神を受け継ぐ後世代の作家たちと比較検討することにより明らかにしていきます。またモネから現代へと向かう流れだけでなく、現代の視点からモネを見直すことにより、その新たな価値の発見を目指します。時代を超え、あらゆる人々を魅了し、刺激し続けるモネの絵画。現代美術との出会いによって再び覚醒する、この巨匠の永遠の魅力をお楽しみください。

 

江戸のなぞなぞ─判じ絵─

ARTLOGUE 編集部2018/05/19(土) - 12:10 に投稿

〈判じ絵〉とは、「絵」を判じて(解く、推理する)答えを導き出す遊びで、江戸時代に広く庶民に流行した“ 絵で見るなぞなぞ”です。

その内容は、江戸名所や京名所、日本各地の地名、人気役者に力士、動植物に勝手道具、子どもの遊びから人々の欲望、果ては手紙まで、あらゆるものが〈判じ絵〉に取り上げられました。〈判じ絵〉の流行は、当時の人々にとって浮世絵というメディアがいかに身近で手軽な存在だったかを物語るものともいえるでしょう。

本展では、〈判じ絵〉を数多く所蔵する蛇足庵のコレクションより、選りすぐりの作品約100点をご紹介します。当時の浮世絵師たちが趣向を凝らした様々な図柄の組み合わせや、そこから生まれた難問・珍問には、人々の遊び心がたっぷり詰まっています。現代を生きる私たちには馴染みのない難しい問題(答え)もありますが、ユーモアとセンスや機転をフル稼働させて、江戸のなぞなぞをお楽しみください。

 

永遠の少年、ラルティーグ─写真は魔法だ─!

ARTLOGUE 編集部2018/05/19(土) - 12:08 に投稿
フロレット ヴァンス 1954年
Photographie Jacques Henri Lartigue © Ministère de la Culture-France/AAJHL

 

フランスの裕福な家庭に生まれ育ったジャック=アンリ・ラルティーグ(1894-1986)が、写真好きの父親から三脚付きの暗箱カメラを与えられたのは7歳のときでした。

身の回りのさまざまな瞬間を残せる「カメラ」は、ラルティーグ少年にとってはまさに“魔法の機械”だったのです。少年ラルティーグはこの機械で、多くの作品を生み出しました。

本展では彼の幼年時代から晩年までの代表的な作品や、日本初公開となるカラー作品を通して、写真をたのしみ、過ぎゆく時間や人生の歓びをとらえようとしたラルティーグの世界を紹介していきます。

ドローイング ―内なる水脈の解放―

ARTLOGUE 編集部2018/05/19(土) - 10:19 に投稿
麻生三郎 《窓》 1963年 色鉛筆、鉛筆、紙 29.4×37.1㎝ 武蔵野美術大学 美術館・図書館蔵

 

ドローイング ―内なる水脈の解放―

Drawing: Freeing the Interior Stream


このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では、展覧会「ドローイング ―内なる水脈の解放―」を開催いたします。 

当館では、2009年に開催した「ドローイング ―思考する手のちから」展を皮切りに、学生の教育・研究に資するため、ドローイングの収集に力を入れてきました。本展では、近年収蔵した作品を中心に、画家、彫刻家、建築家という、異なるジャンルの作家たちによるドローイングを紹介します。

今日は「国際博物館の日」:アートをおしきせ 20180518

ARTLOGUE 編集部2018/05/18(金) - 22:46 に投稿
英語の「museum」の由来として知られる「ムセイオン(museion)」は古代ギリシアで誕生した文化施設。特権階級の子弟や学者たちが学び、研究を行なう場でした。


5月18日は国際博物館の日です。この記念日は、世界中の博物館、博物館専門家から成る国際的な組織「国際博物館会議(ICOM)」によって、1977年に制定されました。年毎にテーマが設定されていますが、今年は「Hyperconnected museums : New approaches, new publics(新次元の博物館のつながり-新たなアプローチ、新たな出会い-)」だそうです(2019年にはICOMの大会が日本で初めて京都で開かれるとのこと!)。博物館に行くのが好きな人でさえ、「博物館とは何ぞや」とは普段なかなか考えないと思うので、博物館の役割、あり方について思いを巡らすのに丁度よい機会かもしれません。そもそも博物館と一口にいってもその範疇に美術館や、科学館、植物園や動物園、水族館といった幅広い文化施設が含まれことています。