視覚芸術百態:19 のテーマによる196 の作品

ARTLOGUE 編集部2018/05/22(火) - 05:28 に投稿

あらゆる領域において情報が氾濫し、グローバル化と多様化が進む今日では、美術館における収蔵品の展示方法も、時代別・地域別という正統な方法が充分には機能しなくなってきています。実際のところ、欧米の現代美術館にはテーマ別で常設展を実施するところも出てきています。この展覧会は、当館のコレクションを19 のテーマに分けて紹介します。テーマとして選んだのは、いま改めて考えてみる意義が感じられるトピックで、それらは「作品の要素」と「描写の対象」に大別できます。展示作品は、テーマを象徴する典型的作品から意外に思えるような作品まで様々です。新収蔵品も約50 点含まれています。時代・地域・ジャンルなどの基本的な美術の枠組みを大前提に選んでいますが、多種多様な作品間のつながりが感じとれる組み合わせになっています。この特別な所蔵作品展は、各自が持つ美術についての知識を再確認するにとどまらず、新たな発見があり、美術を見つめ直すきっかけにもなるに違いありません。

 

本展のみどころ

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賛否両論「先進美術館」構想。美術館の役割とは。そして人口減少時代における生存戦略はいかに。:アートをおしきせ 20180520

ARTLOGUE 編集部2018/05/20(日) - 23:58 に投稿

読売新聞が5月19日に報じた「アート市場活性化へ「先進美術館」創設検討」の記事がアート関係者の中で賛否の議論を巻き起こしています。

先進美術館、「リーディング・ミュージアム」とは、アート市場活性化の役割を国内の美術館や博物館に担ってもらうための制度で、政府がその創設を検討しているようです。

「リーディング・ミュージアム」に指定された美術館や博物館には国から補助金が交付され学芸員を増やすなど体制を強化することが出来るという内容ですが、その中で特に議論を呼んでいるのが美術館のコレクションを売却するという点です。

もちろん美術館がコレクションを売る際には売却委員会など設けられ、厳しく精査される必要があります。とはいえアート市場での流通量が増大することにより、市場活性化の効果は期待できるのではないでしょうか。アート市場が活性化し規模が拡大すれば、アート業界全体の雇用増大にもつながります。ステークホルダーが増えることで、アートの裾野が広がることも期待出来ます。

プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光

ARTLOGUE 編集部2018/05/20(日) - 22:01 に投稿

1819 年に王立の美術館として開設されたプラド美術館(スペイン・マドリード)は世界屈指の美の殿堂として知られています。歴代スペイン王によって収集された収蔵品は、ベラスケスやスルバラン、ムリーリョらスペイン人画家による絵画のほか、イタリア、フランドル絵画などヨーロッパ美術の粋を示す第一級の作品から成り、ハプスブルクとブルボンのスペイン王朝の栄華を今に伝えています。本展は、17 世紀スペインを代表するのみならず西洋美術史上最も傑出した画家のひとりであり、後世の印象派の画家たちにも大きな影響を与えたベラスケスによる初来日作品を含む7 点の重要作品を中心に、イタリアやフランドル絵画をあわせ、61 点の油彩画と9 点の資料で17 世紀スペイン宮廷をめぐる美術を紹介するものです。プラド美術館の核となるベラスケスと17 世紀絵画のコレクションを通してスペイン黄金時代の社会と文化に触れる貴重な機会となります。

【出品内容】プラド美術館所蔵のベラスケスの作品7 点を含む油彩画と資料計70 点

 

水野 暁ーリアリティの在りか

ARTLOGUE 編集部2018/05/20(日) - 21:39 に投稿
左:《Mother》 2017-2018年、油彩・キャンバス(部分) 
右:《La Mirada de La Mancha》 2015-2016年、油彩・キャンバス(部分)

 

画家、水野 暁(みずのあきら  群馬県出身  1974-)は、徹底した描写を根底におきながら、実験的な表現も試みつつ新たな写実絵画の可能性を追求してきました。現場で描くことを基本軸に置く水野は、時とともに移ろう対象を五感でとらえ、変化のままにドローイングを積み重ねていきます。

直感をより活かし、油彩をドローイング的に捉えつつ集積していくという方法によって、描かれた場所や物のたたえる空気や光、音、匂いまでをも瑞々しく伝える絵画が生まれます。
2014-15 年のスペイン滞在を契機に、絵画のみならず写真など他メディアへの横断といった実験を試みて現在にいたっています。また、難病と共に生きる母の姿をどうとらえるかという取り組みから生まれた最新の作品《Mother》・関連ドローイング等を、本展で初公開します。
初期の作品から滞欧期の制作、そして帰国後の最新作を含む約90 点を展示し、水野 暁の追求するリアリティの在りかを探ります。

 

ルーヴル美術館展 肖像芸術——人は人をどう表現してきたか

ARTLOGUE 編集部2018/05/20(日) - 13:22 に投稿

 

史上空前!古代から19世紀まで、

「肖像芸術」の特質と魅力をひもとく本格的な展覧会

 

人の似姿を描く肖像は、スマートフォンの高性能カメラで意のままに自分を撮ることが当たり前となった現代社会において、いまや最も身近な芸術といえるかもしれません。しかし一方で、肖像は最も長い歴史を持つ芸術ジャンルでもあります。本展では、3000年以上も前の古代メソポタミアの彫像や古代エジプトのマスクから19世紀ヨーロッパの絵画・彫刻まで、きわめて広範にわたる時代・地域の作品を対象としながら、肖像が担ってきた社会的役割や表現上の特質を浮き彫りにします。身近でありながら、奥深い肖像芸術の魅力に迫る本格的な展覧会です。

 

◆ルーヴル全8部門が総力を結集!
各部門を代表する肖像の傑作およそ110点が一堂に

本展は、ルーヴル美術館の全8部門―古代オリエント美術、古代エジプト美術、古代ギリシャ・エトルリア・ローマ美術、イスラム美術、絵画、彫刻、美術工芸品、素描・版画―が総力をあげた企画です。各部門を代表する肖像の傑作およそ110点を一挙に堪能できる、きわめて貴重な機会となります。

スゥ・ドーホー : Passage / s パサージュ

ARTLOGUE 編集部2018/05/20(日) - 10:14 に投稿
《Hub, 310 Union Wharf, 23 Wenlock Road, London, N1 7ST, UK》Photo by Taegsu Jeon
Courtesy the artist, Lehmann Maupin, New York, Hong Kong and Seoul and Victoria Miro,
London/Venice(参考画像)

 

十和田市現代美術館の10 周年を記念して開催!!

アジアを代表する世界的美術家、スゥ・ドーホーの個展

 

価格=価値??アートをどう評価する?:アートをおしきせ 20180519

ARTLOGUE 編集部2018/05/19(土) - 22:30 に投稿

中日新聞に記事「美術品に適正な評価を 日本アート評価保存協会」が掲載されていました。

アートの評価、そして金額。

ここ数日美術品の高額落札のニュースが続けて話題を呼びました。

モディリアーニの裸婦像が約172億円(なんと史上4番目という高額!)で落札されたこと、続いて大富豪であるロックフェラー夫妻のコレクションからなる一連のオークションが終了しトータルで約907億円に達したことが報じられたことをご記憶の方も多いと思います。もはや私には実感のわかない金額で、そんなに作品が高騰するなら、経済的に苦しんだモディリアーニが生きている内に、ちょっとでもあげたかったなぁと、もやもやしてしまいました。

「ZOZOTOWN」でお馴染みのスタートトゥディ前澤友作社長が、2016年、2017年と2年連続でジャン=ミシェル・バスキアの作品を高額で落札し、2017年にいたってはアメリカ人作家としては競売史上最高額の約123億円であったことことから国内外で注目を集めました。

アフリカ・ニューウェーヴ:ファッションセンスが光るアフリカ発のアートプロジェクト

nanchatic2018/05/19(土) - 21:12 に投稿
© Hassan Hajjaj

最後の未開拓の巨大マーケットとして、欧州や中国を含む世界のビジネス界から注目されているアフリカ大陸。奴隷貿易による移民は、ブルース、ジャズ、R&B、ソウル、レゲエ、ヒップホップという音楽ジャンルを生み出し、ポピュラーミュージックの歴史を更新してきました。「アフリカン・カルチャーの今」をキャッチアップして、来るべき新しいアートの潮流を探ってみたいと思います。

今回は、ファッションを作品に採り入れたアフリカ出身のアーティストたちをご紹介。

被写体のエネルギーを引き出すハッサン・ハジャジ


ロンドン在住のハッサン・ハジャジ(Hassan Hajjaj)は、ファッションデザイナー、フォトグラファー、現代美術アーティスト、フィルムメーカーという多彩なタレントを持つモロッコ出身の人物。13歳の時にイギリスに移住し様々な職を転々とした後、1984年にロンドンでストリートウェア・ブランド「R.A.P」を起ち上げます。

中之島香雪美術館 開館記念展 「 珠玉の村山コレクション ~愛し、守り、伝えた~ 」 Ⅱ 美しき金に心をよせて 

ARTLOGUE 編集部2018/05/19(土) - 18:52 に投稿
重要文化財 「稚児大師像」(鎌倉時代、13世紀)(前期)  

 

中之島香雪美術館開館記念展

「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」

 

Ⅱ 美しき金に心をよせて

中之島香雪美術館の開館記念展「珠玉の村山コレクション~愛し、守り、伝えた~」は、朝日新聞社の創業者・村山龍平(1850~1933)が収集した美術品の中から、約300点を選りすぐり、1年間5期にわたって紹介しています。館所蔵品は重要文化財19点、重要美術品23点を数え、時代や作家を代表する名品も多くあります。これらの所蔵品に、村山家から寄託された美術品を加えた「村山コレクション」は、これまでまとまった形で紹介されたことはなく、今回が初めて全容を公開する機会となります。

オープンニングを飾った第Ⅰ期展「美術を愛して」(3月21日~4月22日)に続き、4月28日スタートの第Ⅱ期展「美しき金に心をよせて」では、村山が心をよせた日本美術の「美しき金」の世界を、祈りや憧憬、装飾への愛着を軸にたどります。華美とは対極にあった村山の人となりを体現するように、慎ましく清らかな輝きを発する世界を楽しんでいただきます。