芹沢銈介の収集 ー世界の仮面と衣装ー

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:31 に投稿
型絵染の人間国宝として知られる芹沢銈介ですが、世界の工芸品の収集家としても広く知られています。 当館には芹沢の収集品4500点を収蔵していますが、この展覧会では、世界の仮面と衣装をご紹介いたします。 芹沢の収取の中でも仮面は260点に及び、日本をはじめ、アジア、アフリカ、南北アメリカなどのものが含まれています。 人間や神、精霊などを表現した仮面には、地域の文化が色濃く反映され、優れた造形感覚や印象的な表情を見ることができます。 また芹沢は、地域の伝統や暮らしから生み出される各国の衣装もこよなく愛し、伝統的な意匠、優れた素材、心のこもった手わざが感じられる世界中の品々を集めました。 この展覧会では、仮面と衣装、合わせて150点をたっぷりとご覧いただきます。 また、展示の前半部分には、のれんや屏風など、芹沢銈介の代表作60点を展示します。 【出品協力:東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館】

イケムラレイコ 土と星 Our Planet

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:31 に投稿
長くヨーロッパを拠点に活動し、国際的にも高い評価を得ているイケムラレイコの大規模な個展を開催します。イケムラは、絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真、映像といったあらゆるメディアを駆使し、生成と変化の諸相を、潜在的な可能性までをも含めて表現しています。 少女や夢幻の像、幻想的なハイブリッドな生きものたち、人や動物と一体化した風景など、イケムラ独特の多義的なヴィジョンは、イメージからイメージへと、軽やかにそのあらわれを変えていきます。 そこには、生きている私たち、生まれいずるすべてのものたちの存在の多様性を、あるがままに受け入れようとするイケムラの強靭な思想が感じられます。 ときにユーモラスで、ときに慈愛にあふれ、ときに悲壮な、慎ましげで内省的な作品たちは、まさにこの点において、閉塞感を増している今日の社会情勢に対する鋭い批評でもあるでしょう。

イン・ア・ゲームスケープ

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:29 に投稿
現代の文化としてのヴィデオ・ゲームは、文化庁メディア芸術祭においても顕彰の対象となり、現代の社会にも大きな影響力を持つものとなっています。それは、現代の社会のあり方を反映したものであり、また、これからの社会のありようを見出すことができるものと言ってもいいでしょう。 本展覧会では、現代のヴィデオ・ゲームのあり方や、それらが創り出す文化を検証することで、そこからどのようなことが読みとれるのかを、インディ・ゲーム及び、ヴィデオ・ゲーム・アートの2つの動向から捉えることを試みます。 展覧会タイトルの「ゲームスケープ(Gamescape)」とは、ゲームから見た風景・社会という造語で、ヴィデオ・ゲームがそれぞれのプレイヤー、制作者にもたらす新たな世界観を表現しています。 個人もしくは小規模チームで制作されるヴィデオ・ゲームは、インディ・ゲーム(Indie Games)と呼ばれています。「Unity」などの、個人でも入手でき、扱いやすいゲームエンジンの浸透による開発環境の発展や、「Steam」に代表されるオンラインストアなどのインフラが整備されるのに伴い、ヴィデオ・ゲーム産業のなかで一定の影響力と規模を持つものとして定着しました。制作規模の「小ささ」ゆえ、主流となったヴィデオ・ゲームの概念を覆すような新しい表現の場ともなりつつあり、アニメーション映画、コンテンポラリー・アート、電子音楽など、ヴィデオ・ゲーム以外のさまざまなコンテクストを出自とする開発者の参入も活発化しています。 また、ヴィデオ・ゲームに馴染み親しんできたアーティストが、ヴィデオ・ゲームというメディアを批評的な視座から俯瞰する、メタメディアとしてのアート表現は、「ヴィデオ・ゲーム・アート」と呼ばれ、現在の「ポスト・インターネット」状況(インターネットが日常化した社会状況のこと)も踏まえながら、メディア・アートのひとつの潮流をなしつつあります。ヴィデオ・ゲーム・アートでは、ヴィデオ・ゲームにおけるインターフェイスの操作や、ゲームが展開されている空間、またはその構造に着目することで、私たちが日常的にプレイするゲームに潜在するもうひとつの意味を考察しています。 現在では大学などの教育研究機関での文化研究としてのゲーム・スタディーズも充実化する中、ゲームに関する批評も盛り上がりを見せています。この展覧会では、ヴィデオ・ゲームというプラットフォームを用いた(ヴィデオ・ゲームというプラットフォームについての)表現を、「風景」「リアリティ」「ストーリーテリング」「自我」といったテーマに沿って集めることで、ヴィデオ・ゲームがもたらす世界観について考えることを企図しています。

石川直樹 この星の光の地図を写す

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:29 に投稿
石川直樹(1977-)は、世界をフィールドに活躍する写真家として知られています。22歳で北極から南極まで人力で踏破、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功し、その後も各地を縦横に旅して撮影を続けています。人類学や民俗学などの視点を取り入れた独自のスタイルによる写真は、日常や世界を見つめ直す活動としても注目されています。 北極圏に生きる人々を写した『POLAR』、各地に残る先史時代の壁画を撮影した『NEW DIMENSION』、ポリネシア・トライアングルの島々をとらえた『CORONA』、日本列島の南北に連なる島々を追う『ARCHIPELAGO』、ヒマラヤの西端に位置する世界第2位の高峰に向かう遠征で撮影された『K2』など、石川の初期から現在にい たるまでの活動を、写真と映像作品のほか、石川が実際に使用してきた道具なども含めて、幅広く紹介していきます。あくなき冒険と探求を続ける石川直樹の足跡と眼差しは、新たな視点から地球というこの星を見つめ直す契機となるでしょう。

美術のみかた 自由自在

ARTLOGUE 編集部2018/12/11(火) - 13:27 に投稿
国内外の優れた現代美術展の開催、そして積極的な現代美術の収集活動を行う国立国際美術館(大阪)の所蔵品の数々が福岡県立美術館にやってきます。 本展では、「見ること」をテーマにセザンヌ、ピカソといった西洋近代の名品から、デュシャン、ウォーホル、草間彌生、リヒター、奈良美智などの代表的な現代美術作品約60点で展望します。