京都新聞創刊140年記念<br>川勝コレクション 鐘溪窯 陶工・河井寬次郎
京都国立近代美術館は、近代日本を代表する陶工・河井寬次郎作品(川勝コレクション)を所蔵しています。計425点にも上る川勝コレクションは、質、量ともに最も充実したパブリック・コレクションで、初期から最晩年にいたるまでの河井の代表的な陶芸作品を網羅した河井芸術の全貌を物語る「年代作品字引」となっています。本展では、川勝コレクションの中から河井寬次郎作品の名品約250点を一堂に展示すると共に、当館所蔵の河井と交遊関係のあった富本憲吉、バーナード・リーチ、濱田庄司らの作品を併せて紹介します。
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田伏勉クレパス画展
クレパス画の第一人者であり、つねに新しいクレパス画の魅力を多角的に追求し続けている田伏勉の大作から小品までを一堂に展示。ヨーロッパの風景画を中心に、最新作を含めた魅力あふれるクレパス画を紹介。
春期特別展「ほとけの手―黙して大いに語る―」
「ほとけの手」は雄弁です。仏の身体的な特徴、いわゆる「三十二相」にも「手」に関係する項目があり、しばしば造形に反映されてきました。また両手十指で様々な形を構成する「印相」は、尊名を判別する指標として、あるいは仏尊の行為や教えを示す象徴として、ご存知の方も多いのではないでしょうか?音声を伴わない仏像・仏画にあっては、まさしく「口」以上にものをいう部位といっても過言ではありません。
本展では、「ほとけの手」に込められた思想を紐解きながら、御手の表現に眼を向けます。優しくさしのべられた手、太くたくましい腕、繊細な指先など、拝観者(とりわけ教義に精通しえない一般・在家者)にとって、御手の表情は視覚にうったえる大きな要素であったでしょう。例えば、今回の展示でご紹介する、仏像の手や腕の部材のみが奇跡的に護持された遺例にも、思いがけない風格や魅力を感じることができます。
「ほとけの手」をめぐる思想と造形、少しマニアックな宗教文化の世界をぜひご堪能ください。
開館30周年記念 特設展「太宰治 生誕110年 ― 作家をめぐる物語 ―」
太宰治(1909~1948 青森県生まれ)の生誕110年を記念して、当館で収蔵する太宰資料を一堂に展示します。心身再生の場となった御坂峠の天下茶屋、新婚時代を過ごした甲府市御崎町、妻の実家があり疎開先となった甲府市水門町など、太宰が山梨に残した足跡は数多くあります。現在も、幅広い世代に愛読されている太宰治と山梨のゆかりを紹介します。
北斎のなりわい大図鑑
「北斎のなりわい大図鑑」展では、新発見の北斎の肉筆画「蛤売り図」をはじめとした、北斎一門による江戸時代の生業が描き出された作品を展示します。