日本画でみる万葉集

ARTLOGUE 編集部2019/04/26(金) - 02:31 に投稿
万葉集は五世紀から八世紀にかけて詠まれた和歌を集めた、世界に類を見ない現存するわが国最古の和歌集です。このたび、万葉集をモチーフに描かれた日本画の作品展を開催致します。天皇から庶民まで幅広い作者で詠まれた万葉集は、その内容と和歌に込めた表現の豊かさから、長きに渡り人々の心に響き、古典文学の中でも無形の文化遺産と言うことが出来ます。その万葉集からインスピレーションを受けて当代随一の日本画家たちが描いた万葉日本画30点を展示。視覚とともに万葉集の世界へ私たちを誘ってくれます。新しい元号の「令和」も万葉集が出典とされており、改めて古典文学、日本の文化を知る好機になれば幸いです。

生誕100年 堀 文子 追悼展 ― 旅人の記憶 ―

ARTLOGUE 編集部2019/04/26(金) - 02:31 に投稿
本展巡回中の平成31(2019)年2月5日、堀文子さんが100歳でご逝去されました。 ここに謹んで哀悼の意を表します。 大正7(1918)年に東京で生まれた堀文子は、画家を志し女子美術専門学校(現在の女子美術大学)に入学。在学中から、新傾向の日本画制作を実践する新美術人協会展に出品し、戦後も創造美術、新制作協会日本画部、創画会へと続く革新的なグループを活動の場としました。昭和36(1961)年からの2年半におよぶ欧米やメキシコを巡る旅を経て、同40(1965)年には、初の個展を日本橋高島屋で開催。「(この個展によって)わたくしの中身から鬱積していたものが流れ出したよう」と語り、画家の新たな出発点ともなりました。その後、都会を離れて生きることを決意して、神奈川県大磯、軽井沢、アレッツォ(イタリア)へと移住。野山で人知れず生き続ける草木をはじめ、椿や牡丹、自邸に咲く四季折々の花々の姿を描きとめました。「花の画家」と呼ばれた所以はここにあります。 本展では、"群れない""慣れない""頼らない"を信条に100年の人生を歩んだ画家の創作の軌跡を、初期作品から最後の作品となった「紅梅」まで、100余点でたどり、多くの人を魅了し続けた人間像にも迫ります。 【入場時間】 10:30~19:00(19:30閉場) ※最終日(5月27日)は17:30まで(18:00閉場)

福島復興祈念展「興福寺と会津」

ARTLOGUE 編集部2019/04/26(金) - 02:30 に投稿
興福寺と会津―。この縁(ゆかり)は平安時代初期にさかのぼります。奈良・興福寺から会津の地を訪れた高僧・徳一がもたらした信仰・文物をもとに、会津の仏教文化は「仏都会津」と称されるほど花開きました。本展は、東日本大震災復興によせる興福寺の思いを受けて実現。徳一が生きた時代の仏像をはじめ、国宝3件、国指定重要文化財8件を含む興福寺の寺宝の数々をご紹介します。

リチャード・ゴーマン KEIJO 形情

ARTLOGUE 編集部2019/04/25(木) - 02:31 に投稿
ダブリン、ミラノ、日本と世界中に制作拠点を持つ国際的なアーティスト、リチャード・ゴーマンの作品約20点を展示。谷崎潤一郎の文学から湘南の地に憧れを抱いていたゴーマンが、茅ヶ崎市美術館を訪れたのは2015年。以来同館での展示を前提に作品を制作してきました。 1946年ダブリンに生まれたゴーマンは名門トリニティ・カレッジで経営学を学び、自動車業界に就職しましたが、少年の頃からの夢を捨て切れず、31歳にして美術学校に入学、画家としての第一歩を踏み出しました。日本との関わりは古く、90年代に福井県の岩野平三郎製紙所で作られる越前和紙に出会ってからは、重要な素材としてその後の作品に活用。和紙による繊細な作品は、キャンヴァスを用いた油彩画の堅固なフォルムと好対照を成しています。 ゴーマンの作品の特徴は、絶妙な色彩で色分けされた幾何学形体の組み合わせにあります。有機的で遊び心を感じさせるそれらの作品を、アイルランドの映画監督、ニール・ジョーダンは“Emotional Geometry”(感情的な幾何学形)と評しています。 同展では、アイルランドで育まれた美意識と湘南・茅ヶ崎の風土の融合を試みます。

GLASSLOFT展

ARTLOGUE 編集部2019/04/25(木) - 02:31 に投稿
広告、映画、写真、ダンスなど様々な分野のクリエイターたちが所属するGLASSLOFT。設立10周年という節目を記念して、有志によるオリジナル作品展を開催いたします。個性豊かなメンバーたちが自由にものを創るとしたらどんな物を見せてくれるのか。GLASSLOFTに集まって今に至るメンバーたちの個性が存分に表現されている展示です。 ●展示会参加メンバー(敬称略) 辻川幸一郎、関根光才、竹内スグル、平野文子(Director)、重森豊太郎、半沢健、吉田好伸、広瀬文洋(Photographer)、佐々木尚、柳町建夫、坂原文子(Production Designer)、三嶋章義(Art Director)、酒井幸菜(Dancer)、井口さおり(Stylist) 【開場時間】 12:00~20:00 ※5月10日(金)は、18:00からオープニングパーティー ※最終日(5月19日)は、17:00閉館

コートールド美術館展 魅惑の印象派

ARTLOGUE 編集部2019/04/25(木) - 02:31 に投稿
ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションから、印象派・ポスト印象派の作品を紹介します。実業家サミュエル・コートールドが収集したコレクションを核に1932年に設立された同館は、美術史や保存修復において世界有数の研究機関であるコートールド美術研究所の展示施設です。本展覧会では、その研究機関としての側面にも注目し、画家の語った言葉や同時代の状況、制作の背景、科学調査により明らかになった制作の過程なども紹介し、作品を読み解いていきます。 日本の風景のようだと語られたファン・ゴッホによるアルルの風景《花咲く桃の木々》、19世紀後半の近代都市パリの風俗を映すルノワールの《桟敷席》やマネの《フォリー=ベルジェールのバー》、科学調査が作品の秘密を解き明かしたゴーガンの《ネヴァーモア》やモディリアーニの《裸婦》などをはじめ、選りすぐりの絵画・彫刻約60点を展示します。