日本初、世界遺産の城でのアートフェア「artKYOTO 」來住尚彦プロデューサーの思い

鈴木 大輔2019/09/05(木) - 16:55 に投稿

2019年9月7日(土)~9日(月)の期間、世界遺産の元離宮二条城を舞台にしたアートフェア「artKYOTO 」が開催されます。世界的な歴史ある建造物を舞台に古美術から現代アートまで、31軒のギャラリーが出展します。

加えて、artKYOTOでは、開催概要やギャラリーの情報だけではなく京都のアートスポットを掲載した公式の「artKYOTO GUIDE MAP」を発行。

日本の世界遺産の城で初開催となるアートフェアartKYOTOの総合プロデューサーであり、主催者でもある一般社団法人 アート東京代表理事來住尚彦(きし・なおひこ)氏に、artKYOTOへの思いや成り立ちについて語っていただきました。

ダムタイプ―アクション+リフレクション

ARTLOGUE 編集部2019/09/03(火) - 02:30 に投稿
日本を代表するメディアアーティストグループ、ダムタイプによる個展を開催いたします。結成35周年にあたる2019年に開催する本展は、2018 年にフランスのポンピドゥー・センター・メッス分館において開催された個展の作品群や新作にパフォーマンスアーカイブなどを加え、よりバージョンアップした内容となります。 ダムタイプは、1984 年に京都市立芸術大学の学生を中心にマルチメディア・パフォーマンス・アーティスト集団として京都で結成され、中心的であった古橋悌二 (1960-1995) をはじめとするメンバーが独自の表現活動を展開しつつコラボレーションを行う、ヒエラルキーのない集団として注目されました。 以降、日本の 1980 年代バブル経済における表層性の中にあった「情報過剰であるにもかかわらずこれを認識できていない(=ダム )状態」を敏感にとらえ、誘惑と絶望が共存していた時代に、鋭い批評性をもって活動を展開しました。そして、多くの言葉を使う演劇集団の空疎さに対する抵抗として「ダム(セリフの排除)」という手法を選択し、装置、映像、音、これらに反応するパフォーマーの生の身体によって作品を構成しました。彼らは、デジタルと身体が新たな関係を持つことで生まれる「ポストヒューマン」のヴィジョンを、その革新的な視覚言語と思想によって、日本から世界に先駆けて表現したパイオニアといえるでしょう。 本展は、大型インスタレーションによって構成される大規模個展であるとともに、古橋悌二の没後も独自のスタイルで若手アーティストに大きな影響を与える高谷史郎や池田亮司らに加え、若いメンバーを得て活動を続けるダムタイプの、まさに「ダムタイプ - タイプ」といえる卓越したあり方を包括的にみせる試みです。

京町家をリノベーションした、住まうように泊まれる宿泊施設「京の温所 西陣別邸」

遠藤 友香2019/08/31(土) - 15:36 に投稿

 株式会社ワコールは2019年10月1日(火)に、京町家をリノベーションした宿泊施設「京の温所(きょうのおんどころ)西陣別邸」を、京都・西陣エリアにオープンします。「京の温所」とは、ワコールがプロデュースしている一棟貸し切りの宿です。京都ならではの伝統的な京町家を一軒まるごと楽しみながら文化や環境に触れ、旅の解放感に浸たり特別な体験ができる宿となっています。

粋な江戸の雰囲気を楽しめる「レスコヴィッチコレクション 広重・北斎とめぐるNIPPON」展

遠藤 友香2019/08/31(土) - 14:09 に投稿

近年、欧米のコレクターによる里帰り展で、日本から国外へと海を渡った名品と再会する機会が増えてきました。特に、19世紀の欧米で美術工芸の世界に多大な影響を与えた浮世絵には海外の愛好家も多く、それぞれの特徴あるコレクションは私たちの眼を楽しませてくれます。 

2019年8月27日(火)から10月20日(日)の間、京都の細見美術館に、パリ在住のポーランド人コレクター、ジュルジュ・レスコヴィッチ氏の浮世絵コレクションが登場。江戸時代の始まりとともに誕生した浮世絵は、生活や流行、役者、遊女などをテーマとし、庶民を中心に人気を博しました。

レスコヴィッチ氏は他の外国人浮世絵コレクター同様、日本でも人気の高い鈴木春信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川広重、葛飾北斎といったビッグネームを含む浮世絵作品を所蔵しています。どれも大変質が良く、「ぜひ日本で紹介したい」と細見美術館館長がラブコールを送って、今回の展覧会が実現しました。3フロアからなる細見美術館での展覧会は、各フロアの雰囲気が異なり、1点1点の作品と対峙できる空間となっています。仰々しくではなく、もっと身近に浮世絵を感じてもらえたらという思いが随所に感じ取れます。
 

「Where culture meets nature~日本文化を育んだ自然~」

赤坂志乃2019/08/31(土) - 11:26 に投稿

自然史と日本文化をクロスオーバーさせた新感覚の展示
京町家で「JAPAN COLOR」を体感する


ICOM(国際博物館会議)京都大会に合わせて、8月30日(金)~9月16日(月・祝)の間、京都市指定有形文化財「野口家住宅(花洛庵)」で、「JAPAN COLOR」をテーマにした企画展「Where culture meets nature~日本文化を育んだ自然~」が開かれています(主催:自然史博物館11館が連携する「自然史レガシー継承・発信実行委員会」など)。

同企画展シリーズとしては4回目。京町家の伝統的な建築空間と自然史標本を融合し、色を通して自然と日本文化の関わりを紹介します。日本の自然が生み出す色の不思議さ。日本人が自然をどう表現してきたのか。昨年12月に掲載した記事に続いて、自然史博物館の新たな試みに密着しました。

 

夏の夜の下鴨神社に幻想アート・スポットが三度(みたび)あらわる!/鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab - TOKIO インカラミ

野々下 裕子2019/08/27(火) - 23:06 に投稿

デジタルテクノロジーを使ったアート作品を創造するアート集団チームラボが、世界遺産の下鴨神社(賀茂御祖神社)を舞台に今年もアート展を開催しました。3回目の開催となる今回の展示は、チームラボが取り組んでいる「Digitized Nature」(自然が自然のままアートになる)をコンセプトに、「鴨神社 糺の森の光の祭 Art by teamLab - TOKIO インカラミ」と題し、前回より規模を拡大して神社の敷地が光のアート空間になっています。

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入口のゲートを過ぎると真っ暗な空間の中に卵形をした光の球体が、神社の中へ誘うようにあちこちにあらわれます。その明かりだけを頼りに歩いていくと、道ははるか上空にまで伸びる木々に囲まれた糺の森の参道へとつながり、さらに多くの光の球体たちがひっそり流れるBGMにあわせてゆったりと動きながら、参道を色とりどりに浮かび上がらせています。

津田大介監督を招き、テロをも警戒しながらの「ManiA ミーティング @ 愛知」を経て。

鈴木 大輔2019/08/25(日) - 23:37 に投稿

8月17日(土)「ManiA ミーティング & ミートアップ @ 愛知:文化と政治をむすんでひらく」を開催しました。まずは主催者として無事に終えられたことにホッとしています。

あいちトリエンナーレ2019「表現の不自由展・その後」の中止後、津田大介監督が初めて公のイベントで津田大介監督が初めて本件に関して語るということもあり、キャパ30~40人ほどの小さな会場に多くのメディア(テレビ 4、新聞 9、WEB 4)が取材する中、一般の参加者の方のスペースが十分に確保出来なかったのは申し訳なかったです。